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プロレス玩具箱

プロレス&格闘技、本と映画を愛する、武闘派文系管理人・りらが、プロ格中心にあれこれ放り込む玩具箱です。同好の士、歓迎。

観戦記~全日本プロレス「新春シャイニングシリーズ2008」1.3後楽園ホール

2008-01-03 23:09:56 | プロレス
 遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。今年も格闘技・プロレスの話題中心に、映画や本その他あれこれ放り込んでいきます。何か少しでも興味が重なりそうでしたら、どうぞよろしくお願いいたします。

  大晦日は実家で『Dynamite!』をほぼコンプリートで観戦しました。昨年同様、前振りが異様に長い上、過去の試合を紛らわしく挟み込む番組構成に苛立つ父をなだめたり解説を加えつつの5時間半…いい加減視聴者の気持ちを学習して欲しいTBS。しかし、同日さいたまスーパーアリーナで開催中の『やれんのか!』から、三崎VS秋山戦、ヒョードルVSホンマン戦を番組内で放映したのは快挙。これは認めます。大阪の会場では、『やれんのか!』の他の試合もダイジェストも含め観戦できたらしいじゃないですか。なかなか粋なお年玉。
 私は『やれんのか!』は再放送のPPVで録画してまだ半分しか観てませんが、煽りVTRもよいし、前半の4試合かなり内容良かったです。これらの大晦日格闘技の観戦はまた改めて。
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  本日、1月3日は今年の初観戦として全日本プロレス2008新春シャイニングシリーズ」を観てまいりました。
 本日の興行全体の印象はというと、たるい部分もあるにはあったんですが、嬉しい出来事やじーんとくる場面なんかあったりして年明けの観戦として悪くはなかったです。本日のトピックスを先にまとめますと:
★ウェルカムバック! カズ・ハヤシ!
→ メキシコ・アミーゴスの解散をうけて帰って来てくれたカズ・ハヤシ。カズ様が帰ってきてくれただけでも十分嬉しくうきうきしてたんですが、今日はタッグマッチと、ジュニアヘビー級バトルロイヤルの2試合でカズの勇姿を堪能できた上、「今年の全日本ジュニアに期待してください!」という宣言をカズの口から直接聞けたんです~。これは非常に嬉しい!

★山口竜志、悔し涙に濡れる
  →トピックというあれでもないんですが。本気の「悔し涙」をリングで流すことの出来る若手、流すことの出来る時期の素晴らしさに久々に触れて、ちょっとじーんときちゃいました。
 
★諏訪魔、ついに動く…VMはどうなる!?
→これも年末、最強タッグ選手権の優勝を逃したあたりから生じていたVMと諏訪魔の間の不協和音が昨日の興行でさらに明確になったらしく。今日結論を出す、と言ってた諏訪魔が動きました。…いやー、思ったより長かった諏訪魔のVM時代も遂に終わり。私は諏訪「魔」は彼のキャラが活きていて好きだったので、少し残念な気もします。VM離脱するにしても、ベビーに戻るんじゃなくどこにも属さない反骨キャラでいってほしい気も。でも大変なのはこれからですよ。ヒール時代に身につけたものをどう活かすかのほうがずっと大事だから。つまんない「いい子」にはなってほしくないぞ。

では主な試合の簡単な感想と写真を観戦記ということで。
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<第1試合 シングルマッチ>
○真田聖也  VS  駿河 一●
(8分33秒 逆エビ固め)
 昨日デビューしたての駿河一。デビュー2戦目にしては落ち着いててよくやっていたんじゃないかという印象です。キックを得意とするらしいので期待してましたが、何度か見せたミドルは確かに悪くないです。
 まだ頼りない真田が、対駿河ではそれなりのキャリアに見えるから不思議^^ 下が入ると彼やT28にもいい刺激ですね。それにしても顔立ちが真田たちと同系列という気が…これが全日顔? 

<第3試合 タッグマッチ>
カズ・ハヤシ         近藤修司、
○TAKAみちのく  VS   “brother”YASSHI●

(14分21秒 みちのくドライバー→片エビ固め)
久々にカズ・ハヤシに会えるということで既にテンション上がってた私。袖なしのロングガウンが似合う相変わらずのイロオトコぶりにそれだけでもう満足w 
 というもののこの顔ぶれですから、試合内容も相変わらずハイレベル!場内の空気がこの試合で一気に熱くなりました。やっぱりカズがいて、近ちゃんがいてTAKAがいて、じゃなくちゃ全日ジュニアはね。うん。

ミゲルだってほぼ(?)同じお顔だったわけなのに、どうしてなのか
カズ・ハヤシのほうがずっといい男に見える…

今日は珍しく、YASSHIのマイクパフォーマンスがありませんでした。なければないで寂しいw

カズのような好敵手がいてこそ、近ちゃんの真の強さ、凄さが伝わります。
パワーとスピードの両輪で一気に加速するハイレベルの攻防。
さらにTAKAとYASSHIのテンポのいい掛け合いが絡んで、タッグマッチとしても
非常に見ごたえのあるこのカード。全日ジュニアならでは!


 
<第4試合 タッグマッチ>
西村 修      NOSAWA論外
○征矢 学  VS   MAZADA●

(10分30秒 反則)
どういう流れか論外はMAZADAと“東京愚連隊”再結成になったようで。試合は愚連隊が主に征矢を攻めるという流れ。試合終盤に、西村が愚連隊のふたりに場外に引きずり出されたところへ、突然、竹村豪氏が登場。バケツの水を西村に頭から浴びせかけるとリングに入って論外らと一緒になって西村に暴行を働きました。(竹村、何だか「真壁」化してる気がするんですが…)
 …西村と元「無我」の連中とのいざこざを持ち込まれるのは、戸惑いがあるというより、迷惑。西村の主張する思想にもプロレススタイルにも私はまったく興味なし。西村が全日でどういうポジションを獲得してどう貢献できるかだけが興味の対象。今のところ、西村は自分が何をしたいかだけにこだわって行動している人に見えます。そういうイデオロギーから生じるゴタゴタはこっちには何の興味もない話なので、どこか他でやってくれというのが正直なところです。

<第5試合 ジュニアヘビー級バトルロイヤル>

参戦選手は、渕正信、カズ・ハヤシ、TAKAみちのく、土方隆司、T28、菊タロー、NOSAWA論外、MAZADA、近藤修司、‘brother’YASSHIの計11名。
まずは近ちゃんとYASSHIがくみしやすしと見た渕さんを集中攻撃で潰しにかかったものの、誤爆で近ちゃんがオーバーザトップロープ、いきなり退場に。残ったYASSHIは孤立無援状態で他の9人から次々に攻撃され、嫌気が差したか、コーナーにふられた際に自らロープを越えて場外に出て怒り狂いながら退場。
その後は渕さんが他のすべての選手にひとりづつボディスラムを食らわせ続け、くたくたになったところでTAKAが渕さんを丸め込んでフォール。しかしTAKAもそのまま他の選手に丸め込まれて道連れにされてここで退場。
その後はT28、菊ちゃん、NOSAWA、MAZADAの順で退場になり、リングに残ったのは土方とカズ。互いのキックを交わし、フィニッシュホールドのフィッシャーマンやWA4を出しても勝負はつかず、最後は丸め込みの切返し合戦になり、勝ち残ったのはカズ様でした
渕さんにとって恐怖のエンドレス・ボディスラム(笑)


カズがマイクを自発的に持つこと自体珍しいので、その彼が言うのなら
絶対に期待していいと思います。今年の全日ジュニア戦線。

<第6試合 タッグマッチ>
佐々木健介     アブドーラ・ザ・ブッチャー
●山口竜志   VS   鈴木みのる○

(17分42秒 裸絞め)
試合はみのるがひたすら山口をいたぶり続ける展開に。健介は最初のうちはあえて救援に入らず叱咤激励しながら見守っていたのだと思うんですが、後半は入ろうとしてもブッチャーに妨害されたりして果たせず。健介の、そして観客の目の前で延々と絞めあげられ、反撃どころか逃げることも叶わない状態を晒し続けた山口。何もできなかっただけではなく、最後は口から流血しながらタップしての負け。終了後もしばらくは起き上がれず…ようやく立ち上がった時には顔は歪み、悔し涙にくれていました。勿論心の内まではわかりはしないけど、本気の悔しさが感じられ、ちょっと胸を突かれたなぁ。勝ちたいと真剣に願い、勝とうと本気で立ち向かっていかなくては本気で悔しがることもできないわけだから。
まだデビュー後日も浅いのだから、これからも幾度となくそういう思いを繰り返し、何度倒されても何度でも立ち上がれるレスラーになっていってほしいものです。
顔を足蹴にされ…

何もさせてもらえないままあえなくタップ。

ああ、中嶋選手もこうやって健介の肩で悔し涙を拭ったことがあったなあ、と
ふと思い出してしまいました。

一度は流したほうがいい、そして忘れずにいてほしいこの涙。


<第8試合 世界タッグ選手権試合>
[第53代王者組]   [挑戦者組]
小島 聡        武藤敬司
●TARU   VS  ジョー・ドーリング○

(27分50秒 スパイラルボム→エビ固め)
 これまでに諏訪魔に2回勝っているからか、結構会場人気の高いジョー・ドーリング。空気読めてないところが多々あるし、技もまだまだ少ないんだけど、単純そうでどうにも憎めないキャラも受けているんでしょうか。今日も頑張ってはいましたが武藤の指示が、理解できないのか気づかないのか妙に噛み合ってなかったりしてw それでもまぁ武藤が最後をジョーにきめさせたところをみると、武藤も彼を買ってるってことなのかな。
試合そのものが世界タッグのタイトルにふさわしい内容だったかっていうとちょっと?な感じが…しかし今、このタイトルを勝ち得るにふさわしいタッグがいるかというと、実際、いないですからね。タイトルが本隊に帰ってきたここからを新たなスタートにして、タイトルを高める努力をまたやり直すべき時期なんじゃないかと思います。
それでもジョーはベルトを取れたのが本当に嬉しそうで、手放しの喜びようは見ていてちょっと和めましたw

新年早々、TARU水の洗礼いただきました。
ありがとうございます。これで一年、息災に過ごせる気がします…


ドーリングは感情の起伏と表情がシンプルでわかりやすいというか、
大雑把というか。深みはないけど見ていてあまり疲れないキャラですなw

小島の顔がだんだんTARUさんに似てきたかも…


「コジマさん、筋肉ナイスです!」という変な野次飛ばしてた人(♂)いましたが
正直、激しく同感ですw


幾度となくTARUさんに「このシオ外人がぁ!」と罵倒されてました。
まぁ否定できませんけど、きっといいヤツだと思うw
技も大雑把ですが、とにかく力はあるしダイナミック。使いようでしょう。


イス攻撃にも屈せず、この状態でイスのフレームを首にぶらさげたまま
小島にラリアットを叩き込み、次いでTARUも粉砕。


豪快なスパイラルボムでフォール!

TARUが3カウントとられた直後、小島と近ちゃん、YASSHIがリングで大暴れ。
ゾディアックも加わり武藤らをボコボコに。他のレスラーの救援も蹴散らされ。
そこへ駆けつけてVMを一掃したのが諏訪魔。
「どういうつもりや!」「オマエの処分は今度ゆっくり考える。
今日はこのへんで勘弁したるわ」というTARUをマットに叩きつける諏訪魔。

差し出された武藤の手を前に逡巡するも…

深々と武藤に頭を下げた後、がっちりと握手。これでまた勢力図が動きそうですね。

新・世界タッグ王者誕生。

ジョーは本当に嬉しそうでした。大事に守れよ!
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4 コメント

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やれました! (ぶら)
2008-01-04 01:35:56
最近の私は人生の転換期といいましょうか生活環境が大きく変わりまして今まで遊びに行っていたブロガーさんのコメント欄になかなか書き込めなくなってしまいました。というわけで、りらさんのとこには久々に書き込みます。

大晦日は「やれんのか!」さいたまSSAまで見てきました、会場は超満員、開始前から大盛り上がりでした。同じ会場で13時からハッスルが行われていてそっちも行きたかったのですが、体力的にきつかったので諦めました。
やれんのかは第一試合とセミとメインがちょっと退屈でしたがそれ以外は全て面白かったです、会場では開会式の時からヒョードルには大声援、反対に秋山には大ブーイングでした。
ヒョードルの試合はメインの予定だったのですが、テレビの放送の関係で2試合繰り上がりました。大阪はやれんのかの試合が見れたそうですがさいたまは見れませんでした。
秋山vs三崎の試合は開始前から異様な盛り上がり、秋山にはずっとブーイング、対する三崎には大声援、例えるならサッカーの日本vs北朝鮮の北朝鮮の会場の雰囲気、秋山はさぞやりにくかったと思います。
そんな中で三崎が秋山をKO、会場は大爆発でした。それはテレビでも伝わりましたか?私はテレビで観戦してなかったのでわかりません。
勝った三崎は色んな選手と抱き合い、最後は高田さんと抱き合い、その後マイクで秋山にマイクアピール。会場のPRIDEファンは本当に気持ちがよかったのですが、あれが三崎の反則だったようで秋山も谷川Pも再戦を企んでるようですね。会場で見ていた人間からすれば「あれで反則なの?」
全く秋山は往生際が悪いし、谷川Pはまだ秋山で稼ぐつもりかよ(苦笑)

西村が入団したからなのか、往年のプロレスファンには懐かしいドリーファンクJrが参戦するようですね。
チームの戦力バランスを整えるべく諏訪間がベビーターンですか、ヒールに転進したときは様々な反対意見がありましたが諏訪間はVMに入ってる間に大分成長したんじゃないですか。諏訪間にとっては貴重な期間だったと思います。今後はベビーターンしてもタイトル戦線には間違いなく絡んでくると思いますよ。

今年の全日は面白くなりそうですね

というわけで今年も宜しくお願いします
返信する
やりましたか^^ (りら)
2008-01-04 14:18:21
>ぶらさん
あけましておめでとうございます。ぶらさんにはもうかなり長い間、うちのブログにお付き合いいただいてます。プロ格だけでなく映画の話などいつも楽しくコメントでやりとりさせていただき、ありがとうございます。お忙しいようですが、またお時間がある時にでも付き合ってやってくださいませ。今年もよろしくお願いします!

きっとぶらさんは会場組だろうなと思ってましたが、やはりスーパーアリーナにいらっしゃいましたか^^ TV画面でも会場が超満員なのはよくわかりましたよ。
三崎VS秋山の試合で、三崎の勝利と同時に大歓声が上がり、多くの人が立ち上がって三崎に拍手を送っていたのもよくわかりました。三崎はきっと「絶対勝たなくては」という凄い重圧に耐えていたんでしょうね。その中でよく勝ったと思います。彼の勝利に溜飲を下げた人は多かったんじゃないでしょうか。
ただ、個人的には、試合後のマイクパフォーマンスは要らなかったな…逆転勝利の見事さだけで十分だった気がします。最後のキックが反則か否かについては、4点ポジションの解釈や、蹴りのインパクトの瞬間の秋山の体勢、ヒットした正確な部位などあれこれ微妙な要素が多いから取りざたされているのですかね。でも、流れの中でやや反則気味の攻撃をしてしまうのは致し方ないんじゃないかなー。どこまでが許容かは難しい判断ですけど。

全日は新年早々あれこれと動きがありそうです。一度に大きく変わるのは難しいかもしれませんが、頑張るべき人が頑張って、いい試合を見せていくのが今は大事だなと思います。あとは武藤の、目立ちたがりを何とかしてほしい…

今年もプロ格を楽しんでいきましょう!
返信する
Unknown (愛子)
2008-01-10 10:39:48
今更ながらあけましておめでとうございます。



諏訪魔のにくたらしい笑顔が大好きだったのでVM離脱は少し淋しいです。

さわやかキャラとかになって欲しくないです(笑)



なにはともあれ今年もよろしくお願いします?
返信する
こちらこそ (りら)
2008-01-11 21:00:26
>愛子さん
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

諏訪魔のヒールキャラを惜しむ声は結構あるみたいですね。私も好青年にはなってほしくない、つか、似合わないと思う(笑)
今のところ髪型はあのままらしいですよ。コスチュームだけ変わったみたい。

今年も会場で会えるといいですね♪ どうぞよろしくお願いします。
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