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大学坊倶楽部

時事ネタや趣味に関する記事をマイペースで更新していきます

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

2019-08-31 08:33:00 | 映画
 レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット。
 共に長いキャリアを持ちながら、本作で初共演というのは意外でした。

 かつて1950年代にTVドラマで人気を博した俳優リック・ダルトンと彼のスタントマンを勤めてきたクリフ・ブースは固い絆で結ばれていた。
 だが、1960年代に入りリックの人気は急降下、脇役や悪役で食いつなぐ日々が続き、クリフに仕事を回してやる余裕すらなかった。また、クリフも撮影現場でのトラブルで職を失い、リックの運転手兼使用人としての生活に甘んじていた。
 そんなある日、リックの家の隣に落ち目の2人とは反対に右肩上がりの映画監督ロマン・ポランスキーとその妻で新進女優のシャロン・テートが引っ越してくる。
 隣近所ながら全く交わることなく、それぞれの日常を送っていたリック、クリフ、シャロンだったが、“運命の日”は着実に近付いていた…。

 俳優としては初共演の2人ですが、ディカプリオ主演作「ディパーテッド」の製作総指揮にブラピも名前を連ねていたので何らかの接点は合ったとおもいますがそれはさておき。

 当時の世相や風俗を巧みに織り込み、当時のハリウッドを震撼させた“シャロン・テート殺人事件”の再現か、と思っていたらまさかの展開。
 昔々…のタイトルが示すとおり、ちょっとエグい描写を交えたタランティーノ流おとぎ話といえますか。
 そう解釈すれば、クライマックスにあの小道具が都合よく登場するのも頷けますね。

さらば愛しきアウトロー

2019-08-09 19:29:00 | 映画
 “俳優”ロバート・レッドフォード、本作にて見納めになるそうで。

 1980年代のアメリカで数々の銀行強盗を重ねてきたフォレスト・タッカー。
 銃を突きつけながら用いることなく、暴力にも訴えることのないタッカーに対し、被害者側の銀行関係者も紳士的と好意を寄せ、彼を捕まえる立場のハント刑事もその人柄に魅了されていた。
 大きな強盗を実行し、仲間と共に大金を手にしたタッカーは親しくなった女性ジュエルと平和な引退生活を送ろうとしていたが…。

 一見どこにでもいそうな老人が裏ではトンでもない犯罪に手を染めていたという実話の映画化といえば、春先に公開されたクリント・イーストウッド監督・主演作「運び屋」を彷彿させます。
 銀行強盗の手口も「そんなアホな」と思いたくなりますが、俳優として、また、1人の人間として年輪を重ねてきたレッドフォードの風貌がそれなりの説得力を与えていたかと。

 俳優業を引退していたイーストウッドが「運び屋」でカムバックしたように、レッドフォードも今後「この役は何としても演じてみたい」と思わせる良い脚本にめぐり合えたらまた俳優業に復帰するのではないでしょうか。

X-MEN:ダーク・フェニックス

2019-06-22 20:32:00 | 映画
 2000年から制作されてきた“X-MEN”シリーズも本作にて完結だそうで。

 チャールズ・エグゼビアの指揮下でスペースシャトルの宇宙飛行士救出に向かったX-MENたち。
 ミッションは成功するが、その過程でメンバーの1人ジーン・グレイが強烈な太陽フレアを浴びてしまう。
 奇跡の生還を果たすジーンだったが、事故の後遺症で別人格“フェニックス”が発動してしまう。
 新たな力を制御できず暴走してしまったジーンに対し、ミュータントへの理解を深めていた人類は再びミュータントを敵視するようになり、また、ジーンの扱いを巡ってX-MENメンバー間で意見の対立が生じてしまうのだった…。

 3作目の「ファイナル・デシジョン」で一度描かれているジーン・グレイの暴走。
 アクションシークエンスの迫力もさることながら、新たな力ゆえに孤立してしまうジーンの哀しみや、対立と和解を繰り返すX-MENメンバーの葛藤など、ドラマ面でも見ごたえある作品でした。
 それはさておき、無いものねだりを承知の上で言わせて貰えば、メンバー勢揃いの中にヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンがいなかったのはちょっと物足りなかったかなぁ…。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

2019-06-01 08:28:00 | 映画
 あれから5年。
 レジェンダリーゴジラシリーズ第2作が遂に公開されました。

 サンフランシスコでゴジラとムートーの激闘が繰り広げられてから5年、未確認生物特務機関モナークはゴジラを始とする世界各地の巨大生物を監視下に置いていた。一方で、アメリカ政府は秩序維持のためにゴジラ抹殺に動いていた。
 その最中、中国で巨大生物を監視していたモナークの施設が何者かに襲撃され、巨大生物との交信を研究していた科学者エマと娘のマディソンが誘拐されてしまう。エマの元夫でモナークに勤務していたマークは芹沢たちからエマ捜索の協力を依頼されるが、世界各地で巨大生物が続々と復活、人類に最大の危機が迫るのであった…。

 ゴジラ同様東宝怪獣の人気キャラであるラドン、モスラ、キングギドラの登場(他にも何体か登場しますが)、迫力ある怪獣バトル、伊福部ゴジラテーマ(加えてあの歌も!)の効果的使用、過去のゴジラシリーズを髣髴させる描写のてんこ盛りと、前作「GODZILLA ゴジラ」以上にスタッフ陣のゴジラ愛が感じられる作品でした。
 一方で、5年前のゴジラ騒動で離れ離れになったマーク、エマ、マディソンの親子が対立しつつも家族の絆を取り戻していく人間ドラマもしっかり描かれていました。
 そして忘れていけないのが渡辺謙さん演じる芹沢博士。
 前作同様ゴジラへの思い入れが強いキャラとして描かれている彼がクライマックスで取るある行動、「芹沢」のネーミングは正にこのシーンのためにあったんだなぁ、と実感しました。

劇場版ウルトラマンR/B(ルーブ) セレクト!絆のクリスタル

2019-03-09 20:08:00 | 映画
 3月恒例の劇場版ウルトラマン。
 今回の主役は兄弟ウルトラマンの設定が話題となったR/B(ルーブ)。

 ウルトラマンロッソとしての戦いが一区切り付いた湊カツミ。
 同じくウルトラマンブルとして共に戦ってきた弟のイサミや2人の戦いを見守ってきた妹のアサヒが新たな一歩を踏み出そうとしている中、カツミは将来の進路について悩んでいた。
 かつて共に将来の夢を語り合った友人・戸井の下を訪れるカツミだったが、夢を断念した戸井はやさぐれてかつての面影は無かった。
 そんな戸井に接触を図る謎の生命体・トレギア。
 その魔の手はカツミにも伸びようとしていた…。

 TVシリーズの後日談とも言える内容。
 将来の目標を見つけられずそれ故ピンチに陥るカツミ、そのピンチを救うのはイサミやアサヒを始めとする家族の絆と言う、正にウルトラの王道を行く展開でした。

 さて、劇場版ウルトラマンといえば助っ人ウルトラ戦士ですが、今回登場するのはウルトラマンジード=朝倉リク。
 「ベリアルの息子」という出自ゆえに苦悩した過去と決別し、ウルトラ戦士として成長した姿を見る事が出来ます。
 そして、アサヒが変身するウルトラウーマングリージョ、そのグリージョとロッソ、ブルが融合変身して誕生するウルトラマングルーブと、劇場版ならではの新キャラも登場します。
 新キャラと言えば今回の黒幕・トレギアことウルトラマントレギア。
 制作陣のコメントではあのベリアルに代わる新たな悪のウルトラマンとのことで、今後の展開が見ものです。