でりら日記

日々の雑記帳

一週間・読んだメモなど

2010年02月11日 | きょうのできごと
月曜。
 ・朝7時過ぎに出て現場作業。しかし諸事情により1時間待機。ドーナツ屋で優雅にカフェオレ+読書でひととき。オースターのハードカヴァー。

 ・業務再開。200冊ばかり、本を運ぶ。中腰+立ったり座ったり。目標は18:30だったが結局20:00までかかる。その脚で2時間ほどかけて出張。ホテルで朝4時まで仕事。

火曜。
 ・前日(というか朝)送信したデータの修正待ち。ホテルのチェックアウトを昼まで延ばしてもらうが、部屋の冷えと吐き気が厳しく、結局殆ど眠れず。喋ると吐きそうだが幸い連れがいなかったので静かに事務所へ向かう。クライアントの連絡待ち状態が続き、仮眠をとる。が、ソファもないのでコートに包まって寝る。体が痛い。

 ・出張先の事務所で21時まで業務。吐き気はおさまったが食欲全くなし。寒気がおさまらず。暖房はガンガンについている。コンビニでゼリーを買う。うんしゅうみかんが丸ごと2個入ったでかいゼリー。今はこういうものがありがたい。

水曜。
 ・前日のデータを整理し、更にクライアントの修正指示待ち。吐き気がおさまらず昼過ぎ出社、24時退社。続きは明日。

木曜。
 ・出社のつもりだったが熱、吐き気変わらず。ひょっとして花粉症か?風邪か?風邪薬を飲んでいる間はおさまっている。風邪の症状だと気付くのが遅すぎた。だが体がふわふわする。

 眠りにくいほど気分が悪いのでつい本に手を伸ばす。トム・ロブ・スミスの『チャイルド44』。普段は図書館でハードカヴァーを借りて読むのが好きなのだが、残念ながら文庫版しかなかったので購入した本。買うと「読ん読積ん読」で手に取らないまま放置してしまいがちなので余り買わない。だが、この新潮文庫の上下2巻を一気に読む。面白かった。

 連続児童殺害事件だが、これがもし舞台がアメリカだったらこうはなっていなかっただろう。舞台はソヴィエト。隣人による密告と、秘密警察と、拷問と寒さと飢え。でも「犯罪の無い」国。だからこそ、殺人犯は十数年も捕まらなかった、そんな実際の事件が下敷きになっている。

 『子供たちは森に消えた』という本を著者は参考図書挙げている。ああ、図書館で手に取っておきながら読まなかった本だ!こんなところで偶然は繋がっている!
 あ、『不毛地帯』始まってる!
↑今ここ。

 ちなみに、このCHILD44、は、イギリスのブックデザインコンクールでも選ばれている。白と赤を大胆に使った美しい装丁。新潮版でも、上下2巻に分冊し、うまく紅白(と書くとめでたいもののように思えてしまうが中身は全くそんなことはない)で引き締めている。

 ついでに水曜に読み終わった本。
 『ミスター・ヴァーティゴ』ポール・オースター、柴田元幸訳。

 久々に電車の中で本を読みながら泣いた。現代アメリカを舞台にしたファンタジー。セントルイスの下町でごろつき同然の生活をしていた9歳の少年ウォルターの前に紳士然とした男が現れる。わしと一緒に来れば一流スターにしてやる。空を跳べるようにしてやる。だが叶わなければわしの首を切り落としてもいい。男は自分をイェフーディー師匠と呼ばせ、自分の家へとつれてゆく。

 ウォルター・ザ・ワンダーボーイと呼ばれ、大勢の観客の前で宙を歩いてみせた少年の『浮き沈み』を丁寧に描いている。一人称で書かれたこの物語を読んでいたせいか、(疲れのせいか?)うとうと眠っている時も耳元で男性が何かを話し続けているような錯覚を覚えた。だが不快ではなかった。久々に、この物語が終わらなければいいのに、と左手のページが少なくなってゆくのを寂しく思いながら読んだ。

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