goo blog サービス終了のお知らせ 

でりら日記

日々の雑記帳

天保異聞妖奇士 説二十三『印旛沼古堀筋御普請』

2007年03月17日 | 今週のあやかしあやし
なんというか、あまりにアレな妖夷のデザインに萎えた。

これまで何でも来いな妖奇士だったのだが、今回の河童、じゃない、
蛙、のデザインは何だ(笑)。やる気が在るんだかないんだか、
何処を狙ったんだか深読みしてしまうぞ。

全般的に、笑っていいんだかツッコんでいいんだか不明な点が
多い作品なのだが、今回は特にそうだった。つい、打ち切りの影響かしらと
思わずにおれない。

鳥居。
こいつの言うことは、正しい。
往壓も狂斎もそうアトルをなだめる。だが、大人の理屈は彼女には通じない。

多きを救うために少数を犠牲にする、そんなことは認めない、目の前にある苦しみを
一つでも救ってやりたい、それもまた真理。人ならではの心理。

最初から一貫しているのは、大人の理屈と世の中の仕組みという檻の中に
馴染めない子供の心、そして大人になりきれない、子供ではない心。
だが、その中で人間として生きていくという事を学ばねばならないということ。

アトルが遂に『向こう側』、異界の扉を開く。
このコには、幸せになってほしい、のにな。でも、往壓にも狂斎にも止められなかった。
二人とも立ちすくんだまま、彼女を追えなかったのが今回残念だった。
彼女が呼び寄せた妖夷は何なのか。彼女は何処へ向かうのか。

前回の吸血妖夷の回で江戸玄の意外な内面を垣間見て以来、彼の本心、
彼の信念を見てみたくなったのだが、次回、どういう動きをするのか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。