スケートをはいた馬 その名も Negro Kaballo

勝手気ままに好き勝手 麦わら帽子とスケートはいて 行くぞ一人でどこまでも 一年中がハロウィーンだっ!

てがみをください

2009年01月22日 | 子どものころ読んだ宝物
なんちゅう季節はずれの絵だろうか。

前に「誰も知らない小さな国」(矢印の先っぽの国)に触れたとき、村上勉おじさんのことをいつか話そうと言いましたよね。今日は村上勉さんが友達のおじさんと知った日のことを思い出してみます

高校生の時か卒業後だったか、友達がうちに遊びに来た時に私が自慢気に児童書のコレクションを見せながらご託宣を並べてた時、友達が「誰も知らない小さな国」をハッとした表情で手に取ったので 待ってましたとばかりに私は『それは私の大好きな本やけど、今は別の人が挿し絵を描いたはって気にいらんねん』みたいなことを友達に口を挟ませずにまくし立てたのだなあ

そして私が一息ついたとき友達は『それ、ぼくのおじさん』って嬉しそうに言ったのだった

ヒエ~ッ 今吐いた言葉消せないかなあ…ちょっと口挟んでよっ 私はあんたのおじさんを手加減なくけなしてるんだからっ と思いつつ顔を引きつらせながら話を聞いてみると その友達は気を悪くした風でもなく(ま、したと思うけど隠し)村上勉さんは自分のお母さんの弟さんだというではないか。アッチョ~ッ 大変ヤバイッ だけど別に恋人でもないし、いいか。このまま素知らぬ顔でいよう

そしてその頃二人とも学生で上京してたので、勉おじさんに会わせてもらったりしたのです
勉おじさんにごちそうしてもらった生ガキとその頃初めて知ったインド料理のドリンク、ヨーグルトをカルピスで割ったみたいなラッシーの味は今でも思い出すと懐かしいわー 都内であれくらい美味しい生ガキを食べさすお店はそんなにないと思うわ。
生ガキのお店とインド料理のお店に連れてってもらったのじゃなくて、生ガキ食べさす居酒屋さんにラッシーが置いてあったのだ。

一番最初にお邪魔した時おじさんは、トップに描いたような瑞々しい若葉みどり色が一面に広がっているような絵の作成中でした 勉おじさんの色だね
ペンで細かく細かく野っぱらみたいなのを一生懸命描き込んでおられました。そのペン使いの独自の描き方を「企業秘密だよ」と言いながら見せてくれました。

芸術家というのは根気のいる仕事だなと、わたくしはその緻密さにクラクラしましたことよ。
とてもそんな緻密な絵は模写できないので、たしかその時サインしてもらった本と一緒にいただいたハガキの絵を今回は挑戦してみました

今はコロボックルと言うと村上勉おじさんの絵しか殆どの人が思い浮かべないよね。
わたしは偶々ほかの絵からコロボックルを知ったので、どうも勉おじさんのコロボックルに未だに馴染めないのが悲しいけど これだけ評価を得て続編続編と勉おじさんが描き続けたのだから、きっと佐藤さとるさんの思い描いたコロボックル像に合ってたんだろう

もう1年以上前になるけど、横浜の「佐藤さとる展」で勉おじさんの絵がいっぱい並んでいるのを見て懐かしさに涙が出そうになったなあ

今度京都に帰ったら、友達に久しぶりに連絡してみようかなー 美味しい生ガキでも奢ってもらおうかなー、熱燗と共に


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