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「身如弩弓,手如薬箭,把把如炮,歩歩如虎,歩歩行動剪子股, 把把鷹捉発雷声,起如風落無蹤,起落二字無蹤影。」 翻訳 : 身は弩弓の如く、手は薬箭の如し、把把炮の如く、歩歩虎の如し、 歩歩が行く動きは剪子股、把把鷹捉雷声を発する、起は風の如く落 に踪はなし、起落の二字に踪影はなし。 解説:形を規矩にしたがって覚え、形作っていく段階から,さらに功を高 めていく段階では,上のような多くの言葉にたとえられ説明される。 このような言葉はただ知っているだけでは、単なる知識にしかならな いし、言葉を元に練習をしても、言葉が独り歩きしてしまう。例えば 「歩は虎のように」という言葉を覚えて自分なり に練習しても虎のイメージは人それぞれ違うのでまったく的外れな 歩になってし まう。このようなたとえを伴った言葉は老師によってその動作を示範 され、動作の風格とその言葉イメージが合致したとき初めて有益な ものになる。老師の指導をしっかり受容しながら練拳していくこと昇 華していくことが重要だ。
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