石油市況 ~石油、貴金属、穀物、為替、商品先物各社の比較まで~

石油市場・穀物市場・貴金属市場の市況、価格報告、また商社・投資銀行・取引員・仕手筋等の大口手口公開

シカゴコーンは軟調に推移

2008-08-29 08:32:13 | 海外市況
<シカゴ穀物市場>
大豆は前日に続いて中西部での降雨観測があったことから、軒並み安で始まりその後も終始軟調に推移しました。大豆11月限は24.0セント安の1324.0で引けました。NY原油の急落も圧迫要因となりました。週間輸出成約は14.3万トンでした。

コーンは産地での降雨観測より安寄りで始まるも、その後はUSDAが発表した週間輸出成約が30.3万トンと予想より好調だったことから、値動きは朝方のレンジ内での推移となりました。コーン12月限は8.25セント安の587.75で引けました。エタノール生産量がやや鈍化しているとの報告も圧迫要因となりました。

小麦は堅調な週間輸出成約報告を受け安寄りで始まり、中盤では一時回復する場面もあるも、世界規模での増産のニュースもあり、続落となりました。小麦12月限は前日比14.75セント安の811.0で引けました。2008/09年度純売上は約39.2万トン、今期累計売上実績は10%以上増の53.5%と予想を大幅に上回りました。また豪、アルゼンチン産地で降雨観測、見通しが伝えらたことも圧迫要因との見方です。世界的豊作による下落を受け、作付け面積縮小するとの見通しもあり、今後下げは限定されるのではとの見方もあります。


<NY原油市場>
ハリケーンは依然メキシコ湾に接近しており小幅高で取引開始されるも、グスタフによる被害予想を受け、IEAが被害によっては備蓄を放出する考えを表したことで反落となりました。原油10月限は前日比2.56ドル安の115.59ドルで引けました。天然ガス在庫も増加となり軒並み安となるも、カトリーナの被害経験を踏まえ、このままいけば反発、上昇は免れないとの見方もあります。


<NY貴金属市場>
総じて堅調な動きとなるも、NY原油の急落、ユーロの軟化に伴い、上げ幅は抑えられました。金12月は3.2ドル高の837.2、銀12月は13.7セント高の1370.5、プラチナ10月は43.5ドル高の1484.2で引けました。ディーゼル車の需要増加の見通しより、触媒需要の期待から、プラチナは急伸しています。