悠々自適

日常の雑感をそれとなく

戦後の日本人を洗脳したWGIP

2022-08-28 22:05:24 | 歴史話

先月京都であった谷光太郎さん(三菱電機OBで元山口大教授)の勉強会でWGIPの講話がありました。この講話を聴いてWGIP(War Guilt Information Program)と言う言葉を初めて知りました。

WGIPとは、太平洋戦争で日本のすごさを体験した米国が、日本を二度と米国に刃向わせないようにするため、日本人の独立自尊の精神を消滅させるために行った “ 戦争罪悪感植え付け洗脳計画 “ でした。統一教会が信者を洗脳して金銭拠出をさせている事が今話題になっていますが、連合国軍総司令部(GHQ)は日本国民弱体化のためWGIPによる日本国民の洗脳を行ったと言う訳です。そのため、GHQは言論統制を行い 言論統制令が出され、30項目の禁止が行われました。その内容の一部をピックアップしてみると下記の様に、勝者に都合の良い一方的内容になっています。

①  戦勝国と占領軍への批判・東京裁判批判・GHQが日本国憲法を起草した事に対する批判

②  朝鮮人への批判・中国への批判 

③  満洲における日本人の取り扱いについての批判

④ 神国日本の宣伝・日本ナショナリズムの宣伝 

・・・・・・・ 

③を見て、シベリア抑留と言う嘘の言葉が出来た理由が分かりました。シベリアではなく満州に居て、ソ連によって拉致されてシベリアに連行されたのに、「シベリア“強制連行強制労働”」ではなく「シベリア“抑留”」と表現されたのは③があったからだろうと思います。

日本国憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」と、憲法九条「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。この目的を達するため、陸海空軍その他 の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」はWGIPがベースになったものであり、日本国民は統一教会に洗脳されて従っている会員と同じように、この憲法を素晴らしい物だと盲信させられたのだろうと思います。

GHQの検閲は陰湿かつ執効でしたが、独立後も日本の新聞やマスコミはこの WGIPによる検閲を非難することはありませんでした。反対に日本のメディアは GHQ解体後もWGIPによる GHQ製の憲法を「平和憲法Jだと言い、占領期間中の東京裁判の課程で流布された 「自虐史観」を垂れ流すだけでした。

渡部昇一さんと日下公人さんは対談でWGIPについて次の様に言われています。

・日本国をつぶして共産国にしようとしていた日本の左翼に取って、日本の弱体化を図るWGIPは渡りに船であったので、その内容を肯定して喧伝した。そして日本を否定することによって自分達の存在感を高めようとした朝日新聞や岩波書店といったメディアはWGIPをそっくりそのまま鵜春みにして日本をボロクソに言って、いい気分になり、戦後日本に害惑を垂れ流した。

・長崎の保守系の市長が「長崎に原爆が落ちたのは日本が悪かったからだ」と口走った時、日本はWGIPにより精神的にも敗北した。全く情けないことである。

情けないと言えば、韓国や中国は何かあるとすぐ歴史認識問題と言いますが、WGIPに洗脳されたままでの自虐史観での対応しかしないマスコミを見ていると、これまた情けなくなります。