『似肖屋(あやかりや)』 旧東海道 江尻宿で商いをしています。ー現在の清水銀座商店街です。ー

でくのぼう シャツ、作務衣、スラックスの製造元です。美と癒しと新和風をテーマに、古代布の復元を目指しております。

でくのぼうアロハシャツ夾纈染(きょうけち)、纐纈染(こうけち)

2007年04月15日 | Weblog
 写真のアロハシャツは、両袖別布のモデルです。
左袖と襟に夾纈染(きょうけち)右袖と後身頃の
切り替えは、有松絞りです。

 夾纈染は板絞りですが、板に模様を彫ってあります。
その板は経済産業大臣指定伝統的工芸品の村山大島紬の絣糸を染める為
の板であったそうです。多分200枚位あったように見えましたが、
一枚一枚その模様が違う為に、同じ柄は染められません。
江戸から明治、大正と隆盛を極めましたが、次第にプリントに
押され 今では小山さんと数軒だけが残っているそうです。

 最近では、三宅一生さんがこの染を使い話題になりましたが、
似肖屋では、十年近く定番として扱っています。

 右袖と後身切り替えに使っている有松絞りは、正式には、
有松鳴海(ありまつなるみ)絞りと言います。
有松・鳴海の土地の名前から付いた染色方法ですが糸でくくって
染める為、纐纈(こうけち)染めと言われております。

 この夾纈、纐纈、それに蝋(ろう)で色止めして染める纈(ろうけち)の
三纈が染色工芸の元になったと言われております。

 もちろん、有松、鳴海絞りも経済産業大臣指定の伝統的工芸品ですから
このアロハシャツ一着で二つの工芸品を着ていることになります。

  よくばりアロハシャツ、どうぞ 宜しくお願い致します。





でくのぼうアロハシャツ 注ぎ染め

2007年04月14日 | Weblog
 写真のアロハシャツは、注染モデルです。
注染(そそぎぞめ、一般的にはちゅうせんと呼ばれます。)
注染の染工所は、大阪は堺に、静岡は浜松に集中して
いますが、東京では点在しているようです。
この他の地域では注染という言葉を聞きません。
 浴衣とか手拭を染めるのが主ですのでほとんどが小幅ですが、
当社の似肖布は広幅なのでお願いして広幅で染めてもらっています。
似肖屋のHPにも書いてありますが、布をたたんで、上から染料を
注いで染め上げるので、広幅の場合は、小幅の何倍も手間がかかります。
 注染は、上から注いで下へ抜くので、裏表がないことも特徴ですが、
糸の芯まで染まるので堅牢度(色落ちの度合い)が強いことも特徴です。
オリジナルデザインの型紙は、伊勢の白子で彫ってもらっています。




 お問い合わせは、電話か、あやかりやのメールでお願いいたします。
   TEL:あやかりや 054-367-7291
      :セブンエビス054-366-2525

     あやかりやHPもご覧下さい。





でくのぼうアロハシャツ 草木染

2007年04月10日 | Weblog
 
写真のアロハシャツは、両袖別布のモデルです。
型染めとぼかし染めの違いはありますが染料が同じで
あまり違和感は、ありません。紅花、柿渋、硝煙、で
染めてあります。

 肩とヨークに袖と同じ布でコードを、右後にはポケットを付けてあります。
身頃は、オリジナルの風香綿(ふうこうめん)を使用しております。

 でくのぼうアロハシャツは、身幅はたっぷりめに、着丈は短めに、袖の長さは
チョッと長めに企画してあります。
サイズはS,M.Lですがワンサイズ大きめと思ってください。
詳しくは、あやかりやのホームページでサイズをご覧下さい。

  

でくのぼうアロハシャツ 伊勢木綿

2007年04月10日 | Weblog
 
でくのぼうアロハシャツが出来上がってきたので
紹介していきます。
写真のアロハシャツは伊勢木綿を両袖に使っています。

 身頃の風香綿(ふうこうめん)の経糸(たていと)は、
ふのり(海藻の一種で天日干しをして晒し、煮て糊にした
古来より使われているのりで、布を織るときの他にそばの
つなぎとしてつかわれています。)を使って織り上げ、それを和晒しで
(晒しには、和ざらしと洋ざらしがあります。和晒しは天日で晒し、
洋晒しは漂白剤で晒します。)糊抜きし、手をかけて仕上げてあります。
ですから、風香綿は、着るほどにやわらかくなり肌に馴染みます。