題詠blog2009

こちらは「題詠blog2009」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

063:ゆらり

2008-12-21 | 061-070の歌
「063:ゆらり」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

063:ゆらり(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
予想するまったく売れぬ芸人にきっといるはず「劇団ゆらり」...

063:ゆらり(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
花のうへ雲間にゆらり遊ばせた心いつしかいにしへに飛ぶ

063:ゆらり(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
篝火のはぜる音小さくなりしとき太郎冠者ゆらりと現れ出でぬ

063:ゆらり(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
ゆらり揺れそのあと微かに音がした珠玉寶玉きみの耳飾り

063:ゆらり(みずき) (空)
急くほどにゆらり時間の立ちどまる 夢狂ほしき冬の逢ふ瀬は

063:ゆらり(アンタレス) (思い出ずるままに)
いずくから旅して来たかゴム風船落ちるを待てばゆらり飛び去る

063:ゆらり(船坂圭之介) (kei's anex room)
浴槽の底よりあがる火のごとき瞋恚ゆらりとわが背を揺らす

063:ゆらり(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
地下二千メートル掘ってやっと出た温泉の名をゆらりとなせり

063:ゆらり(小早川忠義) (Just as I am Returns)
ガス台の炎ゆらりと立ち上がるしもべの如く真青なる貌

063:ゆらり(佐藤紀子) (encantada)
海底の風に吹かれてゐるごとくゆうらりゆらり昆布が靡く(浦島太郎物語)

063:ゆらり(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
ぶらんこにゆらりゆられた昼休み白い雲追う小鳩のように

063:ゆらり(うたまろ) (五と七と五と七と七)
君の声 睫毛の震え 揺れる影 漂うリズムにたゆたう ゆらり

063:ゆらり(柴田匡志) (スタートライン)
花びらがひらりひらりと舞う頃にゆらり揺られてうとうと眠る

063:ゆらり (穴井苑子) (猫のように純情)
湯気ゆらりレベルじゃなくて腹が立つぐらい熱いのお願いします

063:ゆらり(みつき) (みそひと :: misohito ::)
蜃気楼ゆらりゆらめくその先へ行けば君にも会える気がする

063:ゆらり(日向弥佳) (黒猫ときんぎょ)
ゆらゆらり漂っている海藻を真似て私は君を泳ぐよ

063:ゆらり(梅田啓子) (今日のうた)
湯のなかの柚子をしぼれば油膜たちわれの巡りをゆらりとかこむ

063:ゆらり(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
三月の夜は二人に冷たくて想いがゆらりとりとめもなく 

063:ゆらり(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
キャンドルのほのお見つめるキミの瞳(め)が潤んでゆらり 記念日の夜

063:ゆらり(森山あかり) (言葉の花かご)
口元にゆらり漂うやるせなさ子どもの頃の君の面影

063:ゆらり(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ)
昔からゆらりとぐらりの兄弟はのらりくらりと人生楽しむ

063:ゆらり(ジテンふみお) (雲のない日は)
沼に飽き三連休は河童でも池のボートでゆらりしている

063:ゆらり (minto) (@100@)
ゆらりよりゆうらりそよぐ風のやうメロディー付けて合唱しやう

063:ゆらり(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
鏡からゆらり湧き立つ面影は見紛うことなき母なのでした

063:ゆらり(ことり) (歌)
嫌われ者のおじさんの柩はひかげからひなたへゆらりと運ばれました

063:ゆらり(蓮野 唯) (万象の奇夜)
ゆらりんと坂のてっぺん柳の木風に何度も頷いている

063:ゆらり(チッピッピ) (うたよみブログ)
胎内に宿りし命動くたびゆらりゆらりと金魚が泳ぐ

063ゆらり(はこべ) (梅の咲くころから)
バスクリンゆらり囲まれひとときは昨日のうそを許してしまう

063:ゆらり 行方祐美 (フーガのように)
おさな児のゆび先温くなれるとき笹井宏之ゆらりと届く

063:ゆらり(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
夏の日の高層ビル群ゆらりらと浮かぶる街に飲みこまれる君

063:ゆらり(陸王) (Always Walking with Yu)
静寂の海に鎮めてもらはむや心ゆらりとしそうになるを

063:ゆらり(迦里迦) (香飄)
か・も・め ゆらりゆうらり波にのり往けるといいねニライカナイへ

063:ゆらり (ゆり) (森の歌 ~怪人二十面相~)
目が覚めてゆらり世界はぐらぐらと崩れ始めて光がみえる。

063:ゆらり(わだたかし) (ファミレス短歌)
始発さえ間にあわなかったホームにて歩く足どりゆらゆらゆらり

063:ゆらり(畠山拓郎) (あいうえおあお)
ゆらゆらり君への想いに揺れている松川沿いの夜桜光る

063:ゆらり(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
もし君の前にゆらりと浮かんだら両手でそれを捕まえてよね

063:ゆらり(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
ゆらゆらりゆられてゆらゆらゆらゆらりあと14文字ゆらりゆらゆら

063:ゆらり(只野ハル) (Ordinary days)
ゆるりゆらりと参ろうぞ温泉巡りの道行きは下駄鳴らしつつ

063:ゆらり(ふみまろ) (光る風の記憶)
繁れどもとり残されし言の葉にゆらりと沁みるこの春のこと

063:ゆらり (新井蜜) (暗黒星雲)
そよ風にゆらりふうわり誘われて春のおすすめ手長えび食う

063:ゆらり(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
たったいま失恋をしたひとをみる最終電車にゆらりゆられて

063:ゆらり(理阿弥) (車止めピロー)
満中忌揺らげる君の目の奥にたまゆらりりしき炎がみえる

063:ゆらり(Yosh) (☆生短歌☆)
ゆらりゆらり 陽炎揺れる昼下がり そんなようなもの探し求めり

063:ゆらり(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
絶対に語らうことはない人とひとつ座席にゆらりゆれゆく

063:ゆらり(ウクレレ) (十線譜)
日常がゆらりと揺れて恋に堕つ救命胴衣着けないままに

063:ゆらり(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
ロウソクの炎ゆらりと揺れるよな優しい夜はない恋だった

063:ゆらり(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
飲み過ぎてうっかりふらり受け止めてくれた貴方にどっきんゆらり

063:ゆらり(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
あたまから乗り合ひバスは現れてをんなはゆらり日傘を回しぬ

063:ゆらり(のびのび) (のび短歌)
両の手がゆらりのリズムで揺れてやがて赤子は眠りに落ちる黄昏 参照記事:063:ゆらり

063:ゆらり(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
恋ゆらり もつれる思いほどくようになだめるように指にからめる

063:ゆらり(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
僕は相変わらず酔いどれてゆらり「野狐禅」が解散したニュース

063:ゆらり(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
独り泣く人達気付かないゆらり揺られた肩にぶつかる人を

063:ゆらり(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
剣戟に疲れてきみは座り込みゆらりと凍る靴底の泥 063:ゆらり(題詠100首2009)

063:ゆらり(ひじり純子) (純情短歌)
爽やかな笑顔の君に体ごとゆらりと持っていかれる瞬間

063:ゆらり(こうめ) (はこにわ相聞歌)
てんとう虫 窓と網戸の中にゐて逃がせばゆらりと梅雨のにおいす

063:ゆらり(さかいたつろう) (流星文庫)
朝顔がゆらりと笑う本当は単にあたしが泣いていただけ

063:ゆらり(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
海山かゆらりと入道雲歪むこの船の下で海底生まれる

063:ゆらり(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
つり橋のゆらりゆらりとゆるるごと暮らしのゆるる心のゆるる

063:ゆらり(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
一組の洗濯物がゆらゆらり薫りもせずに春を漂う

063:ゆらり(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
どの先に続いただろう思い出になりそこないの並木道 ゆらり

063;ゆらり (七十路ばば独り言)
夕風にゆらりゆーらり糸瓜が揺れる中に混ざりて揺れる瓢箪

063:ゆらり(訂正) (七十路ばば独り言)
夕風にゆらりゆーらり揺れている糸瓜の中に瓢箪一つ

063:ゆらり(フウ) (easygoing.)
椅子の上横着してゆらり、らり、白昼夢の星流れて倒れ 

063:ゆらり(フウ)再投稿 (easygoing.)
椅子の上横着してゆらりらり白昼夢の星流れて倒れ

063:ゆらり(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
ゆらゆらりどこに行こうか昼寝覚 顔も知らない君のもとまで

063:ゆらり (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
たそかれの確かな記憶顔のないゆらりん坊と戯れた日々

063:ゆらり(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
月満つる宵、反転し真昼間のかげろうゆらり。あなたをいだく

063:ゆらり(藻上旅人) (創作のおと)
ぶらんこに座りはじめて君を待つゆらり近づく紺のスカート

063:ゆらり(ゆき) (ひたぶる君を)
午後十時帰る帰らぬ君を見るエレベーターはゆらりと揺らぐ

063:ゆらり(原田 町) (カトレア日記)
十億の飢餓人口があるというゆらりゆらりと寿司皿まわり

063:ゆらり(原田 町) (カトレア日記)
十億の飢餓人口があるというゆらりゆらりと寿司皿まわり

063:ゆらり(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
ゆらりゆれている人に教えてあげる誰もいない公園のブランコ

063:ゆらり (水口涼子) (FANTASIA )
 ときどきに羽根の表裏を使い分けゆらゆらり飛ぶツバベニチョウは

063:ゆらり (水口涼子) 再投稿(誤字) (FANTASIA )
 ときどきに羽根の表裏を使い分けゆらゆらり飛ぶツマベニチョウは

063:ゆらり(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
別れ告げ立ち上がったら見えていた胸の谷間の深さにゆらり

063:ゆらり(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
あんなにも短歌のねたにしたくせに今夜はきっとゆらりと小舟

063:ゆらり(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
また酒に思い出ゆらり消えてゆく狡(こす)い暮らしに上書きされて

063:ゆらり(tafots) (1年で1000首をつくる)
椅子の端に見ゆらりるれろ「ら」を逆にせし頃のいもうと

063:ゆらり(tafots)再投稿 (1年で1000首をつくる)
椅子の端に見ゆらりるれろ「ら」を逆に書きいし頃のいもうとの字の

063:ゆらり(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
焦らずに ゆっくり走ろう ゆらりずむ♪ 車乗るとき 初心のままで

063:ゆらり(nnote) (白い箱から)
コンタクト越しに見ているこの世界ゆらりはがれてしまう現実

063:ゆらり(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
街中が午睡のさなか夢を見るように氷がゆらりと溶ける

063:ゆらり (久哲の適当緑化計画。)
「朝霧は行方不明さ」一昨年の鬼灯市でゆらりと姉は

063:ゆらり(再投稿:久哲) (久哲の適当緑化計画。)
「朝霧は行方不明さ」一昨年の鬼灯市でゆらりと姉は

063:ゆらり(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
小船乗り進水式のアルバイトゆらり揺られて油をすくう

063:ゆらり(かりやす) (彼方探訪)
ゆらりろの唄をうたふは遊佐未森村上ゆきに藤山一郎

063:ゆらり (村木美月) (うたりずむ)
かなしみの淵からゆらり押し寄せる波紋がひとつ胸にしみこむ

063:ゆらり(祢莉) (suger drop)
早朝のぶらんこゆらりひとりきり今から始まる時を見ている

063:ゆらり(イマイ) (ゆびおり短歌)
ふりむけばゆらりと赤い立葵わたしはいつまでここにいますか

063:ゆらり(すいこ) (すいこのうたおきば)
夕凪の沈黙やぶる風、ゆらり、ゆふらぎ」と辞書で引いてみている

063:ゆらり(すいこ)再投稿 (すいこのうたおきば)
夕凪の沈黙やぶる風、ゆらり、「ゆふらぎ」と辞書で引いてみている

063:ゆらり(あみー) (正直なたましい)
左右対称を夢見ていつまでも僕らはゆらりゆらりとしてる

063:ゆらり(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
目の前がゆらりと揺らぐこともなくいつも向き合わされる絶望

063:ゆらり(青野ことり) (こ と り ご と)
ハンカチがすっかり湿り道の先ゆらりゆらめく夏の昼まえ

063:ゆらり(藤野唯) (Sugarmint)
目で追ったあとに窓の外を見る どこかゆらりと歩く背中だ

063:ゆらり(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
つぶやけばゆらりと金魚ふりかへる、ねえさんの恋人は不実だ

063:ゆらり(佐藤羽美) (hinautamemo)
ポロックの絵画の奥にいらだちが雨が梢がゆらりともえる

063:ゆらり(月下燕) (a swallow under the moonlight)
雑踏の中であなたを探してるゆらり倒れるような既視感

063:ゆらり(間遠 浪) (少女らせん)
月曜を揺らしてゆらり立っている制服の沈黙の緋色は

063:ゆらり(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
未知数のスカートゆらりとひるがえし私の知らない人になってく

063:ゆらり(O.F.) (O.F.)
ゆらりひょん ぬらりひょん 蝉が暴れる 俺はざわつく ざわわ ざわわ

063:ゆらり(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
「嫉妬したこと、ありますか」不意に目と胸を射貫かれゆらり傾く

063:ゆらり(都) (miya-momoの日記)
すぐそこに広がる樹海と噴火口ゆらりぐらつき踏みなおす灰

063:ゆらり (みなと) (海馬)
われのみの立ち居しホームに入りたるにいっせいに千の吊り革ゆらり

063:ゆらり (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
ゆらゆらりん猫の尻尾の包帯の先のほつれの一本の糸

063:ゆらり(木下一) (ワイワイやってる暇はねえ!)
参照記事:063:ゆらり ゆらり揺れ出てきた君のパンティが俺の守護霊に勝負を挑む

063:ゆらり(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
ゆらりゆれるゆれてゆらいでゆらめいてゆらいでゆれてゆれるゆらりと ○じっと見てると日本語がゲシュタルト崩壊を起こしそうだ

063:ゆらり(ほたる) (ほたるノオト)
立ち位置がゆらり崩れてしまうからパズルは未完成のままでいい

063:ゆらり(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
岸遥か水上バスに七組のアベックゆらり寄り添ひにけり

063:ゆらり(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
うだりつつゆらりとぶらりの真ん中でまだ立ち位置を決めかねている

062:ゆらり(市川周) (ミルミルを飲みながら)
大崎でゆらり途中下車貧血女(め)(きりがよいので七七はなし)

063:ゆらり(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
そーやっていきなり呼び捨てされるからあたしはいつもそわそわゆらり

063:ゆらり (31pieces)
熱帯夜の輪郭ゆらり溶け出して夢との境が曖昧になる

063:ゆらり(都季) (31pieces)
熱帯夜の輪郭ゆらり溶け出して夢との境が曖昧になる

063:ゆらり(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
蜃気楼越しにゆらりと胸元がゆれていたっけ ひとなつの恋

063:ゆらり(酒井景二朗) (F.S.D.)
水底のゆらりゆらりの風景に會へた今年の夏を納める

063:ゆらり(emi) (時計をはずして)
頭上ゆく飛行機雲を指さしてゆらりと揺れる弟の肩

063:ゆらり(振戸りく) (夢のまた夢)
秒針がゆらりとゆれてフィールドの灼熱具合をあらわしていた

063:ゆらり(遥遥) (たんかのきりかた2)
花一つ手を伸ばしたら届くよなゆらりゆらりとゆらりゆらりと

063:ゆらり(Re:) (プリズム)
前置きもないまま世界がゆらり揺れ泣きはじめてる私がいたのに

063:ゆらり(珠弾) (seven seas tac)
母の背にゆらりおぶさるみどりごとアイコンタクトのエスカレーター

063:ゆらり(村上はじめ) (雑感)
スカートが風を孕んで大きくふわり干したシーツの波でゆらりと

063:ゆらり(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
あまのじゃくゆらり風鈴ならして冬のヘブンリーブルー

063:ゆらり(健太郎) (モノクローム文芸館)
空は秋 日々訪れる風 噂ゆらり揺れるは 心か木々か 題詠blog2009「063:ゆらり」

063:ゆらり(音波) (短歌のなぎさ)
君だから正座のように変えられたゆらりと生きるはずの三十路を

063:ゆらり(こゆり) (おかっぱ短歌)
最後くらいきちんと記憶したいのにあなたの顔さえゆらりと滲む

063:ゆらり(斗南まこと) (野ウサギのように)
たぶんもう忘れてしまう運命だあなたの輪郭ゆらりとぶれる

063:ゆらり(橘 みちよ) (夜間飛行)
不意の揺れに急ぎおさへし本棚の上(へ)の地球儀がゆらり傾く

063:ゆらり(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
みつあみをゆらりととけばそこはもうオーロラ姫の眠りの世界

063:ゆらり(吉里) (梢は歌う)
唐突に好きか嫌いか問われてもゆらりゆらゆら 気持ちは揺れて

063:ゆらり(本田鈴雨) (鈴雨日記)
夏草にすはり山里描くわれをゆらりなにかが跨いでゆけり

063:ゆらり(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
もう誰も来ないプールの水面にゆらりゆらりといちょうが揺れる

2009題詠blog063:ゆらり(はづき生) (生さんま定食)
ゆらりゆうらりつきつはなれつホンダワラ潮の満ち干に月の満ち欠け

063:ゆらり(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
ゆらり、目をとじたらなにが見える?頬に手をあててもひとりとひとり

063:ゆらり (なまじっか…)
高速でゆらり揺れては消えていくテールランプにさそわれて ゆ め

063:ゆらり(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
絶望を受け入れていたら恋人がゆらりと立って頭をなでた

063:ゆらり(紫月雲) (resume 1970-2009)
耐えがたい爆音ノイズを受け止めてゆらり脳髄が動いている

063:ゆらり(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
モビールのピエロがゆらり動いてるいま後ろにはあのひとが居る

063:ゆらり(しおり) (ヒロの独り言)
小春日の光のどけき秋うららコスモスゆらり風と戯れ

063:ゆらり(花夢) (花夢)
きまぐれにぽちゃんぽちゃんと親しんであなたの決意もゆらりと揺れる

063:ゆらり(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
ざんねんな言葉もゆらり立ち上がり歌になる時 信号は赤

063:ゆらり(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
三日月のブランコに腰掛けながらゆらりゆれてる夢で逢いたい

063:ゆらり (お気楽堂) (楽歌三昧)
かげぼうしゆらりとたちてふわりうくのらりくらりとふらりのあいだ

063:ゆらり(sora) (追憶~娘へ)
金木犀の香りがゆらりと揺るぐ日は栗ご飯にしやうと思ふ

063:ゆらり(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
放課後の援交生徒の対応の職員会議はゆらありゆらり

063:ゆらり (一夜) (短歌るBlog)
ゆらゆらりあなたの揺れを楽しんで 虚し心に現実を知る

063:ゆらり(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
客人はもうないだろう岸辺からゆらり離れる最後のボート

063:ゆらり(おっ) (だいえいの短歌専門店)
各停にゆらりゆられて帰路につくただ座りたいだけの日もある

063:ゆらり(ノサカ レイ) (のーずのーず)
竹林ゆらりと揺らし運命のような顔して台風がくる

[短歌][2009] 063:ゆらり(ezmi) (語りえぬことを。)
ルルヴェで立つ。上へ上へ。前方に星。君みたい。あ、邪念。ゆらり。

063:ゆらり(扱丈博) (取扱)
またゆらり一語一語に吊橋を渡らせわたしは老いるのだろう

063:ゆらり(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
大河にも沈まぬひかり原爆の碑透かしゆらりたゆたう

063:ゆらり(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
ぬるまゆにゆらゆらりんごうきしずむ ぼくがたべたりぼくをたべたり

063:ゆらり(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
わずかなる風にゆらりと吹かれたり 午後十一時の白き夕顔...

063:ゆらり(暮夜 宴) (青い蝶)
中指で夢をたどればさみしさはゆらり真昼の陽炎に似て

063:ゆらり(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
物想う秋の夜長はただ飲めばゆらり眠りに墜ちれるでしょう

063:ゆらり(香-キョウ-) (Sky on Blue)
風が吹き ゆらりゆらりと揺れている 季節外れの風鈴 チリン

063:ゆらり(志井一) (日記ホプキンス)
ユー・ロール・イットを略して「ゆらり」とか無理に解釈してみてもよし

063:ゆらり(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
ふいをつく笑顔できつく綴じられたはずの想いがゆらりほどける

063:ゆらり(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
ゆらゆらり、地球がゆれる。ぐるぐるり、宇宙がまわる。「酔っていません」

063:ゆらり(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
観覧車ゆらりと揺れて止まるとき言ひそこねたることばが舌に

063:ゆらり(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
情熱の風に揺られて理性などかき消してゆくゆらゆらゆらり

063:ゆらり (きりころじっく2)
人影のゆらり傾ぎぬストリートビューの写せるわが家の前の

063:ゆらり(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
明け方のゆらりとしている時間帯 ただの二人になって抱き合う

063:ゆらり(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
薄闇の電車をひとつ見送ってゆらりゆらりと手を振ってみる

063:ゆらり(今泉洋子) (sironeko)
「たすけて」と大声に叫ぶ練習をさせられる子よ夕焼けゆらり

063:ゆらり(小林ちい) (ゆれる残像)
うすもやの二人の恋に浮かぶ船ゆらりこのままゆらしていたい

063:ゆらり(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
ゆらり また 眩暈の渦に呑み込まれ(ココニオマエノイバショナドナイ)

063:ゆらり(駒沢直) (題詠blog参加用。)
終電をゆらりゆらりと待つ君は誰のものでもなかったはずが

063:ゆらり(惠無) (なんでもない一日)
ひとりっきりとふたりっきりの間でなやむゆらりゆらりと

063:ゆらり(Ni-Cd) (反実仮想)
鉄塔がゆらりとかしぎ夕焼けにふたりの街は炭化されゆく

063:ゆらり(夢雪) (浪漫)
言葉たちゆらりゆらりと揺れている僕の心の水槽の中

063:ゆらり(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
粉雪が音もたてずにゆらゆらり朝(あした)景色は変わるのだろう

063:ゆらり(kei) (シプレノート)
首都圏の雨は今日まで嘘泣きの男の背中ゆらり蚊とんぼ

063:ゆらり(やすまる) (やすまる)
しばらくをざわめいていたすぎの木はゆらりとないてうごかない。もう

063:ゆらり(さと) (すばらしい日々)
二人乗り舵流されて白崎を ゆらりゆらりと由良の門(と)遠く

063:ゆらり(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
ゆらり行こ、きみの口癖くりかえし少しずつ大丈夫になってく

063:ゆらり(鯨井五香) (くじら(独唱))
はじまりの寝息かすかにお隣のあたまはゆらり重たくなりぬ

063:ゆらり (寺田ゆたか) (永訣のうた)
車椅子に移らむとしてゆらり立ちふらり崩れぬ力なき妻

063:ゆらり(茶葉四葉) (ゆざまし)
立ちくらみするかのごとくゆらりとす 君の真意に気づきかけてた

063:ゆらり(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
ゆらりんと呼ばれし友も胴太き中年となりマイク離さぬ

063:ゆらり(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
寝不足で講義受ければ1/fのゆらぎのゆらりが見える

063:ゆらり(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
目の前にゆらりかげろう立ち上がりいよいよきたかドッペルゲンガー

063:ゆらり(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
隣には音楽とともに眠ってる他人のきみがゆらり傾く    

063:ゆらり(緒川景子) (ezomijikauta)
ゆらりあのひとのうしろにみえる影 それでもほほ笑まれるかぎりわらう

063:ゆらり(桶田 沙美) (31Words Runner)
ゆるやかにゆらりゆらりとゆれているゆめのなかでのゆみちゃんのかげ

063:ゆらり(内田かおり) (深い海から)
ぶらんこはゆらりと揺れて夕方の小さな時間が君と飛び行く

063:ゆらり(田中ましろ) (ましたん)
激しさの合間にゆらり焦らされて薄い月夜に満たされていく

063:ゆらり(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
親殺しのニュースに息を詰めたあと子の焦点のゆらり揺れおり

063:ゆらり(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
すすきならゆらりゆらりと揺れているだけであなたに愛されるのに

063:ゆらり (里坂季夜) (コトノハオウコク)
天井から答えの出ない問いかけがゆらりと降りてくる午前四時

063:ゆらり(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
月がまた満ちてゆくから水面でジェリーフィッシュはゆらり揺れてる

063:ゆらり(ぱん) (向日葵 と 月)
むせかえるほどのせつなさ 雪の上きみの匂いはゆらり漂う

063:ゆらり(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
ずいぶんお痩せになりましたねと、もうじきに春がきますとゆらりとわらう

063:ゆらり(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
念力で岩をゆらりと動かしてみたくはないか岩桐草よ

063:ゆらり(星川郁乃) (Air Station)
指先をつないで歩く 月の夜と少しの酒にゆらりと酔って

63ゆらり(HY) (天然通信)
蝶々を追って見つけた蜃気楼ゆらり空へと立ち登りゆく

63:ゆらり(HY) (天然通信)
蝶々を追って見つけた蜃気楼ゆらり空へと立ち登りゆく

063:ゆらり(みち。) (滑空アルペジオ。)
ゆらり、ということばの歯ざわりたしかめるようにあなたを揺らす三月

063:ゆらり みぎわ (たづたづし)
晩秋のあかりを集め華となるゆらりゆらりと緋の烏瓜

063:ゆらり (FILL mobile)
幻想がゆらり揺らめくウィスタリアンカラーの夜明け我を生き抜け

063:ゆらり(ME1)(←名前抜け再投稿) (FILL mobile)
幻想がゆらり揺らめくウィスタリアンカラーの夜明け我を生き抜け