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災害時、つながらない電話…ケータイ伝言板 試しておこう!

2009-09-01 10:44:35 | データ復旧

災害時、つながらない電話…ケータイ伝言板 試しておこう!


きょう9月1日は「防災の日」。
地震などの災害直後に大量の電話が被災地に集中すると被災地内の電話がつながりにくくなり、消防、警察への連絡など緊急電話が使えなくなる。
こうした事態を防ぐため、通信各社は携帯電話のWeb機能を活用した災害用伝言板の利用を勧める。
体験サービスも実施中で、いざというときに備えて試しておきたい。(財川典男)

≪確実に届く≫

伝言板は、震度6弱以上の地震発生時などにiモード、EZwebなど各社のwebサービスのトップ画面に開設。台風などの際にも開設されることがある。

体験サービスは、防災週間最終日の5日までのほか、来年1月1~3日と防災ボランティア週間(1月15~21日)、毎月1日にも実施。
また、NTTドコモは毎月15日にも独自にサービスを提供している。

電話が集中するとつながりにくくなる固定電話(有線)の災害時伝言サービスに対し、携帯電話の災害用伝言板はメールなので、
一時期に集中しても送信速度は遅くなるが、確実に相手に届くという利点がある。
また、サーバーが専用なので容量に余裕があり、通常のメールと比べ、つながりやすい。

使い方は簡単だ。被災地の人が自身の安否情報を伝言板にメールで入力。
家族や友人は、相手のメールアドレスを知らなくても相手の携帯電話番号で検索し、安否を確認することができる。
家族などのメールアドレスを事前にwebサービスで登録しておけば、災害時に安否情報を5人まで一斉送信することも可能だ。

昨年6月の岩手・宮城内陸地震では、ドコモ、KDDI(au)など通信5社で計約7万件の登録があった。

これまでは、相手が利用している通信会社が分からないと各社の伝言板を検索する手間が必要だった。
しかし、現在では異なる会社の伝言板も自動検索するシステムをドコモ、auなど5社が協力して開発中で、今年度中にサービスを開始する。

≪マイ帰宅マップ≫

独自サービスもある。ドコモは、探している人の安否情報が見つからない場合、伝言板の画面を閉じることなく登録要請メールを送れる。
auは、伝言板から災害情報専門会社のサイトが検索でき、最新の災害情報が得られる。

伝言板以外にも、ドコモは地震速報に加え、自治体と契約して避難勧告などを当該地域に一斉に流すサービスも行っており、
東京都三鷹市、神奈川県藤沢市など17自治体が契約している。
auの「災害時ナビ」は、最寄りの避難所マップを無料でダウンロードできるほか、
会社から自宅など2点間の地図をダウンロード(有料)して自分だけのオリジナル帰宅支援マップも作ることができる。

電気通信事業者協会の喜多裕彦企画部長は「消火器も使ったことがないと、いざというときに困る。
災害用伝言板の体験サービスを活用して慣れておいてほしい」とアドバイスする。

■異動基地局車で迅速復旧

通信各社は、災害時に基地局が地震で破壊されても異動基地局車や電源車を被災地に投入し、迅速に通信網を復旧させる。
「周辺地域のアンテナの角度を変えて被災地をカバーできることもある」(ドコモ)という。
台風などが多い地域の基地局では、「あらかじめ自家発電装置を備えている」(au)ため、停電時にも通信網が途絶えることはない。

携帯電話各社は、被災地の避難所で携帯電話や充電器を配布することもある。
最近の携帯電話はワンセグ放送やFM放送を視聴できる機種もあり、災害情報の収集に威力を発揮している。

【出典】産経新聞