題詠blog2008

こちらは「題詠blog2008」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

007:壁

2008-01-01 22:06:25 | 001-010の歌
「007:壁」の歌は、こちらにトラックバックしてください。


007:壁(柴やん) (明日はきっといいことがある)
壁めがけ頭をぶつけハイになるラガーメンの暑き冬来む

007:壁 行方祐美 (フーガのように)
古代遺跡の壁画に風が渡るときツタンカーメンの背骨の鳴りぬ

007:壁(赤城尚之) (うたかた)
絶壁の頭にかぶるハンチング 横からみたらキョロちゃんみたい

007:壁(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
素手に探る岩角(ホールド)まだに冷たくて攀ぢる蟻ともおはやう岸壁

007:壁(猫) (ことばあそび)
何故だろう 見えない壁で遮られ、君の方へと進んで行けない

[題詠2008]007 壁(此花壱悟) (此花帖)
壁に這う蔦はどこからくるかしら二の腕ほどの幹におののく

007:壁(もよん) (もよん日記)
柔らかい壁が 私を押しつぶす 蹂躙するのが 愛ならいらない

007:壁(史之春風) (はちぶんめblog)
鉄壁の守り 塁を盗んでもチアリーダーの黄色い悲鳴

007:壁(蓮野 唯) (万象の奇夜)
書けないと思う気持ちが壁になる 勇気振り上げ砕いて進め

007:壁(詠時) (短歌の花道)
曖昧さ許せば量子は壁抜ける許さぬ人間幽閉のまま

007:壁(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
岸壁にプレジャーボート並びいて瀬戸内海は穏やかな昼

007:壁(晴家渡) (晴家渡の二酸化短歌)
サッカーのフリーキックでできる壁死角はどこだ四角のどこだ

007・壁(玻璃) (玻璃と水晶)
僕たちの想いはいつも確か でも 色違いなる境界の壁

007:壁(船坂圭之介) (kei's anex room)
壁を這ふ蜘蛛ひとつ居り春の陽の際やかに映ゆなかに身を伏せ http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/9bb2183a70b676bfe94fdab9e4bf20d1/e7

007:壁(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
「エイヤー」と壁を蹴飛ばし穴を開け二人の明日を開いてみよう

007:壁(駒沢直) (題詠blog参加用。)
壁叩く音が聴こえた気がしたが真夜中の部屋たぶんそら耳

007:壁(冬の向日葵) (冬の向日葵)
薄色の壁に残った染みのあと 布で拭き取りあなたが消える

007:壁(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
砂のふる空を見上げてゐたりしか陽に泡立てる壁に凭れて

007:壁(やましろひでゆき) (短歌とか短歌とか短歌とか)
壁塗りに命をかける父がいて壁紙はがす母はすでになし

007:壁(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
壁側が好きだと電車に乗るキミは景色を残して壁を求める

007:壁(泉) (つれづれ亭)
両腕に君を抱くは吾にあらずシャッターの如壁降り来る日

007:壁(はらっぱちひろ) (テクテク)
公園のトイレの壁の落書きが性教育を先駆けていた

007:壁(米庄引汰 (白粉花)
耳元で囁いてみたら焦るかな?  「壁に耳あり 障子に目あり」

007:壁(那美子) (100首詠む2008)
君と吾の前に広がる障壁画 過去(むかし)と現実(いま)を結びゆきけむ

007:壁(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
生徒らの高く大きい壁となり乗り越えられる教師でありたし...

007:壁(椎名時慈) (タンカデカンタ)
壁むこう数十センチにいるキミの声が聞こえる第三惑星

007:壁(宇津つよし) (PUNK!BOOM!BANG!-EX)
ウンコ待ち四方を壁に囲まれて 電話に出ることができません

007:壁(千歳) (夏山千歳の手記)
「そう」と言う君の横顔 彩も無く 届かぬ言葉に壁を叩けど

007:壁(藻上旅人) (創作のおと)
気がつけば壁の向こうに耳を向け心を寄せる漆黒の夜

007:壁(草蜉蝣) (草蜉蝣)
漆喰の壁の?下を流れゆき裡に竹林ささこする音

007:壁(草蜉蝣)再投稿 (草蜉蝣)
漆喰の壁のろう下を流れゆき裡に竹林ささこする音

007:壁(本田あや) (明晃晃)
壊せないものにかぎって壊したい 爪で名前を掻く防火壁

007:壁(究峰) (現し波(うつしなみ))
石切り場聳える壁をはるか見てやがて近づくウォーキングもありし...

[題詠] 007:壁(鳥獲) (一ヶ月100冊読書生活)
もっと壁を! 私が私であるための壁を! 決して笑みを絶やすな

007:壁(小椋庵月) (みのたけのしぃの実)
張り壁にこもる音痴のカラオケと嫌々付き合いまかない食べる

007:壁 (新井蜜) (暗黒星雲)
暗闇に我を呼ぶ音 眠れずに壁打つきみはキツツキのごと

007:壁(ゆきすずめ) (朝焼けの赤と青)
ベルリンの壁崩壊と同じくらい 壮絶だった君との出会い

007:壁(ゆきすずめ) (朝焼けの赤と青)
ベルリンの壁崩壊と同じくらい 壮絶だった君との出会い

007:壁(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
流星のバッヂを探す 壁ぎわに寝返り打って ケンとメリーは

[うたう]007:壁(しろうずいずみ) (花と石ころ)
 完壁と書かれた君の答案はおしくも完璧とは言えません

007:壁(空色ぴりか) (美利河的題詠百首)
土壁にざらりとふれし指先にまだ残りたるそのひとの声

007:壁(清水ウタ) (“疾走パラノイア”)
絶妙な距離でいるよね私達やわらかな壁隔てたような

007:壁(はこべ) (梅の咲くころから)
壁の陰わすれなすみれ木枯らしにゆれ道行く人はみな急ぎ足

007:壁(鳴井有葉) (そのための日記)
永遠を受け継ぐように壁に背をつけて冷たい同志の記憶

007:壁(振戸りく) (夢のまた夢)
珪藻土入りの壁紙を貼り付けて吸着したいものだらけです

007:壁(haruko) (森のぬくもり)
まっしろな壁をペンキで埋めていくようなわたしの楽しい人生

007:壁(原田 町) (カトレア日記)
鼻水とくしゃみ止まらぬ啓蟄のパソコン壁紙まだ雪景色

007:壁(西原まこと) (羽根があること)
感情のいたずら書きを悠揚に許してくれる白壁をさがす

007:壁 (穴井苑子) (猫のように純情)
新しい家に越しても壁紙のカタログを見るのが好きでした

007:壁(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
また一人どこにもいないひとがいてますます白い税務課の壁

007:壁(みずき) (空)
君去りし十日ののちの胡蝶蘭 壁のしじまに血色透かすか

007:壁(天昵 聰) (きりはりなりけり)
純白に塗られた壁に生トマト投げつけてきた笑ってやった

007:壁(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
窓越しに見るぼくを見ず猫きみはナイフエッジの壁を伝って

007:壁(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
どうしても破れぬ壁は登ったり下を掘ったりする手もあるさ

007:壁 (あしたのわたしは)
あったかいあなたのカラダ欲しいから 冷たい壁にそっと手をつく

007:壁(松下知永) (題詠ショコラ)
コンビニのSS袋揺らしつつふたりしずかに愛しあう壁

007:壁(たちつぼすみれ) (花・鳥・風・月)
老いの壁 差別するよりされる側いつかは越えてゆく身ぞ我も 

007:壁(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 壁を這うヤモリの影が拡がった部屋で揺れてる火を吹き消せず

007:壁(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
愛しさと篠原涼子のくちびるが壁のむこうでささやきかける

007:壁(梅田啓子) (今日のうた)
トイレの壁に撲(う)ちし凹みのある家の息子はこの春結婚するとふ

007:壁(天国ななお) (お月様は許さない)
「虎の穴みたくおいしいパスタでしょ?」「それをいうなら壁の穴でしょ」

007:壁(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
壁に耳気にせずいつも放言を次のステップ進めぬ理由

007:壁(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
弓張に倣ひて撓ふ逆立ちの危き身体頼る壁かな

007:壁(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
あったかいあなたのカラダ欲しいから 冷たい壁にそっと手をつく

007:壁(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
壁紙は煤けてをりぬ その昔たれかを埋めし辺りの他は

007:壁 (斉藤そよ) (photover)
すきまなく張りめぐらせたかの壁に壁に影絵が揺れております

007:壁(松田丸二) (tanka de bitter)
自らを壁を相手に慰めるそんな男がかの小説に

007:壁(野坂 りう) (のーずのーず)
電話して 霹靂のようにゲンジツとドラマの間の壁を壊して

007:壁(こはく) (プラシーボ)
本当の一部なのだとマジックであなたの壁に耳を描いた

007:壁 (志保) (ころろん堂)
透明の 見えない壁に 阻まれて 側にいるのに 手さえ握れず

007:壁(藤野唯) (Sugarmint)
自慢するための壁ならそうやってずっと中から見てればいいよ

007:壁(伊藤真也) (クラッシュボク)
シューマイの盗み食い犯を追い詰めて断崖絶壁 風受けて立つ

007:壁(矢島かずのり) (蟲短歌)
透明な壁にだんだん囲まれて孤立していくパントマイマー

007:壁(カー・イーブン) (ほぼ31音)
ナガサワを壁掛けテレビで観るために剥がされるヒロスエのポスター

007:壁(萩原健之) (猫とピストル会議室)
壁を空色のペンキで塗って小鳥たちを待つ日曜日の午後

007:壁(月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
越えられぬ壁ならいっそ壊せばいいすべてを背負う覚悟があれば

007:壁(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
かたくふたり指をからめた壁に添う夏のひかりが傾くまでを

007:壁(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
「わんわんが壁紙に貼りつゐてるよ」高熱の吾子のうわ言に笑む

007:壁(暮夜 宴) (青い蝶)
鉄壁の嘘をいくつも積み上げて砂上の城の道化師となる

007:壁(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
壁に手をつけて窓から外を見てマットのみみはしまい忘れた

007:壁(橘 みちよ) (夜間飛行)
If the wall can talk もし壁が語れるならば真相をあかせよついに崩さるるとき

007:壁(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
壊したり越えようとしたりする前に壁に手をあて温めてみる

008:守(橘 みちよ) (夜間飛行)
ふるき絵馬あたらしき絵馬の風に鳴る音を見守(まも)りて雪ぐもり空

007:壁(野良ゆうき) (野良犬的)
壁のない独房からの叫び声聞きつつ僕は歩き続ける

007:壁(酒井景二郎) (F.S.D.)
〆切は迫りくる壁キーボード叩く手先が震へて止まず

007:壁(秋ひもの) (あの日冷たい葉っぱがひとつ)
あら嫌だ;主人は壁の内側に...って「向こう側」って意味じゃなくてよ?

007:壁(我妻俊樹) (vaccine sale)
からっぽにみえるくらいに真暗な家には壁に巳年のこよみ

007:壁 (鹿瀬叶) (*After-Image*)
壁こえて 殴って蹴って 壊しても 縮まらない 夢との距離が

007:壁(水都 歩) (水都blog)
壁際の席ひとつありその席は白い帽子の君に譲ろう

007:壁(和泉悠陽) (つきあかりのいずみ。)
壁に背を もたせて溜息をつく君 もう少しだけ待っていてくれ

007:壁(みらい) (優しさと笑顔に包まれて)
壁際に春の陽ざしが差し込んで利用者さんのほころぶ笑顔

007:壁(丸山汰一) (短歌 Before Sleeping)
  「似てるね」ときみが笑ったマンションの壁の一番へたな落書き

007:壁(村上きわみ) (北緯43度)
禁色を壁にかかげて眠りつぐ十代という淡き器は

007:壁(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
大都会、夜空はまるで灰色の星も見えないモノリスの壁

007:壁(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
黒塀と白壁美(は)しき街並みの痕跡まれな列島に住む

007:壁(ハナ) (象の求愛ダンス)
あのひとは影絵遊びが好きらしい壁に私じゃない指の痕

007:壁(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
なにもかもみんな知ってる知ってるよ壁の内から漏れるささやき

007:壁 (一夜) (短歌るBlog)
岸壁によじ登っている様な 今にも落ちそなあなたとの恋

007:壁(和泉悠陽) (つきあかりのいずみ。)
壁に背を もたせて溜息をつく君 涙は見せぬと 視線は空へ

007:壁(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
花びらが空から地から降る春にていねいに塗るゼラチンの壁

007:壁(花夢) (花夢)
もう使うことのない好意 仕舞う場所もなくて壁に立て掛ける

[短歌][2008] 007:壁(ezmi) (語りえぬことを。)
どこまでも続くだなんて信じないこの世の果ての空色の壁

007:壁(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
トムソーヤ!やっぱり壁を塗る方を選んでしまう深い青空

007:壁(大宮アオイ) (百首歌にチャレンジ)
「捨てられる」より「遠ざかる」方が良い 君よ冷たき壁は作るな

007:壁(美久月 陽) (眠り舟)
壁ということばを頭に浮かべるとなんだかとっても息苦しくなる

007:壁(太田ハマル) (**hamal通信**おっこちた変光星)
あたたかな日向の壁にひび割れを真ん中にしてキミとたたずむ...

【短歌】「題詠blog2008」007:壁 (心の詩人~夢幻の世界~(心を一休み、させてみませんか。))
愛しきも 心隔てし 見えぬ壁 深き想いに 胸破りしも

007:壁(滝音) (みそひともじの味噌スープ)
壁を駆け空を歩いてサバンナへ緑の象とステップを踏む

007:壁(蓮池尚秋) (ハスタンカ☆ブログ)
二種類の指紋があった本棚と壁のあいだに落ちてた写真

007:壁 (Die Füchse brauen)
ベルリンの壁崩壊がなかったらパオルは昭和食堂にいない...

007:壁(天鈿女聖) (白線まであがって。)
= コーヒーを こぼすくらいに 焦っては 壁をみつめて ばかりいること =...

[◆]007:壁(コノキ) (キノコの栽培≫)
夢の中するりと抜ける壁向こう 同じマドリの別セカイ

007:壁(岡本雅哉) (なまじっか…)
壁打ちはひとりのときにやりましょう ふたりいるならラリーしましょう

007:壁(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
高くって頑丈な壁の内側で泣いていること僕は知っている

007:壁(深町ななみ) (Sleeping Bag)
目に見えぬ壁に頭を打ちつけて流した涙、無駄にすまいと

007:壁(伊藤なつと) (やわらかいと納豆2008)
世間には見えない壁を二人だけみすえて越えていっちゃいました

007:壁(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
もう一歩なにが足りない目の前にそびえ立つ壁、春が爛漫

007:壁(文月育葉) (冷たい夜の向こう側)
シンデレラにはなれなくて壁の花 せめてカボチャの馬車で帰ろう

007:壁(月子) (月の寝言)
ダイスキと壁に残った君の字に僕の心は縛られたまま

007:壁(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
ひっそりと遮音壁建ちハミングはかき消す人のないままひびく

007:壁(橘 みちよ)再投稿 (夜間飛行)
( If the wall can talk) もし壁が語れるならば真相をあかせよついに崩さるるとき

007:壁(秋月泛) (precious stone)
むかしよく怒られたっけこの壁を手でこすったら砂がきらきら

007:壁(やすたけまり) (すぎな野原をあるいてゆけば)
ステージの壁にぴたぴた演劇部一年ヤモリ部隊と名乗る

007:壁(健太朗) (モノクローム文芸館)
宇宙さえ この掌で 転がせる だのにあなたが 壁、むしろ壁

007:壁(幸くみこ) (わらびもち食べたい)
腸壁はいろんなものを吸い取って 地球産地のただれた私

007:壁(村本希理子) (きりころじっく2)
壁に耳をあてるみたいに指を置く 真意は象嵌されてゐるのね

006:ドラマ(吉准吉) (真夜中の缶蹴り)
特製のポークサラダを作るからメークドラマはあなたが見せて

007:壁(吉准吉) (真夜中の缶蹴り)
完璧な嘘と不安と現実の間にあるのが愛だ 悲哀だ

007:壁 (ちこつづり)
化粧という壁画を脱いで無添加になったら自然とミュールを脱いだ

007:壁(あまのなづな)再投稿 (ちこつづり)
化粧という壁画を脱いで無添加になったら自然とミュールが脱げた

007:壁 (葉月 きらら) (組曲を奏でるように・・・)
自らを守るためにと防御壁 今は自分に重くのしかかり

007:壁(emi) (時計をはずして)
壁土の剥がれた跡をなぞればいろ水遊びとゴム跳びの頃

007:壁(吉准吉) (真夜中の缶蹴り)
曖昧な嘘と現実という壁の間にあるのが愛だ 悲哀だ

007:壁(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
「璧」と「壁」間違っていて笑われた傷がつくった完璧な壁

007:壁(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
うつくしい試練の壁を這うたびに風化する指 もう いのら ない

007:壁(きくこ) (きくこ)
北山も東の山も見えないね今日はぐるっと黄砂の壁だ

007:壁(さくら♪) (さくら草紙 ~第参章~)
菜の花の壁の彼方に山笑う ゆらめく春にきらめく少女(をとめ)ら

007:壁(池田潤) (神様、ぼくは。)
むきだしの魂に触れないように作った壁を壊して進む

007:壁(あみー) (正直なたましい)
おとなしく話を聞いてくれるので壁に絵本を読み聞かせてる

007:壁(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
やはらかくわたしを壁のつる草に同化させゆく三月の雨

007:壁(kei) (シプレノート)
夕焼けを何度吸っても真っ白な壁に書こうか過去の私を

007:壁(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
春だから成長点のざわざわが細胞壁の脇をくすぐる

007:壁(西巻真) (ダストテイル-短歌と散文のブログ-)
Dirty liberty,Dirty liberty 壁紙を引き裂くだけの毎日だろう

007:壁(村上はじめ) (spidyな日々)
壁の穴覗いてみたら向こうから昨日の私がこっちを見てた

007:壁(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
オレンジの細胞壁を壊すのが嫌で咀嚼をやめてしまった

007:壁(白田にこ) (さようなら)
壁際の席に座ったあの人の隣がよくて壁になるぼく

007:壁(本田鈴雨) (鈴雨日記)
教室の壁のかべいろ刻々と映すひかりに色を変へゆく

007:壁(yuko) (31文字の風景@BLOG)
壁際に気配を失して咲いているオダマキの花内向もよき

□007:壁(ME1) (FILL mobile)
  月面の明暗界線分けるよに君と隔てし目に見えぬ壁 /げつめんの めいあんかいせんわけるよに きみとへだてし めにみえぬかべ

007:壁 (惠無) (なんでもない一日)
その右手壁に添わせて進み行け壊すばかりが道ではないから

007:壁(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
希望など壁に描かれた幻の一葉のごと まこと危うい

007:壁(ほたる) (ほたるノオト)
ぺたぺたと冷たい壁に押し当てるペディキュア剥げた生温い足

007:壁(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
ステージに主役が登場したあとも壁際に立つ人を見ている

007壁(七十路淑美) (七十路ばば独り言)
衆参のねじれの壁を突き破る手だては一つ民への愛情

007: 壁 (寺田ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
手を触れて滑らせてゆく長き壁どこまでゆけば果てるものやら

007:壁(紺乃卓海) (作品小箱)
干涸らびたむくろを照らしてきたのです西壁あかいあかいゆうぐれ

007:壁(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
壁向いてこっそりチーズでワイン飲むママはキッチンドランカーってか

007:壁(拓哉人形) (銀鱗歌)
壁打ちのボールのように投げかけた言葉以上を返さぬあなた

007:壁 (佐藤紀子) (encantada)
薄き壁を結界として住み分ける我がマンションの百余の家族

007:壁(Asuka) (明日はハレルヤ)
リビングの 黄ばんだ壁紙見渡して 愛煙家ひとり増え苦笑する

007:壁(絢森) (夢の名前を呼んではいけない)
(壁のなかに隠した痛み止めなど)淡く消え行く雨鳴りの音

007:壁(新井恭子) (MINI'S LIFE blog)
壁際に散った花びら/空っぽになった水差し/おうちにかえる

007:壁(永時) (Holy Noises)
あの頃はキャッチボールと思ってた 君を的にしたただの壁当て

007:壁(五十嵐きよみ) (晴れ、ときどきため息まじり)
もっとこう、言葉の壁があるのかと思った詩人と話すだなんて

007:壁 (たんかのきりかた)
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁穿つ

007:壁(越後守雪家) (越の国)
エアコンの調子が最近悪いらしい薄壁語る隣りの事情

007:壁(夜) (官能小説しぐま)
見た目とか頭の良さの壁なんて 関係ない、はず1000回素振り

007:壁 (砺波湊) (トナミミナト2008)
四十七。眠る前などに思い出すエイメの『壁抜け男』の歳を

007:壁(文) (f_blueな日々 題詠blog2008 )
漆黒の壁ゆ生れくる声ありてますぐ頭蓋を透過せりけり

007:壁(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
いちばんじゃなくていいのと言うときにもたれる壁のあるコースへと

007:壁 (the strange of stranger)
初志貫徹ほど不器用なものはない何重に塗り直しても壁

007:壁 (村木美月) (うたりずむ)
君なしの舞台に立てと言うのならたったひとりで立つ壁の花

007:壁(キヨム) (ぼくはこんなことが好き。)
聞いて、私とみんなにはこんなにも壁があるんだ苦しいんだ

007:壁(yurury**) (Scene-Flow into space)
熟し実は落ちてこそ濃く地を染めり内腿つたふ子宮壁の赤

007:壁(萩 はるか) (Betty's second Bar)
順番はさておき君と世を分かつ無数の壁は空色であれ

007:壁 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
透明な壁のむこうに囚われてリップシンクで吠えよ恐竜

007:壁(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
壁打ちは得意なほうだ 何もかも自分のせいにできたらいいな

007:壁(小早川忠義) (ただよし)
集ひたる便所の壁の落書きはいずれも同じ字の癖を持つ

007:壁(渡邊 琴永) (言葉と泳ぐ。)
這い上がる壁持つほうが美しい負ければ研磨される理性よ...

007:壁(吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
地下鉄の車窓にわれは映りゐる嘆きの壁に立つ人のごと

007:壁 (ミルミルを飲みながら)
さようなら撫でるとにらむ塀の猫さようなら壁の人面のシミ

007:壁(祢莉) (泡沫)
わかってる自分で壁を作ってる越えられぬ嘆きに酔いながら

007:壁(琴乃) ()
知らないでしょう 壁と壁のすきまで僕がみてたの 知らないでしょう

007:壁(本田瑞穂) (おなかの前で歌をかかえて)
彼にだけわかるんだろう壁にもたれるチャンピオンから湯気が立ってた

007:壁(天野 寧) (三十一文字の毒薬?)
壁なんて壊せばいいと簡単に言う君はいつ壁を壊した?

008:壁(きゅん) (えむたん2)
壁越しの冷気に肩をすくめては涙は結露だって笑った

007:壁(虫) (次郎)
蔓草に陵辱された壁面にもたれて君が乾くのを待つ

007:壁(水-mina-) (余韻嫋嫋)
もう誰も見つけてくれぬと知っていて相合傘を壁にかく夜

007:壁 (雨谷佳以) (しがらみにしがみつく日記)
鉄のかべ鉄のカーテン嗚呼なんとわたしの姫は用心深い

007:壁 (雨谷佳以) 再投稿 (しがらみにしがみつく日記)
鉄の壁鉄のカーテン嗚呼なんとわたしの姫は用心深い

007:壁(岩井聡) (あと100年の道草)
開けて見る壁はた閉じて見える壁みずうみの眼は黄砂に濁る

007:壁(メイダイ) (蝶の羽音を追いかけて)
蒲公英の群囲みたる廃工場 壁這い出した鉄筋に蝶

008:壁(音波) (短歌のなぎさ)
夢を見た 起きても誰も居なかった 壁に少しの痕が残った

【短歌】「題詠blog2008」007:壁 (変身忍者 ヒロ)再送 (心の詩人~夢幻の世界~(心を一休み、させてみませんか。))
愛しきも 心隔てし 見えぬ壁 深き想いに 胸破りしも

007:壁(再投稿・遥遥) (たんかのきりかた)
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁穿つ

007:壁(小林ミイ) (題詠マラソン2008)
本物のあなたは確かにここに在る 某ラブホテルの鏡張りの壁

007:壁(海子) (歌)
打ち壊すもの何もなけれどただ壁を見つめるのみのひとりの春昼

007:壁 (沼尻つた子) (つたいあるけ)
珪藻土とっぷり含みし龍宮の壁に憩いて帰らぬ太郎

007:壁(イツキ) (FINE DAYS)
壁際に寝返り打って聞き流すあなたの言い訳やさしくはない

007:壁(青山ジュンコ) (take it easy)
壁を塗るように重ねるファンデーション加齢ごまかせるのはいつまで JUGEMテーマ:小説/詩

007:壁(滝秋おうか) (OOPS!)
話すたび壁をつくってくれるのね パントマイムがお上手なのね

007:壁(里木ゆたか) (木犀の灯り)
世の闇を遠ざけている白壁に手を付いて押す二十四の春

007:壁(秋月祐一) (カピバラ温泉日記)
てんたう虫が冬眠してるあつたかい壁にもたれて見上げた空の

007:壁(Yosh) (☆生短歌☆)
・ハイデッカーの”世界内存在”、わけわからんが 自分の中に世界があること

007:壁(たかし) (象と空)
王朝の朱門を逃れ尾の切れたトカゲが壁を伝っていく

007:壁 (~言の葉~)
目の前の壁に落書きしてもいい 穴開けてもいい 折り返しても

007:壁(あおゆき) (メソトリウム)
あの薄き胸壁はもう動かない体温は静かに黄泉に染む

007:壁 (流星文庫)
「壁なんてでっかいキャンパスでしかねぇ」B-BOYはいつだってまぶしい

007:壁(アスパラ) (地味に曲がった。)
ノルウェーはずっと遠いざらざらの壁を撫でてるこの部屋からは

007:壁(香-キョウ-) (Sky on Blue)
「その壁は君が思うほど高くない」 そう言われてもわたしにゃ高い

007:壁(やや) (言の葉たち)
びょうびょうと皐月の空にそびえ立つ山まっしろで たぶん塗壁

007:壁(翔子) (花こみち)
 白萩のこぼれる道のなまこ壁古き衣を売る店もあり

007:壁(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
気付かれないように相合傘をさす壁の隅っこに並んだ名前

007:壁(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
壁紙を変えて気分をリフレッシュ♪これで仕事が捗るかもね☆

007:壁(峠加奈子) (青い鳥同盟)
ああ君の人生というお芝居に登場したい壁の役でも...

007:壁(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
右側に壁 左には君がいて ベッドの上の甘い監獄

007:壁(A.I) (Private Window)
城壁を少し削って薔薇の種埋めればいつか玉繭となる

007:壁(星野しずる) (タンカdeシズル)
あたらしい世界の壁に会う頃は地球にみえる静かなくじら

007:壁(新津康) (NOTHING WORKS)
逃げても、逃げても、そこにあるのは壁。煉瓦の壁。いざ火に焼かれむ。

007:壁(高辻まゆみ) (駄文帳)
月曜日携帯閉ざし スコッチあおる 壁のシミは はやハイデガー...

007:壁(里原志穂) (空の下で)
白昼夢蜃気楼の先にある壁の傍ら貴方が泣くのは

007壁(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
影だけが壁で重なる間だけ二人の気持ちは一つになるの

007:壁(間遠 浪) (壊れたわたしの百の欠片)
出られないぬくぬく暗く苦も楽もなく壁の中ここで死にます

007:壁(兎六) (一人暮らしの日記)
座標的にはおでこからつむじまで壁に埋もれている眠りです

007:壁(しおり) (ヒロの独り言)
ワンクッション 置いたくらいが丁度いい 壁に打ちつけ 君へと送る

007:壁(Re:) (31-100@Re:)
ベルリンの壁は昔壊された自由が何か問いかけている

007:壁(紫月雲) (resume 1970-2008)
この壁を攀じ登れたら新しい時は確かにはじまるでしょう

007:壁(長月ミカ) (創作ブログ とかげのしっぽ)
塗り壁を食べてるみたいと笑われてフレンチトースト更に頬張る

007:壁(土州) (犬自慢)
壁紙で隠せるものはキズヨゴレ隠せないものこころのイタミ

題詠blog007:壁(はづき生) (生さんま定食)
囲む壁フェイントつかって突破するただ平凡なそんな毎日

007:壁(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
いつよりか小さき蜘蛛が壁におり糸を張るでも逃ぐるでもなく

007:壁(翠) (☆A la mode☆短歌の日記帳)
透明な壁が隔てて なつかしい日々とそれらを語りあう今日

007:壁(あんぐ) (風の短歌)
壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁見えない壁が僕を遮る

007:壁(サヨ) (サヨノウタ)
太陽を蹴り上げて夏 壊せない壁など何処にもありはしないの

007:壁(白辺いづみ) (Iduming☆World)
壁紙はマイナスイオンで吸湿でオレンジ色でわたしの世界

007:壁(石の狼) (Wolf-Stone's confessio amantis)
1992年ミラノでの熱中症回復後に    要予約見学時間制限の壁画を自由に観たあの夏日

007:壁(吹原あやめ) (ちいさくひかりかがやくもの)
白壁に映る桜の影のよう いつも儚い約束だけが

007:壁(下坂武人) (s.w.)
コンクリートの壁の中から見る空は百年先の見えそうなほど

007:壁(やすまる) (やすまる)
月のない夜の絶壁のおうとつに手足をのばし一心に抱く

007:壁(繭コトハ) (コトバ交差点)
肩ごしの月が嗤ったように見えた 冷たい壁につなぎ止められて

007:壁(寒竹茄子夫) (Sing Me Back Home Before I Die)
赤き壁の蔵の街ゆくみちみちに手折る露草爪染めながら

007:壁(内田誠) (その言葉の行方)
振り返るときだけ見えるあの塔の壁際に咲く君という花

007:壁(ruru) (花鳥風月諸々。)
自らの壁砕きつつ花ひらく 世界が少し違って見える

007:壁 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
冬の真夜ふたりの重さを受けとめた壁が代弁してくれるはず

007.壁(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
噴水の影をかそかに映しゐる白壁ありぬ美術館裏

007.壁(いろは) (いろはのゆっくり短歌日記)
越えるべき壁に向かって休憩を繰り返しつつ僕らは走る

007:壁(かずみん) (ふわふわ卵のオムライス)
壁の向こうお母さんがいなければ猫語で素直に愛を語るよ

007:壁(今泉洋子) (sironeko)
白壁に利休鼠の雨は降りどんこ船はや歌碑を過ぎたり

007:壁(ゆふ) (草のこゑ抄)
壁の絵を外した跡が浮きだって 海のささやく声が聞こえた

007:壁(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
蝉ならばミーンと鳴いて壁際でうつむくあなた もう篭の中

007:壁 (如月綾) (お気に召すまま)
嘘をまたついては煉瓦を積むように君との壁を高くしていく

007:壁(内田かおり) (深い海から)
くったくのない明るさで朝の壁は銀を散らして道に連なり

007:壁(冬鳥) (ことのはうた)
異国には異国の壁のありて目を閉じれば遠いあなたとのこと

007:壁 (snow-sea)
ぶち破るためだけ乗り越えるためだけの存在でいい壁になりたい

007:壁(雪海)再投稿 (snow-sea)
ぶち破るためだけ乗り越えるためだけの存在でいい壁になりたい

007:壁(ジテンふみお) (雲のない日は)
工場の壁のあいあい傘避けて蜘蛛は優雅にハンモック張る

007:壁 (minto) (@100@)
ゴシゴシと洗ひ流せるものならば血管壁や言葉の壁を

007:壁 (minto) (@100@)
ゴシゴシと洗ひ流せるものならば血管壁や言葉の壁を

007:壁(FOXY) (ぎゃらりーFOX通信)
『人間の壁』[ベルリンの壁]『バカの壁』 嗚呼色褪せし壁・壁・壁よ

007:壁(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
見えにくき壁こつそりと生徒らの間につくるは教師の作法

007:壁(綾倉) (乙女)
夕暮れに壁を隔てた笑い声 膝を抱えて見る「みんなのうた」

007:壁(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
大好きと彼女に言えぬこの身体壁とそびえる二つの膨らみ

007 : 壁(弓) (日々ぐるり。)
壁隔てひとり静かに拾いゆくあなたが投げたことばのつぼみ

007:壁(原 梓) (題詠blog百首を走る。)
壁に耳があるように天井に口があり眠れぬ夜にひらひら笑う

007:壁(イチコ) (恋log)
部屋の壁見つめていたら日が暮れた 土日はいつもこんな感じで

007:壁(宵月冴音) (銀星亭~Villa Argentee D'Etoile~)
約束の壁の落書き今はなくゆらり消えゆく我が蝉時雨

007:壁(伴風花) (風日記*花日記)
七色の壁画が眠る洞窟とつながっているわたしの子宮

007:壁(オオタセイイチ) (angle。)
指をぬらしてコンクリ壁に書いてみる「ここ、開けて。ここ。」すぐ消えるのに。

007:壁(氷下魚) (氷下魚が私的な文字遊びをする時に・・・)
壁の向こうに落ちないように慎重に1歩2歩と渡る世の中か・・・

007:壁(駿河さく) (花どろぼう)
岸壁を跳び越えた波かぞえたらわかんなくなる初恋のこと

007:壁(駿河さく) (花どろぼう)
岸壁を跳び越えた波かぞえたらわかんなくなる初恋のこと

007:壁(久瑠木ぱる) (星屑メトロ。)
今日からは壁になります、貴方と彼女の恋を邪魔しないように…

007:壁 (ぺんぺん100%)
(我妻俊樹さんへ)ペンギンを一匹、ペンギンを二匹、氷壁のきわより海へ蹴落としたまう

007:壁(久野はすみ)再投稿 (ぺんぺん100%)
(我妻俊樹さんへ)ペンギンを一匹、ペンギンを二匹、氷壁のきわより海へ蹴落としたまう

007:壁(井関広志) (はじめの家)
壁にもたれ両手を頭の上で組み飛行機雲をみつめていたり

007:壁(山田もん) (57577)
繰り返し体をあわせる最中さえ僕らをさえぎる生ぬるい壁

007:壁(みち。) (暴走シンドローム。)
立ちはだかる壁をこわした今わかるこんなにもせかいじゅうに吹く風

007:壁(小野伊都子) ( cahier bleu)
壁いちめん絡まるアイビー いつのまにこんなにきみを好きになったの

007:壁 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
椅子のないピアノがひとつ壁際にありぬ太古の小舟のように

007:壁(濱田花香) (紅葵爽♪)
後遺症!心(み)に刻まれし苦、捨削(すさ)くに・・・己(み)、面壁す---長(なが)、起上り小法師

007:壁(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
壁にひとり向かってフルート吹いている澄んだ音色に憧れながら

007:壁 (お気楽堂) (楽歌三昧)
90の壁なんてのはスリーパットしている奴にゃ縁がなかろう

007:壁(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
壁越しにあなたの下手な歌声を聞いて笑った それがはじまり

007:壁(仁尾智) (タンタカタンカ)
壁あてがキャッチボールになった夏 ひとりで食べないパピコはおいしい

007:壁(東京テレポート博士) (猫背の犬養先輩はネズミにそっくり)
引っ越したから遊びに来てね 家賃安くて駅から近くて良いところだよ 壁一面にお経が書いてるけど

007:壁(ドール) (花物語?)
この壁を壊したらまた現れる更に分厚い新しい壁

007:壁(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
真夜中に壁抜け男がやってきて、ゆっくりと部屋を横切って行く。

007:壁(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
独りでも叩き続ける壁 いつか いつか 崩れる大地が響く

007:壁(佐山みはる) (月待ち人の窓辺)
岸壁に立てば私もさらわれし子を待つ母の姿なるかな

007:壁(藤原 湾) (ことの葉の雨雫)
幾重にも 壁が阻む 行き先へ 己を奮い 先へと進まん

007:壁(夏端月) (Cantabile!)
一枚の壁を隔てて私たち他人になろう さみしい世界

007:壁(春畑 茜) (茶話なごやん)
壁としてメッシ、アグエロならびしか否かは知らずはや秋の中

007:壁 (夏椿) (夏椿)
壁紙に設定されしさくらばな久遠の空に散りつづけたり

[題詠blog2008]007:壁(坂口竜太) (さんじゅういち×えぬ)
「あ、ちょうちょ」「あげはちょうかな」「そうみたい」コンクリートの壁にもたれて

007 壁 (まなまま) (のんびりパンダ)
キッチンの壁にかかったカレンダー ハートマークが目立つ夕暮れ

007:壁(みゆ) (*** ことのはあそび ***)
今ここにふたりで居たる証なり 悪事と知りつ壁に落書き

007:壁(yui) (Romantic irony)
宙ぶらりんなので羨む壁越しの夜泣きが全て引き裂いている

007:壁 (八百長鑑定団) (八百長鑑定団)
壁板を補強したるも若ノ鵬 番付表にすでに名の無く

007:壁(陸王) (Always Walking with Yu)
この壁が2人の間の邪魔をする 壊せばなぜか やつれた鶴が

007:壁(和次郎) (路上のギリギリ単位)
アリは掘り カエルは泳ぎ ハエは飛び ヤモリは壁這い 我は地を往く

007:壁(八朔) (I am still here.)
好きだから大好きだから(開けゴマ)どんな壁にもめげたりしない

007:壁(つばめ) (ツバメタンカ)
壁際で見上げた空は半分で。それでも僕の空は無限で。

007:壁(天井桃) (天然通信)
壁一面覆いし蔦に守られてレンガ屋敷は時を刻みぬ

007:壁(水野加奈) (水の中)
ざらざらの書店の壁はブラウンに塗りかえられて斎場となる

007:壁(翔) (ノーベル賞にほど遠く・・・)
左手を壁に伝いて進みゆく君にどこかであえると信じて

007:壁(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
ベルリンの壁の崩壊以前以後隔てる壁は誰も壊せず

007:壁(藤矢朝子) (トイレのうず/たんかん)
マンションの壁の向こうの住人はTRUE LOVEを爆音リピート

007:壁(平岡ゆめ) (le petit cahier)
壁という壁にあなたの名を描いて冬の季節の蓄えとする

007:壁(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
障壁を乗り越え立った頂上で明日の光が見えたか君は

007:壁(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
僕サイボーグ味も匂いもわかりません、壁叩き割りげに怒られる

007:壁(峰松 隆) (短歌てくてく)
内と外その時々で我が前の壁となるもの変質をす