ひたむきってどっち向き?

主に医療・教育など、興味のあることについて
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救急ライセンス研修 for レジデント

2015-07-20 19:32:11 | 臨床研修
日曜日は、県内の臨床研修医(卒後1~2年目)を対象としたBLS(一次救命処置)コースが開催された(BLS=Basic Life Support)。

消防署や日本赤十字社が開催する一般人向けコースとは違い医療従事者向けなので、受講料も¥18,000程度とお高いが、当該コースは(1)救急医療体制の充実(2)若手医師確保のため、県が一部補助してくれる。
もちろん、主催者側は「これで18,000円なら安いもんだ」と思っていただけるような充実したコースになるよう懸命に取り組んでいる。


県担当者でもないインストラクターとして参加したが、一応は県職員ということで、コース前後に挨拶をさせていただいた。研修医の皆さんに伝えたかったのは以下の2点。

【メッセージ1】
臨床研修中で将来の進路も定かではないかもしれないが、厚労省が定める臨床研修修了時の到達目標には「ACLSを行えてBLSを教えられること」とされている。したがって、どのような診療科の医師になるとしても、今回のBLSはもちろん、今後はACLS(二次救命処置)も受講して救急対応能力の向上に努めてもらいたい(ACLSも受講料補助あり)。

【メッセージ2】
臨床研修の2年間のうちにBLSは教えられるレベルに到達すべきであり、そのため、研修病院によっては院内の救急研修において、スタッフに教えるのは研修医の役割とされている。また、有名なラーニングピラミッドでも、半年後の技術定着率が最も良い方法(90%)は「他者に教えること(Teach Others)」である。以上のことから、院内研修ワーキングチーム(WT)に参加し教えたり、我々と一緒にインストラクターをやってみないか?

私のような一般ピーポーの間でも救急医療体制に関する意識は高まってきている。若手医師の皆さんにはその手本となってもらいたい。
また、医師、看護師、救急隊員、事務職員(協会、医療機器メーカー、県庁等)とインストラクターも様々なので、幅広い分野との情報共有が可能というメリットもある。
是非ともお薦めしたい。


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