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浅くても“深い”・・・そんなソルトウォータールアーフィッシングの世界

愛すべきターゲット達 ― アオリイカ編(前編) ―

2005年03月23日 | etc...
 アオリイカ・・・ひょっとすると今一番人気のターゲットかもしれない。
シーズンともなると有名ポイントは人、人、人!イカよりも断然人間様の方が多い有様なのだ。
そう言う僕も もちろんその中の一人(笑)。
毎週のように、釣っている時間より車を運転している時間の方が遥かに長いという愚行を繰り返す。

 もちろん餌でも釣れるが、ルアーで狙う場合は“餌木(エギ)”という和製ルアーを使用する。
エギの起源はかなり古く江戸時代、九州地方だそうな。
 と言っても、このエギを使った釣り“エギング”が本当の意味で始まったのはほんの数年前のこと。
それまで暗い闇の中で行われる地味なゲームだった。
ある“革命”が起きるまでは・・・。

 その革命とは“極細PEライン”の出現。
以前はナイトゲームが中心で16ポンドクラスの太めのナイロンラインにエギを直結し、シーバスロッドを使い、単純なシャクリを入れるか、ずる引きで狙うのが一般的。一晩中やって、数杯釣れればまあまあの釣果と言われるレベルだった。
 それが、この1号以下のPEラインを使用することによって操作性は格段に向上し、新たなメソッドも開発され、真昼間から、ガンガン釣れるようになったもんだから、さあ大変!!
釣って楽しい、食べて最高のアオリイカ、老若男女交えての大ブームとなっているのだ。

 僕がこの釣りを始めたのはもう結構前。ブームが来る以前のこと。
雑誌で見た釣り方を参考にやってみた。現在でこそ地球温暖化の恩恵(?)により、僕の住む岡山でもそこそこ釣れるようになってきたが、当時は狙って釣るのはほぼ不可能な生息レベルだった。
 初めて釣ったのは遠く、京都の宮津。
当て所ない一人旅に出た僕は夕暮れの小さな港でエギングらしきことをしている人を発見。車を停め尋ねてみるとやはり狙いはアオリイカ。早速、僕も堤防の隅っこでしゃくり始めたのだった。
 しばらくは、全く反応なし。
着底もまったくつかめず。適当に沈めて、適当にしゃくり、また適当に沈めるをひたすら繰り返す。
そして、どのくらいたった頃だろうか?ふいにエギにワサワサと何かが触る感触が・・・
 
 (エッ!?何これ?誰か触ってる!誰か引っ張ってるぅぅぅ~!!

 (誰って、そりゃイカだよ。あんたイカ釣ってるんでしょ・・・。)

初めて釣ったアオリイカ。手の平サイズの小さなイカだったが、実に嬉しかった。

 (おもしろいゾ、アオリイカ!楽しいゾ!エギング!!)

地獄の門を初めて叩いた瞬間だった・・・。

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