写真の向こう側

先日配布したＥ口さんのリーフレットですが、お手元に届いた方も大勢いるようですね。「見たよ」のメールが届いたり、偶然会った友人・知人たちからも「見ましたよ」と言われ、顔を真っ赤にしながらヒャアヒャア言っています。
（まだ見られていない方は、Ｅ口さんの事務所までご連絡下さい。ご興味のある方は持参します）

さて、リーフレットの海凪の写真ですが、「プロのカメラマンですか？」と嬉しいことを言ってくれる方がいて、思わずにんまりしています。いえいえ、あれは私がデジカメで撮りました。
Ｅ口さんから「あさって入稿予定なんです。できたら表紙に赤ちゃんの写真が欲しいので、海凪ちゃんの写真をデータで贈ってください」と頼まれた時は、とっても血の気が引きました。
海凪を写した写真は、どれも室内で撮ったものばかり。生活の匂いがプンプンしてきそうです。ボタ山のように３つ並んだ洗濯ものの山とか、散乱したおもちゃの海などが背景の片隅に写っています。
そこで、フォトショップなるソフトを使って加工しようと、ド素人ながら切り抜き作業にチャレンジ。これが神経を使うわりに、一向に遅々として進まない作業なのです。ようやく海凪を切り抜き、適当な風景と合成してみますが、やはり素人の作品。カクカクで不自然な赤ちゃん写真になってしまいます。

約束の時間まで、もう間がない。
そこで、写真を新たに取り直すことにしました。真っ白な布団シーツをソファに広げ、海凪を座らせます。未来を見据える子どものイメージだったので、空矢（小２）にハタキを持たせて振らせ、海凪の目線を上向きにしました。
愛花（３歳）も海凪の横に座って写真に写りたがります。やたらコギャルモデルもどきの不気味なポーズをとるので、「とっても不自然だから、ど・い・て」と、引きずり下ろしました。「愛花ちゃんも撮ってよーっ！」と騒ぎ立てるのを、後方で大地（小５）に引き留めさせ、空矢には隣でハタキを振らせ続けました。

そんな苦労の甲斐あって、出来上がったのが、例の写真です。
背景の布地の微妙なヒダは、シーツを干す時にパンパンと延ばさず、ちゃんとアイロンをかけなかったために出来たシワです。
私のものぐさな性格が功を奏した結果です。

特に可愛い赤ちゃんの写真でもないけれど、なんとなく憎めない雰囲気があります。これなら、手にした方もすぐには捨てないだろうと期待しております。

もちろん、読んで欲しいのは、その中味（Ｅ口さんの約束）なのですが…。