石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

国内穀物市場はコーンが大幅続落

2007-10-31 16:04:24 | 国内商品市場
<国内穀物市場>
国内大豆は、軒並み続落です。シカゴ急落を受けてストップ安を含む大幅続落で寄り付きました。その後は、夜間取引が反発に転じたため、Non大豆の期近12月限を除いてストップ安も外れ、下げ幅を縮小する展開となりました。前日比は、Non-GMO大豆が1000~230円安、一般大豆は550~220円安です。

東京コーンは大幅続落です。為替が1ドル=114円台半ばまで円安に振れたものの、30日のシカゴが反落したことや、海上運賃が高値から急落したことに圧迫されました。期近1月限は終日ストップ安に張り付きました。前日比は、520~410円安です。


<国内石油市場>
国内石油市場は油種間でまちまちです。ガソリン・原油は大幅安、灯油は期近中心に総じて上昇しました。原油は、NY原油が急反落したことを受けて大幅安しました。製品は原油安から安寄りしたものの、灯油は期近中心に地合いを引き締めて4限月がプラスサイドに転じました。灯油の期近3本が一代高値を更新しました。前日比は、ガソリンが1280~940円安。灯油が570円安~560円高。原油が1780~90円安です。


<国内貴金属市場>
金が反発し、銀は下落しました。金はNY安を引き継いで続落して始まりましたが、場中のドル建て現物相場の上昇などを背景に、後場には全限がプラスサイドへ切り返しました。銀はNY安に圧迫されて軒並み下落したものの、前場の安値からは値を戻しました。引けの前日比は、金が1~8円高、金ミニが7円安~24円高、銀が5.7~2.4円安です。

白金系貴金属(PGM)は、まちまちです。白金はNY安を受けて売り優勢で始まりましたが、その後は金の下げ一服などが下支えとなり、一部限月がプラスサイドを回復しました。パラジウムはNY安を引き継いで安寄りしましたが、後場は他の貴金属の下げ一服を受けてまちまちとなりました。引けの前日比は、白金が12円安~11円高、パラジウムが2円安~2円高です。


外国為替市場>
午後3時過ぎのドル/円は、前日NY市場の午後5時時点と変わらず114円後半で取引されています。月末の仲値不足の観測などから午前のドル/円は底堅く推移しましたが、ユーロの上昇やオプションにからむドル売り/円買いなどで上値を抑えられました。日銀が午後に発表した政策現状維持の決定や展望リポートの内容は予想の範囲内のものとして受け止められ、米連邦準備理事会(FOMC)の結果公表を控えていることからも市場の反応は乏しかったようです。

シカゴ大豆は終始上値重い展開

2007-10-31 08:08:05 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆はNY原油の急落を受けて軒並み安で始まった後も、最近の上昇傾向に対する利益確定売りになどに押されて終止軟調な動きとなりました。大豆11月限は19.0セント安の992.0で引けました。産地での収穫は84%が終了しており、前年同期の82%を上回りました。またブラジルでは降雨が続いており、土壌水分の改善が進んでいます。

コーンはNY原油、金属市場の下落を背景に、朝方より終始上値重い動きとなりました。コーン12月限は前日比5.75セント安の370.25で引けました。今月全体として、市場に買われ過ぎ感がみられる事からテクニカル的に下げ模様となり、手仕舞い売りを誘発させました。良好な天候で収穫期末を向かえており、収穫進捗率も過去10年平均の73%になっています。韓国11万トン、台湾2.9万トン、フィリピン7万トンと各国米コーンの入札を予定しており、需要は好調です。   


<NY原油市場>
昨日閉鎖したメキシコの製油所が生産を再開したニュースやゴールドマンサックスが売り推奨を出したことで続伸も止まり、急反落となりました。NY原油12月限は前日比3.15ドル安の90.38で引けました。原油は今年に入り50%上昇し、ヘッジファンド他、多くの投機家に利益をもたらしました。NY原油先物は過去10年に見ない飛躍的な伸びを見せています。明日のエネルギー省レポートでは、NY原油在庫が30万バレルの増加、灯油、ディーゼル等の留出燃料在庫の減少が見込まれています。


<NY貴金属市場>
原油の下落に加え、明日にFOMCを控えていることから、利益確定の動きに押され、NY金は軟調に推移しました。銀も月曜高値付近の抵抗を突破できず、利益確定の動きからマイナス、プラチナも連れ安となりました。金12月は4.8ドル安の787.8、銀12月は10.2セント安の1432.8、プラチナ1月は24.6ドル安の1440.9で引けました。明日のFOMCでは利下げと据え置き、両方の見方があり注目されます。