あまり外食をしない我が家でも月に一度か二度くらいは
晩ご飯を外で食べることがある。
よく行くのは、穂波町の(格安)回転寿司 石松。
次が柏の森のリストランテ・イタリアーノ。
最近では、回転寿司屋の滞在時間が
長ければ長いほど親の精神衛生状態が悪くなるという事実が判明してきた。
先日は、予想外の出費に、寿司屋の帰りに車中で反省会を開いた。
「あの時、空矢がイクラを2皿も食べなければ!」とか
「パパが最後に取ったハマチのトロは良くなかった」とか…。
その際、空矢は今後「イクラ」ではなく「トビッコ」を取るように決定した。
不満げな空矢に、私は穏やかに言って聞かせる。
「トビッコはイクラの子どもだから」と。
そんなワケで、先日はリストランテ・イタリアーノに出かけた。
(夫がお中元で、食事券を貰っていたから)
「好きなモノを注文して良いよ」と
いつになく、太っ腹な母の言葉に
子どもたちはキャアキャア言いながら、アレコレ迷う。
「僕はペペロンチーノにしよう」と、夫がすかさず答える。
ここで、問題発生。
ペペロンチーノは唐辛子とガーリックがたっぷり入ったとても辛いパスタだ。
当然、子どもたちは食べられない。
ということは、初めっから取り分けする気がないと言うことがわかる。
ムカッとしつつ、私は子どもたちも食べられるクリーム系のパスタを注文する。
私だって、舌先がピリピリするような辛いパスタやキムチ鍋や担々麺が
食べたーーーーいっ!と、いつも思っているが
子どもに取り分けする事を考えると、つい無難なメニューに走ってしまう。
「取り分け」する行為も親の思いやりの表れだと思うのだけど。
薄味で育ててきたむすこ達は、
小学生になっても「キムチは食べられない」と
決して、口にしない。(食育の落とし穴か…!?)
明太子もだめだし、おでんや納豆についている芥子もダメだ。
いつになったら、一緒に激辛料理が食べられるんだろう…。
料理が来て、みんなで取り分けしながら、それほど食べたくもなかった高カロリーのカルボナーラや甘めのミートソースを子どもたちと一緒に食べる。
(あぁ、また肉になってしまう)という苦悩をよそに夫が涼しげに言う。
「ペペロンチーノ、少しあげようか?」
くそーっと思いつつ、少しだけ取り分けて貰って食べた。
すっごく、辛くて辛くて、美味しくて…。
いつの日か、1人で大盛り食ってやると心に誓った。