今回は、熊本県玉名市で開催されている「高瀬裏川 花しょうぶまつり」に行ったついでに、
近くにある装飾古墳の国指定史跡「大坊古墳」にも寄ってみた。
装飾古墳とは、石棺、石室のほか、横穴墓の内外面に、彫刻や線刻、彩色により文様や絵画などの装飾が施されたものを呼ぶ。
古墳は日本全国に20万基以上存在するが、装飾古墳は約700基のみで、そのうち約200基が熊本県内にある。日本一の数である。

民家と竹藪の間の細い坂道の先に、一部をコンクリートで固められ保存されている墳丘がある。
「大坊古墳」は、熊本県北部、菊池川右岸の玉名平野をのぞむ丘陵の先端に位置する、
古墳時代後期の6世紀前半から中頃に築造されたと考えられる全長54m、後円部直径24mの前方後円墳である。
発掘調査の結果、須恵器、土師器、馬具、直刀、鉄剣片、鉄鉾、鉄鏃、鉄斧、耳飾、玉類等が出土している。
後円部には、横穴式石室が設けられており、石室内には赤・黒・青などの顔料を使用した、連続三角文・円文が描かれている。

普段は石室内を見学することはできない。コロナウイルス流行前の毎年3月と10月の装飾古墳一斉公開日には公開されていたようだ。
(現地解説板)
国指定史跡 大坊古墳(だいぼうこふん) (昭和52年2月17日指定)
大坊古墳は、6世紀前半から中頃に築かれたと考えられる装飾古墳で、
菊池川とその支流繁根木川との間に形成された玉名平野を望む丘陵の南斜面に位置しています。
全長約50メートルの前方後円墳で、後円部に横穴式石室が設けられています。
玄室(遺体を納める部屋)の手前に前室を有する複室構造になっています。
石室は、安山岩割石を小口積にして持ち送ったドーム状の構造になっていて、天井は幅の広い板状の石数枚で覆われています。
玄室のいちばん奥には、石屋形(開かれた棺)が設けられています。
石屋形の内壁三面と前面、前室・玄室の入口や扉石(玄室に保管)の前面等には、
赤・黒・青(灰色)の顔料で連続三角文に円文を配する壁画が描かれています。
この古墳は、熊本の装飾古墳の中でも保存状態が良く、出土品とあわせ、すぐれた装飾古墳のひとつとして重要なものです。
平成21年10月 玉名市教育委員会

石室内の装飾の様子(解説板) 墳頂
菊池川流域は日本で一番多くの装飾古墳が分布する地域であり、
大坊古墳は、日本遺産「米作り、二千年にわたる大地の記憶 ~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~」の
構成文化財である「菊池川流域の装飾古墳群」を構成する古墳の一つである。
【文化財データ】
名称:国指定史跡「大坊古墳」
所在地:玉名市玉名2818-5 他
時代区分:古墳時代後期(6世紀前半から中頃)
形態:前方後円墳
見学可能時間:常時開放(石室内は未公開)
駐車場:無(近隣に駐車スペースあり)
近くにある装飾古墳の国指定史跡「大坊古墳」にも寄ってみた。
装飾古墳とは、石棺、石室のほか、横穴墓の内外面に、彫刻や線刻、彩色により文様や絵画などの装飾が施されたものを呼ぶ。
古墳は日本全国に20万基以上存在するが、装飾古墳は約700基のみで、そのうち約200基が熊本県内にある。日本一の数である。


民家と竹藪の間の細い坂道の先に、一部をコンクリートで固められ保存されている墳丘がある。
「大坊古墳」は、熊本県北部、菊池川右岸の玉名平野をのぞむ丘陵の先端に位置する、
古墳時代後期の6世紀前半から中頃に築造されたと考えられる全長54m、後円部直径24mの前方後円墳である。
発掘調査の結果、須恵器、土師器、馬具、直刀、鉄剣片、鉄鉾、鉄鏃、鉄斧、耳飾、玉類等が出土している。
後円部には、横穴式石室が設けられており、石室内には赤・黒・青などの顔料を使用した、連続三角文・円文が描かれている。


普段は石室内を見学することはできない。コロナウイルス流行前の毎年3月と10月の装飾古墳一斉公開日には公開されていたようだ。
(現地解説板)
国指定史跡 大坊古墳(だいぼうこふん) (昭和52年2月17日指定)
大坊古墳は、6世紀前半から中頃に築かれたと考えられる装飾古墳で、
菊池川とその支流繁根木川との間に形成された玉名平野を望む丘陵の南斜面に位置しています。
全長約50メートルの前方後円墳で、後円部に横穴式石室が設けられています。
玄室(遺体を納める部屋)の手前に前室を有する複室構造になっています。
石室は、安山岩割石を小口積にして持ち送ったドーム状の構造になっていて、天井は幅の広い板状の石数枚で覆われています。
玄室のいちばん奥には、石屋形(開かれた棺)が設けられています。
石屋形の内壁三面と前面、前室・玄室の入口や扉石(玄室に保管)の前面等には、
赤・黒・青(灰色)の顔料で連続三角文に円文を配する壁画が描かれています。
この古墳は、熊本の装飾古墳の中でも保存状態が良く、出土品とあわせ、すぐれた装飾古墳のひとつとして重要なものです。
平成21年10月 玉名市教育委員会


石室内の装飾の様子(解説板) 墳頂
菊池川流域は日本で一番多くの装飾古墳が分布する地域であり、
大坊古墳は、日本遺産「米作り、二千年にわたる大地の記憶 ~菊池川流域「今昔『水稲』物語」~」の
構成文化財である「菊池川流域の装飾古墳群」を構成する古墳の一つである。
【文化財データ】
名称:国指定史跡「大坊古墳」
所在地:玉名市玉名2818-5 他
時代区分:古墳時代後期(6世紀前半から中頃)
形態:前方後円墳
見学可能時間:常時開放(石室内は未公開)
駐車場:無(近隣に駐車スペースあり)