酔いどれ女子の徒然日記

読んだ本とかゲームのことを綴ってます

読了 刑罰0号

2020-04-12 12:03:23 | 買った本/読んだ本
高校生の時に小論文の課題が「死刑について」だったことがあるのですが、
そのときは悩んで悩んで、結局結論を出せなかったのを覚えています
(未完成で出したんだけど、A判定くれた。I先生ありがとう)

私は基本的に罪と罰は等価であるべきと思っていて、人を殺したら死刑
になるのは当然だという思いがあり、その思い自体は小学生くらいから
変わっていません(逆に、罪以上の罰も与えちゃいけないと思う)
でも、長じてからは「殺人に至った理由」や「遺族の思い」に考えを
飛ばすようになり、人を殺した人を、「人を殺した」という理由だけで
死刑にすることが果たして罪を償ったことになるのだろうかと考える
ようになりました

罪と罰は等価であるべき
それは絶対だと思ってるし、そうであって欲しい
でも、殺された人と殺した人の命(=死刑)は等価なんだろうか
突然奪われた命の重さをどうやって量ればいいんだろう
死刑執行人の心理的負担は・・・?
そんなことを考え始めると底の無い沼にはまり込んでいくような
気分になります



「罪を犯した者に、被害者が体験した記憶を追体験させることができる」
システム0号
物語は、この0号をめぐり、CIAやイスラム過激派まで登場するなかなか
派手な筋立てですが、根底に流れているのは「罪を償うこと」に対する
終わりの無い問いかけです
物語のキーマンとなる佐田教授の最後の姿に、その答えの一つを見た
気がしました

読了 探偵さえいなければ

2020-04-12 11:51:51 | 買った本/読んだ本
もともと出歩くタチではないため、コロナ云々の外出自粛で
自宅で過ごす時間が増えたということはないのですが、
刀剣乱舞のイベントが一段落していることもあって本を読む
時間が出来ました

ということで、探偵さえいなければ

東川篤哉さんは「謎解きはディナーのあとで」のシリーズの方が人気
というかメジャーみたいなんだけど、私は断然烏賊川市シリーズが
好きですねぇ
登場人物がみんなマヌケすぎる
人殺しをする凶悪犯がこんなにマヌケでいいんだろうかというくらい
ですが、トリックはきちんと練られているんですよね

刑事コロンボ式に最初から犯人がわかっていて、そこからトリックが
暴かれていく話も良いですが、私はやっぱり犯人は誰かしら、
何処に仕掛けがあるのかしらと考えるのが好きなので、
この短編集の中では「とある密室の始まりと終わり」がお気に入り

犯人が予想外でしたが、やっぱりマヌケなんだよなぁ

間違いなく人が死んでいるのに、あまりウェットにならないのは、
偏に犯人がマヌケで探偵がそれに輪をかけてマヌケだからなんだと思う