71 森友学園問題

毎月参加している京都の勉強会の参加者は右寄りの人が多い
ですが、安倍さんが二度目の総理になった時、勉強会の世話
役をされている庄司さん（京都の画廊大雅堂会長）はこんな
話をされました。「子供の頃、蚊帳の中に入った蝉は触るな、
触ると死んでしまうと言われた。安倍さんも触らないように
したいものです」。

安倍さんの成長を支援しようとの思いだったのだろうと思い
ますが、その安倍さんは着実に実績を残し、成長されて長期
政権を確立しています。短命政権からの脱却による国民の
恩恵は大きいと思います。

世論調査で安倍政権の支持理由のトップはいつも「他の政権
よりはよさそうだから」となっていますが、菅さんと安倍さん
を比較するとその差がよく分かります。2010/11/15 の胡錦濤
国家主席との日中首脳会談で菅さんは、9月7日の中国船衝突
事件の間なしであったのに相手の目を見ずメモを棒読みしま
した。これが日本の国益を守る総理のすることかとあいた口
が塞がりませんでした。そして菅さんの中身がよく分かりま
した。https://www.youtube.com/watch?v=NvOYQFXMSHY　　　　

安倍さんの米議会演説は英語なので原稿を見てはいますが、
自分の言葉として語りかけています。
https://www.youtube.com/watch?v=HpLDJ_J-V88　
パールハーバーでの演説は日本語だったので、原稿は一切
見ませんでした。
http://www.bing.com/videos/search?q=%e5%ae%89%e5%80%8d%e7%b7%8f%e7%90%86%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%90%e3%83%bc%e6%bc%94%e8%aa%ac&view=detail&mid=F8D580791EEF0CA5EFFAF8D580791EEF0CA5EFFA&FORM=VIRE　　
日本国代表としての使命感と責任感で懸命に暗記をされたの
だろうと思います。

拉致被害者の有本恵子さんの両親が土井たか子に助けを求め
たが彼女は何もしてくれず、外務省でも門前払いになった時、
安倍晋太郎外務大臣の秘書だった安倍さんだけは親身になって
支援してくれたとの事を知った時、私は安倍さんのファンに
なりました。安倍さんは老獪さでは未だ未熟ですが、誠実な
人だと思っています。彼は子供がいないので、美田を残す必要
が無く、そのエネルギーを日本のために尽くそうとしているの
だろうと思っています。

安倍さんは国粋主義的ところがある愛国者なので、右翼思想
の籠池さんはそこに付け込んで、小学校設立だけでなく金集め
と入校生集めに安倍さんを利用しようとしたのだと思います。
安倍さんのガードは堅かったけれど、お嬢様育ちで脇が甘い
昭恵夫人は上手く利用されてしまった様です。

官僚の人事は首相官邸に完全に牛耳られているので、国税庁長官
に抜擢された迫田さん辺りが安倍さんと昭恵夫人は籠池さんと
親交があり、安倍さんは籠池さんを支援したいと思っている様だ
と推測し、籠池サポートは安倍さんに評価され出世に繋がると
“忖度の算盤を弾き“、それが森友学園への大盤振る舞いになった
のだろうと思います。

今回の事件で大事な事は不当な大盤振る舞いをした役人の責任を
究明して厳罰に処す事だと思います。役人も担当レベルは厳罰の
前では真相を明かさざるを得なくなり、忖度の張本人があぶり出
されるのだろうと思います。それが実現されれば、「”忖度“は
”損多苦“になる」と言う事になり、役人の忖度が激減するだろ
うと思います。
　

70 役所の仕事

森友学園問題がニュースを賑わせていますが、昔一緒に仕事をした
会社先輩のＴさんから伺った体験談を思い出しました。

三菱電機姫路製作所には工場以外にあまりお金をかけない伝統が
あったので、応接室とか会議室は貧弱なものでした。これが改善
される事になり、どんな仕様にするかを姫路製作所業務課長だった
Ｔさんが検討をする事になりました。

その少し前の昭和５５年に、姫路城の近くにあった姫路市庁舎が
姫路駅の南に新築移転されていたので、Ｔさんは姫路市役所を訪問
して、「新市庁舎の応接室、会議室を見せて欲しい」と依頼をしま
した。

ところが、名刺を渡して依頼理由を説明したのに、「お見せ出来ま
せん」と冷たくあしらわれました。「皆様の税金で建てられた皆様の
施設です。どうぞご自由に見て下さい」と言って案内をしてくれる
ものと思っていたＴさんは、役人気質の何たるかを思い知らされま
した。

Ｔさんはすぐ作戦を変えて、姫路製作所の労働組合から出馬して姫路
市会議員にトップ当選をされていたＥさんを介しての依頼にしました。
すると市役所担当者の態度は豹変しました。「Ｅ先生からお話を伺っ
ております。さあさあどうぞ」と言って関連のあるすべての部屋を見
せてくれ、お茶は出るコーヒーは出るの丁重な扱いを受けたそうです。

国であれ地方であれ、役所の対応は何処も似ている様です。

69 豊洲問題

石原慎太郎さんは立派な人だと尊敬していましたが、豊洲問題
での対応を見て彼は普通の人だと判り、とても残念です。

先週の記者会見での説明で、東京ガスとの用地買収交渉は当時
の副知事で側近の浜渦武生氏らに一任していて、詳しい経緯
などは“報告も相談も受けていない”と言われたのには驚きま
した。石原さんは都知事の職を何と心得ておられたのでしょう。

民間会社であれば、重要案件について部下の状況報告が無いと
上司は「あの件はどうなっているのだ」と部下を叱責して報告
を求めます。汚染が分かっていた土地を汚染対策費は東京都負担
で１８５９億円の高額で購入したのに、それを放ったらかしにし
ていましたとは、あきれてしまいます。実際は報告を受け、取引
決済にしっかりとかかわっていたはずです。ただ関わっていたと
しても、真面目に仕事をやってなかったのは間違いありません。

石原さんの勤務実態を調べると、驚きの事実が浮かび上がります。
石原さんが都庁に姿を見せるのは１週間のうち、２～３日だけ。
１日の平均執務時間を計算したら、たったの「５９分」だった。
この勤務実態では、まともな仕事が出来るはずがありません。
しかし年間約２４００万円の知事報酬は全額受領され、就任期間
の報酬は５億円となっています。

本来の石原さんなら、「トップだった者としての結果責任を取る」
と言って都民に謝罪をされるのでしょうが、記者会見の内容から
すると恥も外聞もなく責任回避の逃げに徹しようとされています。

石原さんに対しては、“東京ガスとの土地売買契約で、都が578億
円を（石原元知事に）請求せよ“という住民訴訟が2012年に東京
地裁に出されているので、石原さんは責任を認めると大変なことに
なると思い、持ち前のプライドに加え、この事が責任回避に拍車を
かけているのだろうと思われます。