題詠blog2009

こちらは「題詠blog2009」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

054:首

2008-12-21 | 051-060の歌
「054:首」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

054:首(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
極太の大蛇を首に巻きつけて僕を見つめる異国の女

054:首(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
愚息多三(たざ)去んぬる平治兜首狩にと往きて未だ還らず

054:首(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
バリカンで首のうしろを刈るときになんともいえずぞわぞわとする...

054:首(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
仰向けにマネキンの首寝かされて更けし床屋は練習時間

054:首(みずき) (空)
首塚に雪の降るらし敦盛の笛ひようびようと哭きて吹雪くや

054:首(アンタレス) (思い出ずるままに)
ある本に拙き歌を投稿し首長くして発刊日待つ

054:首(船坂圭之介) (kei's anex room)
青年の蒼ざめて居り 突然に馘首言ひ渡されし午後二時

054:首(小早川忠義) (Just as I am Returns)
首を洗ふ彼と居並び泡立てしシヤボンつけ合ふ二人は三十路

054:首(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
助手席に座らされてる人の目に首都高速はからまってゆく

054:首(佐藤紀子) (encantada)
乙姫さまに首つたけなる浦島は偲び寄りゐる老いに気づかず(浦島太郎物語)

054:首(柴田匡志) (スタートライン)
わが首に赤きマフラー掛けくれる解れていると共に笑えり

054:首(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
「次はコレ」 お題楽しみのんびりと 一首にこめる想いのたけを

054:首(うたまろ) (五と七と五と七と七)
まぶしげに子鹿は青空を仰ぎ 母のお腹に首をあずける

054:首(くび) (みそひと :: misohito ::)
首傾ぐ猫に合わせて首傾ぐ 散歩の足は遅々と進まず

054:首(みつき)再投稿 (みそひと :: misohito ::)
首傾ぐ猫に合わせて首傾ぐ 散歩の足は遅々と進まず★猫に会うと散歩できない。

054:首(みつき)再投稿 (みそひと :: misohito ::)
首傾ぐ猫に合わせて首傾ぐ 散歩の足は遅々と進まず

054:首 (穴井苑子) (猫のように純情)
この首がにょろり伸びたら海の中スキップしながら遊びに行くね

054:首(星野ぐりこ) (題詠100首爆走中。)
イエス・ノー どちらも選べない人のすっかり硬直したままの首

054:首(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
すんなりと白い首持つ女(ひと)の肌冷たかりしと思う夕暮れ

054:首(梅田啓子) (今日のうた)
朝な朝な首すげ替へる魔女を観て泣くをみなごをコートにつつむ

054:首(日向弥佳) (黒猫ときんぎょ)
君の首のにおいを嗅ぐと落ち着くの天然アロマテラピーみたい

054:首(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
絶滅を祈るべきだと知りつつも首を洗って牙を待つ夜 

054:首(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ)
この道のボトルネックな問題を解決できない者は首です

054:首(森山あかり) (言葉の花かご)
まあだかな首を揃えて待つ子らにおやつ並べる至福の時間

054:首(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
知るつもりなかったけれど知っているスーツの型とか首まわりだとか

054:首(ひじり純子) (純情短歌)
首タオル色気はちょっと棚の上棚から下ろす事がなくても

054:首(ジテンふみお) (雲のない日は)
昼間から過去と未来に疑問抱く首から下はエッチしながら

054:首 (minto) (@100@)
大会に参加せるなら努力をし首光らせるメダルを狙ふ

054:首(只野ハル) (Ordinary days)
残された首用クリーム シェービング後に使うかと思い二年

054:首(ことり) (歌)
首にまくマフラーが欲しいとペンギンにねだったのはキリンの子

054:首(チッピッピ) (うたよみブログ)
中身など予想はつくが待っている 母からの荷物 首長くして

054:首(はこべ) (梅の咲くころから)
この一首きみの心に届けかし春の風にも頼みたきかな

054:首(蓮野 唯) (万象の奇夜)
産科医に妊娠告げられ首下がり手が無意識に腹部を包む

054:首 行方祐美 (フーガのように)
春の首さらさら寒しタートルを思い出のように脱いでしまえば

054:首(陸王) (Always Walking with Yu)
首肯く(うなずく)を首傾く(くびかたむく)と読みそうな勢いのある首相がんばれ

054:首(わだたかし) (ファミレス短歌)
首につながったロープのせいにしてキミとの暮らしを続けていこう

054:首(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
マフラーを首巻きと呼ぶ君がため吾の存在も毛糸に織り交ぜ

054:首(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
打ち首になっても別にかまわない後れ毛達は海の仲間だ

054:首(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
目をとじる 首の一番やわらかい部分に甘く歯をたてられて

054:首(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
首だけじゃなくってアタシにその上もそれから下も向けて下さい

054:首 (ゆり) (森の歌 ~怪人二十面相~)
白鳥ときりんとダチョウ首長竜いちばん美しいものはだれ?

054:首(畠山拓郎) (あいうえおあお)
首筋がセクシーだなーと思いつつちら見している君はハスキー

054:首(ウクレレ) (十線譜)
首筋を撫でゆく風のごと視線あびて昇進辞令受け取る

054:首(迦里迦) (香飄)
歌会にていぢりまはされたる一首「ひとり子里子に出した気」なんて嘘 

054:首(ふみまろ) (光る風の記憶)
アユタヤの首なき仏ほほえみて無常の風にほどけゆくなり

054:首 (新井蜜) (暗黒星雲)
忘れたと言い張る姉が夢にみる首を掻かれた父親の顔

054:首(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
首筋にかかる吐息が熱いのは手に入いらぬと知っているから

054:首(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
キラキラと首から下げたネックレスくれたあの子がキラキラだった

054:首(Yosh) (☆生短歌☆)
生首が辺り一面転がりて その上を踏み越える 自覚なし

054:首(さかいたつろう) (流星文庫)
棺桶に入れそびれたネクタイをゆっくりゆっくり首に巻いてる

054:首(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
首根っこ掴み白状させたけど余計悲しい。後悔してる。

054:首(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
週末を遊び呆けて忘れゐし途も半ばの題詠百首

2009題詠blog054:首(はづき生) (生さんま定食)
「首をながく長くしていたからねあの人は」キリン舎の奥みつめてる母

054:首(理阿弥) (車止めピロー)
「俺は犬だ」伊勢線車窓にゲルニカの斬首されたる兵の眼をして

054:首(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
ゆっくりと眠りに落ちてゆくところ 士官は艦首に取り残されて

055:式(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
はじめから無かったように級友の名は飛ばされる式典のなか

054:首(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
君のこと きりんの首で待っていた午前0時PCの前

054:首(かりやす) (彼方探訪)
よく参加するねと言はれ三度とも五十首で終ふ一夜百首会

054:首(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
足首を握りつぶしていたせいで今日は握手がうまくできない

054:首(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
敵将の首は獲ったが迂闊にも手駒撃たれし事に気づかず

054:首(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
ふたりとも話題は尽きてラジオでは首都高4号線が渋滞

054:首(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
何故なぜにあなたは泣くの午前4時見えない指を首に絡めて 054:首(題詠100首2009)

054:首(春待) (三感四音)
膝枕すると何時でも母さんは首の後ろの黒子を撫でる

054:首(藻上旅人) (創作のおと)
人類を昨日馘首になりました悲しみのなか軽やかである

054:首(のびのび) (のび短歌)
伸びてゆく待ちぼうけの首でそろそろ蝶々結びが出来ちゃいますよ 参照記事:054:首

054:首(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
あなたにはあなたの祈り首すじに揺るぎない意志にじませながら

054:首(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
詰草の首飾り編む少女らのために夕陽は寛容である

054:首(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
強欲の挙句のツケを首切りに回す輩の世にぞはばかる

054:首(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
どの道も君には辿りつけなくて首都高速に引き戻される

054:首(原田 町) (カトレア日記)
熱々のタオルをあてて首筋の強ばりほぐす解読できて

054:首(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
十字架をしまってくれないか 首筋のちいさな傷の意味をおしえる

054:首(こうめ) (はこにわ相聞歌)
唇が触れる首筋ゆっくりと鼓動を打てば変化に気付きぬ

054:首(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
「ああ、おれの村にも手配書届いたって?」賞金首は不敵に笑う

054:首 (七十路ばば独り言)
首都移転いつのまにやら雲隠れ不況が政治の根っこ洗いて

054:首(フウ) (easygoing.)
君のつけている首かざりはいつもラテン民族を思い出すんだ

054:首(イマイ) (ゆびおり短歌)
私達ひとりひとりということを忘れてしまう 首筋を見る

054:首(nnote) (白い箱から)
首すじに夕日を連れて窓際のおとこのひとがきれいな市バス

054:首 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
隣室の痴話とあえぎと僕の鼻歌とテレビの党首討論

054:首(ゆき) (ひたぶる君を)
ねえにゃーこ首輪をあげるわきらきらのここからどこにもいけないように

054:首(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
思案するときは小首を傾ける癖で今でも笑うだろうか

054:首(祢莉) (suger drop)
君の首むしゃぶりつきたい多分そう前世はヴァンパイアだったから

054:首(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
首筋を確かめている痕跡を消したいくせにないと寂しい

054:首(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
こころもち首をかしげた肖像をながめる同じポーズになって

054:首(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
首に巻く マフラー二重 風雪を 遮り熱を 逃さぬやうに

054:首(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
「ではここで一句」と言っている人に耳打ちしたい短歌は一首

054:首 (水口涼子) (FANTASIA )
 首飾りつけた猫 路地の向こうは異次元の星

054:首 (水口涼子) (FANTASIA )
首飾りつけた子猫の路地の向こうは異次元の星

054:首 (村木美月) (うたりずむ)
淡水のパールがゆらり首もとで涙の形こぼれるように

054:首(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
雨の日は一首や一句うたを詠むこんな感じと言葉を探し

054:首(tafots) (1年で1000首をつくる)
今のこれ首引き恋慕というらしい何故知ってるかは聞かないでくれ

054:首(あみー) (正直なたましい)
ああ きみは嘘に頷き真実に首を傾げる文化の人か

054:首(音波) (短歌のなぎさ)
思い出は熱海の夏の幼さとデンジブルーの首の長さと

054:首(青野ことり) (こ と り ご と)
どこまでも広い原っぱそよぐ風 シロツメクサで編む首飾り

054:首(ほたる) (ほたるノオト)
さみしさを埋めたくて巻く足首のアンクレットに撥ねる泥水

054:首(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
罵って不安を煽るくらいなら首根っこ掴んで連れてってくれ

054:首 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
足よりも首が前でて風に乗るナンバ走りの上手なキリン

054:首(月下燕) (a swallow under the moonlight)
おだやかな気持ちで一首また一首だんだんあなたをあきらめていく

054:首(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
スラックス濡らす雨脚早まれば右足首の古傷疼く

054:首(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
春なのであなたの首にからみつき体温だけで伝える別れ

054:首(O.F.) (O.F.)
ちょんまげを女子に適用するなんてひどい首相よ女子の敵です

054:首(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
首筋を舐めあげた舌がふるえていたから組み敷かれたまま赦した

054:首(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
あの人とあのコの手首のバングルがお揃いだったせいだ眠れない

054:首(都) (miya-momoの日記)
「ただいま」とついその名前を呟く家きみはいなくとも飾られる首輪

054:首(健太郎) (モノクローム文芸館)
耳鳴りと首が回らなく寝違えて「疲れのせいよ」と髪を直してよ

054:首(emi) (時計をはずして)
丸首のシャツ洗う朝にもどればどこまでも青ひろがる夏で

054:首(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
あとはもう足首からめ眠るだけ ベッドの下には脱いだ役柄

054:首(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
森をゆく、これは小鳥の首の骨もうこんなにも深く迷つて

054:首(すいこ) (すいこのうたおきば)
唇から胸へと首をなぞるのができないわたしは鎖骨フェチです

054:首(佐藤羽美) (hinautamemo)
ワープロに百首の歌を芽吹かせて星降る夜に落とす電源

054:首(Re:) (プリズム)
有毒な香りを放つ首筋にかみつきたくてうずうずしてる

054:首(振戸りく) (夢のまた夢)
逆立ちの足首を持ち補助をする 獲物を掴むような感じで

054:首(遥遥) (たんかのきりかた2)
生首って生の首だけちょとこわい頭そのまま首だけまわす

054:首(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
首を振る 何度も縦に振っている マイムマイムのリズムにのせて

054:首(藤野唯) (Sugarmint)
その首に彼女の指紋をつけたまま抱きたいなんてさらっと言うのね

054:首(間遠 浪) (少女らせん)
小首傾げたりしないで生きている故郷失踪宣言の朝も

054:首(市川周) (ミルミルを飲みながら)
しょんぼりとすれば誰よりしょんぼりと首長竜の長すぎる首

054:首(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
トラウマは映画戦国自衛隊「討ち取ったぞォ!信玄の首!」

054:首(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
首じゃない首にはすべて装飾を施す ブレスやアンクレットや ○流れ落ちるカミだけが守る なによりも無防備なのはこの首ひとつ

054:首(都季) (31pieces)
首筋を撫でてゆく風生ぬるくラムネ瓶透かし世界が弾ける

054:首(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
首すじに小さな傷がふたつある彼の彼女は吸血鬼らしい

054:首(村上はじめ) (雑感)
首に手をかけられたまま朝になり陽の光浴びベランダに出る

054:首(酒井景二朗) (F.S.D.)
やめとけよ首狩族の研究は興味本位に讀むもんぢやない

054:首 (みなと) (海馬)
どうしても分からないのでどうでしょう首からうえを外してみては

054:首(橘 みちよ) (夜間飛行)
不況下のひとのかなしさ容赦なき馘首(せんしゆ)と斬首とどちらが残酷

054:首(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
要するに首から下が人形の顔になるのが人間なのか

054:首(珠弾) (seven seas tac)
首根っこつかんでバトルイニシアチブ 休み時間のゴングが鳴れば

054:首(木下一) (ワイワイやってる暇はねえ!)
参照記事:054:首 首に君のパンティ巻き付ければちょっと寝ただけで首長族に

054:首(花夢) (花夢)
あなたからもらった首飾りが徐々に似合わなくなる呪いにかかる

054:首(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
さよならは自分のために言う言葉 首から上が笑えればいい

054:首(sora) (追憶~娘へ)
夕方の首都高速の上り線テールランプの赤が連なる

054:首(こゆり) (おかっぱ短歌)
首すじのうしろで君がとめてくれた千円ぽっちのネックレス

054:首(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
首筋に触れるな生きてゐることが判つてしまふぢやないか君に

054:首(暮夜 宴) (青い蝶)
あたたかい雨のようです首筋の薔薇のつぼみが息づきそうな

054:首(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
絞首台にのぼる気持ちだ ウソなんてばれなきゃいいと思ってました

054:首(眩暈丸) (コギト過剰の歌)
処刑の日断頭台で晒し者僕の生首少し瞬き

054:首(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
9時過ぎに登校のせり女生徒の首の後ろにキスマアクあり

054:首(紫月雲) (resume 1970-2009)
言葉には尽くしきれない妄念を湛えたままの斬首の睫毛

054:首(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
ひとくるり、フルーツポンチをかきまぜてパインの首をさしだす気泡

054:首(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
足首の白さを保つスカートの長さ踏まれる恐れと共に

054:首(斗南まこと) (野ウサギのように)
かわたれに首長竜が見る夢に私の種も含まれている

054:首 (一夜) (短歌るBlog)
百首まで折り返したとひとごこち 秋の薫りし時がそこまで

054:首(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
灼熱のバス停に立つ 手に提げたガルシアの首重さを増して

054:首(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
終わらせるより簡単に 大丈夫これからきみの首に触れるね

054:首(本田鈴雨) (鈴雨日記)
種子もてる河原撫子の花首を切ればかそかにせせらぎの音

054:首(岡本雅哉) (なまじっか…)
なつの夜のねむりは夢か現実か かいているのか寝汗か寝首

054:首(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
干し首になった気分だ カリスマに左半分だけメイクされ

054:首(しおり) (ヒロの独り言)
後ろから抱きしめられて首筋を這う唇に乱されてゆく

[短歌][2009] 054:首(ezmi) (語りえぬことを。)
首筋が求めてる秋つめたさを髪を切りたい髪を切りたい

054:首(吉里) (梢は歌う)
首里城はむかしのむかし五月の日君と歩いた思い出の城

054:首(ノサカ レイ) (のーずのーず)
60億の中から選んだ腕のなか首を傾げたままでお昼寝

054:首(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
好きだったあなたを31文字にまとめた1首を聞いてください

054:首(ゆふ) (ゆっくりん)
真ん丸い跡がくっきり残ってる君の手首に初秋の風

054:首 (お気楽堂) (楽歌三昧)
探偵はまた後手を踏み鬼首(おにこべ)の悲劇はついに最終章へ

054:首(香-キョウ-) (Sky on Blue)
透き通る白き肌に一粒の流れ落つる汗首筋麗し

054:首(おっ) (だいえいの短歌専門店)
乳首から毛が生えてるということが恥ずかしかった17の夏

054:首(志井一) (日記ホプキンス)
苦労したけれど完走できました 題詠50首ハーフマラソン

054:首(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
雁首をそろえて大目玉をくらい頭を下げたあの夏の昼...

054:首(駒沢直) (題詠blog参加用。)
高々と君の生首さし上げて あえて勝つとか負けるとか問う

054:首(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
首筋をつたう滴を飲み干して黒より深い闇に堕ちよう

054:首(やすまる) (やすまる)
身一つでむかえる朝の冷たさに首の後ろをひっそり洗う

054:首(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
咎晒し首啄まれ骸啼く 包む帷を露と濡らして

054:首(小林ちい) (ゆれる残像)
きつくきつくその首筋に手を回す君を誰にも渡したくない

054:首(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
空見上げ小首かしげて「今日も雨~?」運動会は晴れるよ息子

054:首(扱丈博) (取扱)
ひえびえと後悔している首筋に毛布のような偽薬を塗ろう

054:首(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
二ヶ月のカナダ出張みやげなるチョーカー受けむと首を差し出す

054:首(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
首に顔引っ掛けている ひたひたと今日が過去になっていく隙間に

054:首(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
抱きしめる力強さに大きな手悔しいけれど君に首ったけ

054:首(月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
落とさぬよう子猫の首をしっかりと咥えて走る母猫の愛

054:首(惠無) (なんでもない一日)
うつむいた君が隠した首すじを夜風がひやかし朝へといざなう

054:首(村本希理子) (きりころじっく2)
背を丸め靴を履くきみ首のみが細き男と時折思ふ

054:首(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
洗礼者ヨハネの首を持つサロメみたいに、シフォンケーキを君が。

054:首(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
首つりを思いうかべる つり革が規則正しく並ぶ通快

054:首(今泉洋子) (sironeko)
永久に首の繋がる主婦われはけふも小春日に蒲団干しゆく

054:首(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
後ろから抱きしめた時の首の匂い なんかわかるよ好きだってこと

054:首(内田かおり) (深い海から)
首筋の白さ際立つ秋風と木漏れ日の中俯く君の

054:首(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
向日葵の畑で君が絞めている首の中にも幾本の管

054:首(Ni-Cd) (反実仮想)
首筋に生えたほくろを数えあう われらは熱を帯びてゆく雨

054:首(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
首塚を畏れも知らず打ち壊し墓場の上に新築が建つ

054:首(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
一首ごと思いを込めて走ります残しておきたい何かがあるから

054:首(kei) (シプレノート)
二年間ほったらかしにされていた松ぼっくりと猪首の男

054:首(夢雪) (浪漫)
騎士の首毬の代わりに蹴り遊ぶ姫君たちの嬌声響く

054:首(鯨井五香) (くじら(独唱))
うつくしき首をもたげて白鳥はライムグリーンの扇子をひろう

054:首(さと) (すばらしい日々)
グラスの下で綺麗ね 首里城のそばで買った紅型コースター

054:首(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
肝試しのコースのひとつ首なしの地蔵にらふそく燃えてをり

054:首(伊藤真也) (クラッシュボク)
もうやだよ鈍い痛みに慣れるのは知らんぷりして明日、自首しよう  

054:首 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
汝が白き首にかけたる南海の珊瑚の珠よ今も目に見ゆ

054:首(茶葉四葉) (ゆざまし)
渾身の短歌もどきを一首そえ世間話をよそおうメール

054:首(兵庫ユカ) (Blog [ .bypass ])
二年前の顔を首から下げている捨ててしまった服を着ている

054:首(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
やすやすと手首を掴ませ昔々、失くした恋を言い出すお前    

054:首(緒川景子) (ezomijikauta)
首すじにだまって手をあてられながら熱のせいでしょう ただ息を吐く

054:首(桶田 沙美) (31Words Runner)
今からね気持ち伝えに向かうから生首洗って待ってなさいよ!

054:首(田中ましろ) (ましたん)
首にあるあたしの本気スイッチは唇じゃなきゃ押せない仕組み

054:首 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
首塚を見た夏の日は嵐めき君とした二度の雨宿り

054:首(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
スリッパのフォルムが昨夜の首すじにみえて裸足ですごす終日

054:首(みち。) (滑空アルペジオ。)
首のないマネキンならぶ 渋谷ではめずらしく星のある夜なのに

054:首 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
お姫様の絵を描くときはたのしみに最後にとっておく首飾り

054:首(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
残り香は極彩色の雨にとけやがて温度を失う首筋

054:首(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
首のない人形を抱くそのころのわたし誰にも愛されながら

054:首(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
首のない人形を抱くそのころのわたし誰にも愛されながら

054:首(ぱん) (向日葵 と 月)
肩よりも髪を短くした春の露わに心細い首すじ

054:首(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
心にもなく選ばれし首都のよう震えてひらくカサブランカは

054:首(星川郁乃) (Air Station)
いつもぎりぎりまで寝てる兎です(明日まであと四十六首!)

54:首(HY) (天然通信)
首筋に残る愉悦の痕跡をそっと撫でてる遅起きの朝

54:首(HY) (天然通信)
首筋に残る愉悦の刻印をそっと撫でてる遅起きの朝

054:首 みぎわ (たづたづし)
年齢は首に表はるるとふ中年のハイネックブラウス街を闊歩す

054:首(ME1) (FILL mobile)
絞首刑すり抜け君はパイレーツ 漆黒の海抱けスカルよ

054:首(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
浜風の合間に我が気にするは首筋伝う汗の行き先