自然農より

自然農に導かれ感じた事を中心に日々を綴って行きます。

野菜紹介「晩生小松菜」

2014-03-13 20:15:37 | 野菜紹介
「晩生小松菜」のご購入ありがとうございます。
耕さず、肥料農薬を持込まず、草や虫を敵とせず、自然の営みに沿って育った自然農
の「晩生小松菜」です。


   
   写真2014.2.18 越冬した晩生小松菜。
   先に別の畝に蒔いた小松菜がダイコンサルハムシ幼虫に食べられたため、9/28に
   ここに播種。ここでは、虫害も少なく、健康に育ちましたが年内収穫するまでの
   大きさに至らず、冬菜(ふゆな)として越冬後にのびた葉とトウを頂くこととなり
   ました。


店先に並んでいる小松菜の多くが、早く生育するように、生育がそろうように、栽培しや
すいように、見栄え良く売れやすいようになどと経済価値、商業価値が高くなるようにと
チンゲンサイやターサイなどとかけ合わせ品種改良したF1種のものになっているようです。
伝統的に育てられてきた固定種、在来種の小松菜に比べて繊維強く、堅いと言われる人
も居られます。

「晩生小松菜」は、昔から育てられて来た伝統的な固定種の小松菜だそうです。
店先に並んでいる小松菜と食べ比べていないので、比べてどうかは分かりませんが
食べれば兎に角、美味しいです。

小松菜にかぎらず、F1種のものよりも固定種、在来種のものを選んで栽培しています。
それは、美味しいからとか、無肥料、無農薬で栽培するのに適しているからとかの理屈
以前に、固定種、在来種に心魅かれるからです。F1種で魅力的なものがあれば、それを
選びますが今のところF1種で育てたのは葉大根と苗で買ったミニトマトぐらいでしょうか。


F1種よりも固定種、在来種に魅力を感じるのは、僕が自然界から察知、認識している
自然観、生命観その体感による所が大きいと思います。
それは、在来農法よりも自然農に心魅かれているのと同じなんだと思います。
そこに魅かれるのは人間という動物にとって普遍的なことではないかとも思います。
しかし、ここに科学する事、科学技術開発の面白さと功利の魔力が入ってくると、
そうでもなくなって来るのかもしれません。

固定種、在来種というのは永い人類の栽培生活の中で、人間は作物の生命性質に応じ、
作物は人間の栽培方法に応じ、自然の中で自然の調和を壊すことなく、作物の自然 と
人間の自然 が相応じ、呼応しながら変化して出来てきたものだろうと思います。
そこに見えざる人類と作物のつき合いの歴史、親しさ、ドラマもあるわけですし、そのドラマ
の中で作物が活き活きと育つと同時にその作物が人の食べ物として相応しいものになる
のだと思います。

科学技術の発展と功利の追求と共に、作物の自然、生命性質に応じる、作物に聞くという事、
自然の営みに添う事がなくなって、一方的に人間の都合で傲慢に作物の自然、生命性質
、自然を変えていこうとする姿がF1種の研究、開発に現れてきているようにも思います。
科学技術は人間の止まざる創造力の結晶だし、ある意味、功利もまた生命の求めるものでしょう。
しかし、どこに向って科学するのか、何が本当の功利なのか、一顧を要する所だと思います。
  
   

   
   写真2014.03.03 トウが上がってくる寸前の晩生小松菜。越冬後育った葉と上が
   りかけのトウを食べます。初々しい甘味があって美味しいです。茹で過ぎ注意です。


今は、氷見のイタリアン料理の店『ボーノ・ペッシェ』さんへの納品と こだわりの定食屋
ひなたぼっこ」さんでの販売をしています。残りわずかです。
ないときも多いので「ひなたぼっこ」さんへは電話確認して頂いた方が良いです。


 
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