スペイン野球記2

地中海の風                 ~セミプロ野球(FCバルセロナ)の後半戦の記録~
  

78. プレーオフ@モンジュイック

2005年10月31日 | スペイン野球記2
             ▲テネリフェ・チームの選手達

ビラデカンツでFCバルサの勝利の後、モンジュイックでの試合
Tennerife対Amaya戦が行われました。

珍しくスタンドで2人組の会話からアメリカ英語が聞こえてきたので、
さっそく話しかけてみることに、やはりアメリカからの観光客でした。
となりのオリンピック公園に訪れたらたまたま野球場が見えて来た!
とのことです。一人はヤンキースファンそしてもう一人が
アスレチックスファンでした。共に松井と藪には太鼓判。 
日本一監督バレンタインの話でも盛り上がりましたが、
その一人のボブはなんとラジオ局(アメリカ・マイナーリーグ)の解説者を
しているアナウンサーらしく
ワシントン州のヤキマなど田舎にも転々としていたらしいです。

結局私は、あまりに見るに耐えれない試合だったので
他のチームメイトと途中で帰りました。
もちろんTennerifeは圧勝。
力の差が練習風景を見ているだけでも歴然としていました。
本当にプレーオフに残ったチーム?と思わず疑ってしまった程です。
実力的には、私の評価ではFCBのセニアB(二軍)以下でした。
Tennerifeの先発投手は南米系の145km豪腕投手ですが
Amayaの先発投手は110kmそこそこ…ハッキリ言って
甲子園の強豪校が地方大会の初戦で弱小高校と対戦するのに
似ている気がしました。

力の差が有り過ぎる試合は見ていても、
実際にプレーしていても全然面白くないものです。
弱い草野球チーム対プロの試合。誰がこんな試合観たいでしょうか?
勿論、弱いチーム、ボロ負けしているチームを応援してしまいますが
最低限のレベルまで達していないと…

「そりゃ相手に失礼!」

空振り、ファーボール、エラー連発の試合は守っていても見ていても、
力が抜けてしまいます。
外野守備も、取れそうなフライも安全パイでワンバウンドヒット。

「おいおい、せめて追ってくれよ!」

「追わないんだったら野球辞めた方がまだマシ!」

「最初から諦めてるプレーを見るよりは、

イチかバチかでエラーした方がまだマシ!」

私はプレーで「諦め」を暗示させる
背中姿の選手は一番嫌いです。
ハッキリ言って許せません。
上手い下手ではなくて

「下手でも下手なりに追いかける姿を見せてくれ~!」

私には見るに耐えない試合でした。

バルサの偵察隊も他にも数人いました。 
Tennerife島は、日本で例えると、東京から北京までの距離…。 スペインの協会からお金が出るとは言え、はるばる遠くから飛行機でやってきて、勝って当たり前の試合をして、案の定ボロ勝ち試合して…

久々につまらないゲームを観ました!

「誰がこんな試合観たいと思ってる~!」

そう叫びたかったです。

久々に怒りを胸に覚えた内容の試合でした…。

まったく…

77. Copa Del Rey 2005

2005年10月31日 | スペイン野球記2
               ▲Los equipos formados tras un gran partido.


COPA DEL REY 2005
29 de Octubre de 2005 Cuartos de Final
VIladecans 1 FC Barcelona 4

Partidazo de los de Andrés Baños en Viladecans.
Pitcheo fantástico de un enorme Homer Báez,
el mejor bateo de la temporada 15 hits con Juan Salazar
5/5 Marc Carrillo 3/4 Albert Díaz 2/3,
defensa al límite con Marc Carrillo a la cabeza y
muchísima concentración de todo el equipo.

ヴィラデカンツ対FCB 1-4
で初戦突破!
前予想ではテネリフェ・マーリンズとFCBが
決勝戦でぶつかり、テネリフェ・マーリンズが
最強の優勝候補と言われてますが、結果はいかに?
今晩(10月31日準決勝、1日決勝となっております)



76. 最終調整

2005年10月31日 | スペイン野球記2
                 ▲最終調整の練習を終えて

大きな大会前の最終日は激しい練習はしません。
また、体の疲れもあまり残さない&あまり緊張しないように
仕上げは軽めの調整となっています。 

①外野手と内野手と二チームに分け、バッティングコンテスト
②外野手と内野手と二チームに分け、二列連携コンテスト 

どちらが早いかを競い、大いに盛り上がり、
最後は各ポジションにつき高校野球や大学野球でも同じみ
ノックを受け、ホームへの返球です。

そして各ポジションの選手達がノック終了で、
監督の話しを聞き(約15分)、その後の締めはこうです。
皆で円陣を組み、
皆、片手を出し輪の中央で
チームリーダーが

「ウノ、ドス、トレス…」

と言えば、全選手で

「バルサ~!」

と叫び気合を入れ終了です。(←バルサ流) 
この円陣はFCバルセロナ野球部の伝統らしく、
一軍、二軍、ジュニア、インファント…と
各チームでも同じみなので
バルサの選手であることを自覚し、
チームの一体感を実感するのです。
選手は必ずストライク返球の
いいイメージで終わらせる。
そしてそのいいイメージを寝る前に
思い出して寝るように…
一番いい状態をイメージしていれば
試合でも必ずいい返球が行く!
と…一種の自己暗示ですね。

今日の写真は、練習参加のため練習後のこの一枚のみです…。

日、月、火はプレーオフ(チャンピオンズリーグ)です。
先週の時点では出場予定でしたが、
一時帰国していたウイリアム(外野手)が
ベネズエラから急遽間に合ったため
私は外人枠の関係で不出場です。
次週の11月のカタロニアカップからは
正式に一軍出場登録となります
残り
一軍3試合(スペインカップ)
  4試合(カタロニアカップ)
二軍4試合(公式戦、カタロニアカップ)

今週日本へ一時帰国します…

75. エレクレス球団事務所

2005年10月29日 | スペイン野球記2
           ▲受賞した優勝カップ

エレクレス球団事務所
とはいうもののあまり広くはありませんが、
そんな中に、歴代のエレクレスのメンバー写真、
今までに受賞したトロフィーや優勝カップなどが
所狭しと並べられていました。
このおじさんは過去にエレクレスにいた
日本人選手の写真を探しているところです…。
トロフィーの数があまりにも多すぎて、
数え切れませんでした。

トロフィーの数も恐るべし、
Herecules!

   エレクレス球団事務所

2005年10月29日 | スペイン野球記2
           ▲歴代エレクレス選手の写真

エレクレス球団事務所
歴代のエレクレスのメンバー写真、
を見てるとここがスペインだという事を
忘れさせてくれます。
「スペイン」=「サッカー国」
ですが、この事務所にある
歴代選手達の写真、トロフィーなど
眺めていると、
スペインにここまで野球が浸透した
スゴさを感じさせられます。
野球のルーツ、アメリカからヨーロッパへ
といかにして渡ったのか?
いつか詳しく調べてみたいと思います。

この後、事務局長が、80年代にこの
チームで実際にプレーしていた
大辻投手(現構成作家)の写真を発見。
来週の帰国時にお会いしてもらえるとのこと
スペイン野球の先輩にお会い出来ること、
光栄に思っております…。

74. エレクレス  ~L’Hospitalet野球場~ 

2005年10月29日 | スペイン野球記2
                  ▲元バルセロナオリンピックの野球場

ここは元々、1982年の

バルセロナオリンピックの試合

でも実際に使われていた
野球場だったのですが、

現在はサッカースタジアムとして使われつつ、
向かい側に現在のエレクレス野球場が移転しました。

10月28日のアクセス数:
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ありがとうございます

   エレクレス  ~L’Hospitalet野球場~ 

2005年10月28日 | スペイン野球記2
このエレクレス野球場は、
場所は、バルセロナの西、
市内から地下鉄にて約30分で、地下鉄L1にて終点の
Hospital de Bellvitgeで降りて北方向に15分程歩くと、
サッカー、ラグビー、野球場とあるので、照明塔が
たくさんあるのですぐに分かります。

スペインの野球場自体、それぞれに特色のある
野球場も多いのですが、ここの球場は本当に独特です。 

まず、芝が何もないグランドなので、
ハッキリ言ってどこかの広大な学校の校庭のような
地面と変りません。
かと言って、サッカーとの併用グランドではなく
完璧柵に囲まれ、ナイター設備も完備した
神聖な野球専用球場なのです。
(但し、エレクレス・ソフトボールは使います)

また、 FCバルサの選手の間でも、

「魔が潜む恐怖の野球場」

と言われています。 
打球が野手の間を抜かれると大変な事になってしまいます。
しかし、両翼はなんとモンジュイック球場(両翼98m,中堅122m)
よりも広大で、

両翼103m、中堅128m

ギョヘー、甲子園のグランドよりも広いのです! 
柵越えのない代わりにランニングホームランはありえます
(この試合でも1本あり)。 
外野守備でのダイビングキャッチは
勝負所の2アウトやイチかバチかの状況に
限定されており、今日の試合前にも
実際にコーチからその旨を再確認する意味で
伝えられました。 
ここでのダイブは怪我&火傷をしてしまうので、
あくまで積極的に取りに行った後も体で止めることが
最低限要求されます。 
このように外野手の失策は大量失点に繋がってしまうからです。 
逆にバッターの場合は、単に強いライナー性の当たりを
心掛けたバッティングが要求されます。
転がして抜く!あるいは左、右中間へのリネアー(ライナー)狙いです。 
とにかく毎試合、打撃戦の予想される

ピッチャー泣かせの球場

なのです。 
スペイン国内一部リーグの野球場は
国際規格に沿った野球場も多いですが、
特に二部リーグのカタロニア特に地方の野球場は
日本の草野球並みの球場(あるいはそれ以下)
もあるのです。
また球場事務所内には毎年のメンバー写真、
今までに受賞したトロフィーや優勝カップなどが
所狭しと並べられていました。
過去(1980年代)にこのエレクレスにてプレーしていた
日本人プレーヤーの大辻さん、岡部さんの写真を
関係者の方に見せていただきました。
ちょっとした歴史&思い出の1ページを垣間見た。
そんな気がしました。

73. 対エレクレス戦 (10月23日)

2005年10月27日 | スペイン野球記2
           ▲右前打


エレクレスというチームは、
投手力あり打力あり…とスペイン二部リーグの強豪チームです。
5回2アウト3塁9対5の場面から登板。
いきなり暴投で1点献上し、
さらにショートのウリが1イニングに3失策!
(↑一軍入り黄信号か?)
「よしゲッツー!」と思った
ゲッツーコース2回とも一つもアウト取れないなんて
もう笑うしかありません。 
 「私が投げると打線も沈黙する」ジンクスは
どうやら当たっているようです。
厄払いを払うにも払えず結局、
この回で4失点(自責点は1)。
すでに試合は決まっての登板だったので
勝敗には関係ありませんでしたが、
打席では2安打1打点も記録。 
1回目の盗塁で右太ももが攣ってしまいましたが
2回目出塁時もサインが出ていたので盗塁しました。 
私が塁に出て「盗塁のサイン」が出なかったことは
今まで一度もありません。
きっと失敗するまで出続けるでしょう。
今日の試合は、宿敵エレクレスに
13対6の大敗でした。
エレクレス強し!


~今日の結果~

打撃成績: 5打席4打数2安打1打点2盗塁
投手成績: 3.1回 5被安打 2与死球 1責点

~今シーズン成績(FCBセニアB)~

16試合 率.420  11打点 8盗塁
14試合 2勝3敗1S 防3.94

● ベンチ

2005年10月27日 | スペイン野球記2
                                 ▲試合前のベンチ

いつもと同様、ベンチ入りは
監督、ヘッドコーチ、コーチ、
スコアラー、メディカル・ドクター、
そして選手18人でした。
普段の先発の二コルは現在、肘と腕を故障中のため
今日の先発は一軍から来たマヨラルでした。
私も肘と腕が最近は痛み始めたので、チームの
メディカルドクターには常に
マッサージなどのケアーをしてもらっています。

試合の5日前に球場のジムで2番手でリリーフ登板してくれと
監督からすでに言われていました。 
今日の試合(セニアB)は、7番ライトでのスタメン出場でした。
チームには申し分けないのですが、
今日の試合よりは昨日の一軍の練習試合の方に
グレードを置いていたので、
楽な気持ちで臨みました。

~つづく~

71. スペインチャンピオンズリーグ不出場

2005年10月26日 | スペイン野球記2
重大なことが発覚しました。

もうすでに私の一軍登録は正式にされましたが、
外国人枠の問題で来週からの
チャンピオンズリーグ(10月30日~11月1日)には

出場出来ない

ことになりました。
これはとても残念なことです。
でもこればかしは自分でどうする事も
できないので仕方ありません。
ただ、ちょうど1日に一時帰国予定だったので
日程は変えないことにしました。
しかし、11月13日,20日,27日に開かれる
ビラデ・カンツ、サンボイ、モンジュイック
で行われる

カタロニアカップ

には
FCバルセロナ、ナショナルリーグ選手として出場します。
ということで
スペインシリーズは暖かく見守ることにします。