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家具工房に捧ぐ

家具工房treehouse 北野創次郎
福岡県北九州市から家具工房の様子と作者の日常。

しらがき

2013年11月29日 | 木工全般
写真はしらがき。「白書き」とか「白柿」などと書きます。

家具製作の初期段階で部材の墨付け(基準線を引く作業)などに使用します。木製の直角定規と一組で、細いまっすぐな線を引く事ができる。

修業期に恩師がよく墨付け誤差を「白書きの線一本分(0.1mmくらいかな)ずれている」などと言っていた。
内心、白書きの線一本分くらいずれていても問題ないのではないかと思っていたし、実際白書きの線10本分くらいはずれたまま作っていました(当時)。そこまで精度を出さずとも家具は作れるし強度、後の使用状態にそれほどの影響が出ると思えなかったです(当時)。

しかし、今では製作精度も徐々に上がり、白書きの線一本分の意味がわかるようになってきた。

多岐に渡る白書きの使い方は教書などには載っておらず、先人が行ってそれを見て、教え伝えていくしかない技術だと思います。

木工を象徴する鑿や鉋といった手道具に比べ、白書きは表舞台に出る事はありません。
しかし、白書きこそプロの道具と思う今日この頃です。


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