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大学坊倶楽部

時事ネタや趣味に関する記事をマイペースで更新していきます

運び屋

2019-03-09 00:29:00 | 映画
 クリント・イーストウッド監督最新作は「グラン・トリノ」以来11年ぶりとなる主演作品。

 ユリの栽培で高い評価と名声を得ていた園芸家のアール。
 だが、商売の失敗から財産を失い家族からも見放されてしまう。
 そんな彼に車で荷物を運ぶ仕事の依頼が。
 町から町へ荷物を運び大金を得るアールだったが、ある時積荷の正体が麻薬だと知ってしまう。
 人生で失ったものを取り戻すべく運び屋としての仕事を続けるアールだったが、時を同じくして麻薬取締局(DEA)も、メキシコの麻薬カルテルから“タタ”と呼ばれ高い評価を受けているアールの足取りを追っていた…。

 どうみても人畜無害の90歳の老人が麻薬の運び屋だったという嘘のような実話を元にした本作。
 急に金回りがよくなったアールが車を買い換えたり、若い女性と戯れたり、DEAの捜査官ベイツとアールがお互いの関係を知らぬまま偶然顔を会わせたりとユーモラスな描写もありますが、その一方で麻薬カルテルのトラブルに巻込まれたアールが生命の危機に陥るといったサスペンスフルな一面も。

 様々な体験を経て最終的に家族との絆を取り戻し、刑務所で趣味の花作りに勤しむアール。
 人生の最後で真の幸福を得たのではないでしょうか。

アリータ バトル・エンジェル

2019-02-24 19:56:00 | 映画
 2019年最初の映画鑑賞はジェームズ・キャメロン監督制作のSFアクション映画。

 300年前の戦争により空中浮遊都市と地上のガラクタ都市に分裂してしまった26世紀の地球。
 サイバー医師のイドは空中から投棄されたガラクタの中から少女型サイボーグの頭部を発見し、自らの手で復元する。
 アリータと名付けられたサイボーグはイドの手によって娘のように育てられるが、過去の記憶を一切失っていた。
 だが、地上での様々な出会いや事件を経て、彼女は次第に過去の記憶を甦らせるのであった…。

 原作は日本のコミックとのことですが、昔から戦うヒロイン好きのキャメロン監督の琴線に触れるものがあったと察せられます。
 300年前のテクノロジーで戦闘兵器として生み出されたアリータの迫力満点のアクション描写もさることながら、出会った人々を次第に感化させたり、淡い恋愛などサイボーグでありながら人間臭い一面を垣間見せる描写もありました。

 ラストはいかにも続編を予想させる幕切れでしたが、興行成績しだいなんでしょうねぇ…。

GODZILLA 星を喰う者

2018-11-10 00:22:00 | 映画
 アニメ版ゴジラ、遂に完結です。

 メカゴジラシティを拠点としたハルオたち地球人類とヒト型異星人ビルサルドのゴジラ殲滅作戦は、ハルオとビルサルドのガルグの対立により失敗に終わる。
 もはやゴジラに立ち向かう術は無い、人々が絶望する中、もう1つのヒト型異星人エクシフの神官メトフィエスが行動を起こす。
 ゴジラをも凌駕する神の存在を説くメトフィエスの言動に不信感を抱くハルオ。
 やがて、かつてエクシフの文明を滅ぼした“黄金の終焉”ギドラが地球に襲来。
 メカゴジラシティでの戦いで活動を休止していたゴジラに襲い掛かるのだった…。

 前作のビルサルドに続いてエクシフまで本性を顕わにした本作。
 第1作「怪獣惑星」から描かれてきた出来事は、全てメトフィエスが書いた筋書き通りに進んでいたんですねぇ…。
 そのメトフィエスによって召還されたギドラ。
 前作のメカゴジラよりはましかもしれませんが、やはり世間一般で認知されているキングギドラとは異なるキャラクターでした。

 終盤近く、メトフィエスのカルトに取り込まれそうになるハルオを救うべく登場したフツアの神。
 こちらはシルエットのみでしたが、あの御馴染みのキャラでした。

 ラスト、生き残った人類とフツアの民が共存して新しい世界を築いていくのかと思いきや、新たなギドラの襲来を阻止するべくハルオの取った行動は少し後味が悪かったような気が。

IMAXに生まれ変った「2001年」

2018-10-20 18:56:00 | 映画
 スタンリー・キューブリック監督の不朽の名作にしてSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」が2週間限定でIMAXで公開されるということで、劇場まで足を運んできました。


 劇場での鑑賞は数年前の「午前十時の映画祭」以来となる本作。
 制作から50年、且つ2001年ははるか昔のこととなってしまいましたが、宇宙の誕生や神秘を当時最高峰の特殊技術で描いた斬新な映像、豊かなイマジネーションで描かれた近未来のライフスタイル、セリフで余り多くを語ることなく観客の想像に委ねるかのようなキューブリック監督のストーリー造りは今なお観客の興味を惹きつけて余りあるものがあります。

オーシャンズ8

2018-08-14 19:49:00 | 映画
 11→12→13ときて、今回は8。
 しかも、メンバーは全員女性です。

 かつて史上最高の犯罪ドリームチームを率いていたダニー・オーシャンの妹デビー。
 パートナーの裏切りで刑務所送りとなっていた彼女だが、仮釈放されると同時に親友のルーを始めとするその道のプロフェッショナルを召集。服役中に暖めていた犯罪計画を実行に移す。
 ターゲットはニューヨーク最大のファッション・ショー“メット・ガラ”に参列する女優ダフネが身に付けている1億5千万ドルのダイヤのネックレス。
 水も漏らさぬ完璧な監視体制の中、デビーたちは行動を起こすのだった…。

 デビーがルーと共に仲間をスカウトする前半と、完璧なチームワークでネックレス強奪計画を実行に移す後半と“七人の侍”スタイルの本作。
 少し出来すぎかな、と思うところもありますが、何も考えずに観ている分には楽しめる内容でしたか。
 ところで、計画実行のためにデビーが集めたメンバーはデビーも含めて7人。
 タイトルは「オーシャンズ8」なのに7人とはこれ如何に、と首を傾げていたんですが、終盤近くになって8人目のメンバーが登場。
 もし続編があるとしたら、このメンバーで新たな犯罪計画に挑むんでしょうか。