「晴耕雨読」

もしかするとこの世の幸せなんて
瞬くイルミネーションのようなものなのかも知れない…

『おまえのサンダル』

2005-08-10 21:04:46 | Weblog
親の許しもなく 夫婦ものお断りの部屋で
お前のまっ赤なサンダルをかくす毎日
あの頃の二人は 旅に出る金もなく
故郷の地図をひらいて汽車のない旅をした

やさしい女よ 許しておくれ きつい暮らしと涙の他は
何も与えなかった


破れ小窓から 夕焼けを見たね
お前が故郷へ帰って もう2年だね
僕は目を閉じて 故郷の空を想う
今頃はもう菜の花が咲いているだろうか

やさしい女よ 許しておくれ きつい暮らしと涙の他は
何も与えなかった