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だいぢのEasyBassing

初めはバス釣行記のブログだったんですが…。
関東を中心に釣りや散策に出掛けていましたが…。
熊本県民になりました。

国指定特別史跡 「山ノ上碑および古墳」(群馬県高崎市)

2009年08月26日 | 散策記
もう少しだけ群馬県史跡散策の続き。

高崎市内には、上野三碑と呼ばれる石碑がある。
先日紹介した「金井沢碑」と「多胡碑」と、今回の「山ノ上碑」である。

「山ノ上碑」は群馬県高崎市山名町にあり、脇にある古墳と共に「山ノ上碑および古墳」として国の特別史跡に指定されている。




この碑は、すぐ脇にある横穴式石室をもつ古墳時代終末期の円墳の墓誌と考えられている。
自然石に刻まれた4行53文字の内容は「放光寺の僧侶長利が母の黒売刀自のために墓を建てた。」とある。
これは、仏教思想の浸透と古墳文化の終末を考える上で貴重な史料である。
また、墓誌として日本最古であり、埋葬者と年代が分かる古墳の史料としても貴重な石碑である。



この史跡は、名前の通り、山の上にあった。
荒れた専用駐車場に車を停め、長い階段を上って行くと頂上には、石室が開口している円墳があった。
しかし、階段の途中や解説板などには「マムシに注意」の張り紙が何枚もあったので、さすがに暗い石室内には怖くて入ることができなかった。
マムシによる被害があったのであろう。内部には馬頭観音があるようだ。

「フクダヤスオでございます!」
訪れたのは衆議院選挙の前であった。
候補者宣伝カーの声が聞こえてきたのである。
「フクダヤスオ?どっかで聞いたことがあるなぁ・・・。元首相じゃないか!」
そういえば、高崎市は中曽根・小渕・福田氏などの首相を輩出した自民王国だったな。

今回散策した上野三碑の、特別史跡への指定と何か関係があるのだろうか。
そんなことを思いながら、群馬史跡散策からの帰路についた。

【史跡データ】
名称:国指定特別史跡「山ノ上碑および古墳」
所在地:群馬県高崎市山名町
時代区分:飛鳥時代(681年)
形態:石碑および古墳

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