52 ゴルフの思い出（その４）

バブルの頃、姫路近辺のゴルフ場で１０００万円以下のゴルフ場は
なくなり、名の通ったゴルフ場だと２０００万円を超えました。
赤穂国際カントリー倶楽部（赤穂国際）は岡本綾子が所属していた
だけあり、いいゴルフ場で、２０００万円を軽く超えていました。

しかしバブルが弾けるとゴルフ場会員権は軒並み値下がりし、赤穂
国際は８００万円を切りました。高根の花だったゴルフ場の会員権が
背伸びをしたら手が届く値段になりました。半値八掛けと言いますが、
それ以下の値段になったので、さあ今がチャンスだとばかり会社の
同僚が誘い合ってここの会員権を購入しました。

奥さんには、「もうこれ以上値下がりする事は無いので、いい買い物
なんだ」と言って説得をされたそうです。購入した会員権を担保にす
れば三菱電機社員であると言う信用で、銀行はすぐお金を貸してくれ
たようです。

ところがゴルフ会員権価格は底値どころか下がる一方で、数年後には
購入時の半値八掛け以下になってしまいました。現在の赤穂国際の
価格を調べたら、何と５０万円ちょっとになっています。

購入のチャンス到来だと思われた時、私には同僚からのゴルフ場会員
権購入の誘いは何もありませんでした。誘われたら買っていたかも分
かりません。、勧誘が無かったのは、私がゴルフ好きでない事を皆さん
がよくご存知だったからだろうと思います。

“芸は身を助ける”と言いますが、私の場合は“ゴルフ好きでなかった
事は家計を助ける“となりました。