データ復旧・復元に関する情報

HDD・RAID・サーバー・MAC・NAS・USBメモリー等の復旧に関する情報を提供します。

NASを使いこなす!

2010-01-25 15:48:25 | HDD(ハードディスク)

◎ NASとは?


ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage)の略で、TCP/IPネットワークに直接接続して使用することのできるストレージのことを言います。
ハードディスク、OS、ネットワークインターフェイス、管理用ユーティリティなどを一体化したアプライアンスサーバです。
ファイルシステムやネットワーク通信機能は最初から内蔵されているため、システムへの導入が容易で、異なる種類の複数のサーバからセットアップやデータの管理・運用が可能です。
ディスクの増設が簡単で、RAID機能やホットスワップ機能を持っているものもあります。

OSは、LINUX系が多く、ファイルシステムはEXT・XFSなどになっていますので、自分で復旧を行う場合Windowsでの復旧は状態を悪化させることがありますので注意が必要です。


◎ NAS データトラブル時の注意事項


サーバー使用中、停電やシステムエラーによるConfiguration損傷の時には Raid Controller情報を再設定すると、初期化されることもありますのでお気を付けください。

Raid Controller Configuration 情報が損傷された場合、専門知識なしでは絶対に Configuration情報を修正、削除、再設定しないでください。
専門知識や経験のないまま、安易に復旧を試みると復旧を完全に不可能にさせてしまうことがあります。
復旧のためには専門家に依頼するのが最善の方法となります。

データの暗号化とデータの保存

2010-01-12 10:48:43 | データ復旧

データの暗号化とデータの保存


日々、増え行く様々なウイルスやスパイウェアハッキングなどによるデータのセキュリティの問題が深刻に台頭しており、これにより、データの暗号化ソフトウェアも多く登場しています。

データのセキュリティ保護のため、暗号化ソフトやWindows自体の暗号化機能(EFS)を使用してデータを暗号化し、保存するケースがますます増えている傾向です。

暗号化されたデータは、外部に搬出されても、第3者が開くことができない構造になっており、開くことができても、高等な技術が必要な作業なので、簡単にデータの漏出となる可能性はかなり減ります。

ただし暗号化されたデータの場合、もしユーザーのミスやコンピュータの故障などにより、本人すら開くことができなくなる悲劇的な状況が発生することもあります。
もちろん、このような場合でも、データ回復の可能性はありますが、非常な損傷の場合は復旧ができない大きな原因にもなります。

外部への搬出するべからざる極秘のデータであれば、暗号化を使用して保存をすることは当たり前のことですが、他人から見られないために、入力した暗号による自分もデータを見ることができなくなることがないように暗号化の必要性について、もう一度慎重に検討する必要があります。

また、それほど重要なデータであれば、暗号化されたファイルを開けることができるキーは、個別にバックアップして保管するなどの方法で発生してはならない事態にあらかじめ備えてしておくのが良いと思います。

データトラブル時の注意事項

2010-01-04 15:35:51 | データ復旧

データトラブル時の注意事項


データトラブル・データ消失・データ損失された後、どのような対応を行ったのかによって、2次障害が生じたり、
復旧作業に深刻な影響を及ぼしデータ復旧自体を困難なものにしてしまうこともあります。
データトラブルが発生したら適切な対応で大切なデータを守りましょう。
  • まずは、落ち着いて安全な方法でシステムを止めて下さい。
  • 安易にデータ復旧を試みたり、再起動させたりしないで下さい。 状態をもっと悪化させることもあります。 データ復旧専門家の正確な判断が求められますので、トラブル発生時の状況などを正確にお伝えください。
  • 電源のON/OFFを繰り返さないで下さい。
  • いつもと違う動作音(異音)が聞こえる場合はすぐ電源を切って、電源のON/OFFを繰り返さないで下さい。 2次障害を生じさせる危険性があります。
  • ウイルス対策ソフトはその機能とウイルス情報をよく確認してからご使用下さい。
  • ウイルスに感染された場合、ウイルス対策ソフトを使用すればデータ復旧が出来なくなる事もありますので、 ウイルス情報とソフトの機能をよく確認した後、使用しなければなりません。
  • ソフトウェア(Software)のインストール及びデータ保存はしないで下さい。
  • データが削除された後には新しいソフトウェア(Software)をインストール(Install)したり、他のデータを保存してはいけません。 新しく情報が上書きされてしまいデータ復旧率を落とす一番の原因となります。
  • パーティション(Partition)を再構成した場合
  • パーティション(Partition)の変更・移動・再構成中にパーティション(Partition)情報が損傷され、ハードディスクが正常に認識されなくなる障害も多く発生しております。 データ復旧のために応用プログラムを実行させたり、フォーマットを行ったりするとデータ復旧率を落とすことになりますので、注意しなければなりません。 障害発生後何もせずにご相談いただければデータ復旧はまず可能です。
  • 復旧ソフトをご使用する場合は、注意事項、機能をよく読んでから実行させて下さい。
  • データ障害が発生したハードディスク(Hard Disk)から復旧用のソフトウェアを実行すれば、データ復旧率を落とす一番の原因となりますので、注意をしなければなりません。 ハードディスクの電気的、機械的な問題の場合にはかえって症状を悪化させることもあります。 なぜなら多くのファイルデータ復旧用ソフトウェアは、メディアが正常に働いていることを想定して作動するからです。
  • 物理的な問題と予想される場合は、絶対に電源を入れないで下さい。
  • ハードディスクを落としてしまった場合や外部から強い衝撃を受けた場合、異音がする場合などには、絶対に電源を入れないで下さい。 ハードディスクを落とし衝撃が加わると、ヘッドとディスクがクラッシュされることがありますので、その状態でモーターを回転させるということは後戻りの出来ない致命的な損傷を与えることを意味します。
  • 不良セクタ(バットセクタ、Bad Sector)により読み書きエラーが発生した場合
  • 不良セクタ(バットセクタ、Bad Sector)が発生した場合ディスクユーティリティを実行することは、とても危険です。 ※不良セクタとはディスクの物理的な損傷により、データを記録できなくなってしまったセクタのことをいいます。
  • 水に浸かった場合は乾かさないで下さい。
  • 浸水されたメディアのデータ復旧の可能性は意外に高いです。 一度メディアが水に浸かったら濡れている状態、または乾いている状態でも電源のオン・オフは絶対にしないでください。 濡れたタオルなどでハードディスクを包み、出来るだけ濡れた状態を維持させながらご相談下さい。 いち早くデータ復旧を始めることがデータ復旧率を高める唯一の方法です。
  • 火災の場合
  • 火事の場合も浸水の場合と同じで、拭いたり乾かしたりしないで下さい。 なるべく元の状態を保ちながらデータ復旧を依頼して下さい。