おでこの歯形は…

かれこれ６年ほど前のこと
まだ子どもが２人だった頃の話です。

次男・空矢が１歳を過ぎた頃、噛みつきグセが出てきました。
オッパイや腕を、しみじみと噛まれるとかなり痛いので
「こんなに痛いんじゃあっ！」
と、すかさず噛み返していました。
（あくまで、甘噛み程度に…）

実家の母は、そんな私を見て
「あんたの子育ては野獣並みっ！」
と、よく怒っていました。

そんなある日のこと
リビングで、悲痛な長男・大地の泣き叫ぶ声が…。
慌てて駆けつけると、ソファの上で
大地のおでこに噛みついてる空矢の姿がありました。
「こらーっ」
と、２人を引き離し、すかさず空矢のおでこに噛みつきました。
歯形のついたおでこを押さえて泣き叫ぶ子どもたち。
肩で息する仁王立ちの私。

大地に聞けば、じゃれ合っているうちに、空矢が急に噛みついてきたとのこと。
優しい大地が反抗もせずに噛まれていたと聞き、急に哀れになって
「わかった。ママのおでこを噛みなさい」
と、前髪を上げておでこを差し出しました。
「いい。もう、いいんよ」
と、首を振る大地に
「よかけんっ！早く噛みっ！」
と詰め寄る私。（半ば意地になって）
慌てた大地が、おでこに噛みついてきました。

「これで、みんな同じやね。」
と、みんなで、おでこの歯形を見せ合いながら大笑いました。

しかし・・・・・・・・・・・・
その日の午後がベビースイミングと言うことをすっかり忘れていました。

案の定、インストラクターの先生が驚いて
「ど、どうしたんですか？その歯形！」
と、スイムキャップで丸出しになったおでこを指して尋ねてきました。
これこれこういう事情でと説明すると
その場にいたみんな笑ってくれましたが
後から考えると、よく「児童虐待」で通報されなかったなぁと
冷や汗が出ました。

「後々のことを考えて行動する」ということを
その時、学びました。


※イラストが見えにくいと知人から指摘がありました。
タイトル部分をクリックするか
イラスト部分をクリックすれば
大きくなるようです。
（今ひとつ、使い方がわからずご迷惑をおかけします）