海外協力隊への応援歌

青年海外協力隊はじめJICAボランティアを心から応援しています。
2010年1月帰国、イエメン、青少年活動隊員より

後輩

2006-06-29 | business
せっかく、どんどん成果を上げていってもらえるところまで仕上がると手放さなくてはならない時期になるのだな。家を買うころ転勤になるのと似ている。

ひとりだち

2006-06-27 | business
少し前から、後輩の中で仕事がどんどん結びつく手ごたえを感じるようになってきた。本人は気がついていないかもしれないが、まさに急カーブを描いてひとりだちする兆候が見えはじめた。守、破、離、の破、に入りかけたことを感じる。

長かった。能力的に問題がないのは明らかなのに説明しても失敗しても彼女の中で仕事がちっともつながらず広がらず、本人の興味がないと考えるしかないのかと思い始めていた。ルーティンだけでも自然に輸出の基礎が1年で身につくようスケジュールを組んでいるし、国際関係の仕事に輸出の基礎は一生役に立つから、1年がまるきり無駄だったということにはならない。が、それは全員可能な最低限で、こんなに社内外に仕事を広げることのできる職場にいてもったいないなと思っていた。

仕事をいやがっているようすはなく、性格的にも自分から広げていけるタイプなのにどうして広がっていかないのか不思議だったが、ただ単にまだコップの水がいっぱいになっていなかっただけだったのだ。先日とうとうあることでその後輩を叱り飛ばしてしまい反省したが、これがきっかけだったという気がしないでもない。今後、彼女の仕事は堰を切ったように広がるに違いない。自分で考えて解決の糸口を見つけられるようになれば、どのチームへ行っても、どんな仕事がきても解決できるようになる。あと3ヶ月もすればもう私の教えることはなくなっているだろう。

彼女の適性や能力的に会社としては別の使い方をするべきだと常々思っており、上司にはそれを伝えている。おそらくその仕事なら、彼女の能力が花開き、会社にも大いに貢献するに違いない。もう広がる端緒は見えたから、あとは一刻も早く彼女がもっと能力を発揮できるチームへ移るほうがいい。仕事はある意味自転車のりのようなものだ。

こんなふうに後輩がひとりだちしはじめた感慨にふけりながらの家路はなんとなく心が躍っていた。