53 ゴルフの思い出（その５）

28歳の時に、富士山のふもと富士宮にあった貿易研修センターと言う1年間
寄宿舎生活で勉強をする学校に入学しました。ここには無料の広いゴルフ
練習場があったので、ゴル好きの人はここでよく練習をしていました。

商社から来ていたゴルフの上手い友人がゴルフの手ほどきをしてあげると
言って、7番アイアンの打ち方をこの練習場でしてくれました。
しかし、私はゴルフにあまり興味がなかったので、ちょっと練習をしただ
けで、研修センターの食堂にあった卓球台で卓球ばかりやっていました。

パリに赴任した最初の年は単身赴任だったので、同じ事務所に１年間駐在
出張されていた2年先輩のＫさんと仲良くなりました。

Ｋさんはゴルフが好きだったので、同じ事務所の後輩で独身だったＭさんを
誘ってゴルフの聖地セントアンドリュースのオールドコースでプレーする
計画を立てられました。その時、Ｋさんから「ゴルフが出来なくてもいい
じゃないですか。一緒に行きましょう」と、強いお誘いがありました。
スコットランドに三菱電機のテレビ工場があり、そこに頼んだら予約はすぐ
取れたとの事でした。しかし、私はその気になれず断ってしまいました。

もし一緒に行っていたら、コースをただ歩いて付いて廻っただけであって
も「いやー、セントアンドリュースは、風がきつかったけど、思い出に残
るいいコースでしたねー」と、さもゴルフをしたかの様に自慢話が出来
ただろうと思います。、行っときゃよかったのにと思うと残念です。