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こっそり読書日記

HQの感想。ネタバレあり。

ミス・マープル シリーズ2  動く指

2014年09月21日 | アガサ・クリスティ ミス・マープル

The Moving Finger  1943 (ハヤカワ・ミステリ文庫1977 高橋豊訳)

”事故で負傷し退院後快復を待つ間田舎で過ごすことを主治医から勧められたジェリー・バートンは
妹ジョアナとあれこれ検討した結果、リムストックという小さな町のはずれにある
リトル・ファーズ邸を一目で気に入り半年間借りる契約を交わすことになる
その土地を選んだのは誰も知り合いがいないからという理由もあり
実際住み始めてみると、次々村人の訪問を受け都会とは違う慣習に戸惑ったりもするが
一生いるわけではないと、ジョアナと一緒に目新しい経験を面白がり
医師のアドバイスどおり田舎町のスキャンダルを楽しみながらのんびり過ごしていた

そんなある日悪意に満ちた手紙を受け取った2人は初めは面白がっていたが
やがて村人に無差別にばらまかれているかのような悪意の手紙の存在を知るとともに
知り合いとなった弁護士シミントンの妻の自殺という悲劇的な出来事が起き
ジェリーは自分なりに悪意の手紙の差出人を探そうと試みるが・・・”



登場人物は

ジェーン・マープル   
Geraldine McEwan
マクイーワンさんの経歴チェックなぞしてみたら、14歳で舞台デビュー(多分地元かな)
本格的に舞台で主演俳優さんになったのは、18歳の時ロンドン、ウェスト・エンド劇場・・と
舞台での経歴がメインな感じで、だから映像作品的にはベテラン枠としたら数が少ないほうなんだと
新マープル版はとにかくカラフルなイメージで、マクイーワンさんも可愛らしいお婆ちゃまって感じで好きなんだけど
やっぱりミス・マープルのイメージではないかなぁと思ってしまう
imdbの顔写真でもわかるように、若い頃は凄い美人さんなのです、でもミス・マープルって若い頃も
凄い美人さんじゃなかったようなイメージだから、美人さんが歳を取ってかわいいままだと
捜査に首を突っ込んだり、口を出したりすると意地悪な感じにみえてしまうところが違うのかなと
だからヒクソン版は何回観直しても面白いけど、新マープル版は2,3回しか観てないのかなと
(ヒクソンさんが若い頃美人じゃないって言うんじゃなくて、お婆ちゃまになった時のイメージがピッタリかと)

ジェリー・バートン (Jerry Burton) 傷痍軍人 背が高く黒髪 
 James D'Arcy
 ダーシーさんを一番初めに観たのは「氷の家」のジョナサン役でした
 ポワロシリーズ「青列車の秘密」、2007年版「マンスフィールド・パーク」
 「リンリー警部」、「ボーンキッカーズ」、ドラマ「クローザー」等よくお見かけする俳優さん
 追記 「ホームランド」S7 「ブロードチャーチ」S2

ジョアナ・バートン ジェリーより5歳下の妹 金髪で小柄 
 Emilia Fox 
 
エドワード・フォックスさんとジョアナ・デヴィッドさんの娘さんで
 1995年版「高慢と偏見」ではミスター・ダーシーの妹ジョージアナ役でしたね
 その後結婚離婚もされたようですが、ちょくちょく見かけるから活躍されてるようで嬉しい
 追記 最近観たのでは「ホワイト・ドラゴン」でした

ディック・シミントン  弁護士   Harry Enfield
(ドラマ版ではリチャードとなってましたが、原作ではリチャードとディックと人によって呼び方が違うので、リチャードの愛称がディックと気づくまで混乱したわ)
ハリー・エンフィールドさんは看板番組を持っていらっしゃるようで、コメディアンなのかな

モナ・シミントン   ディックの妻  
Imogen Stubbs
 映画「いつか晴れた日に」のルーシー・スティール役でした

ミーガン・ハンター  モナの先夫との娘   Talulah Riley
 うわぁ、imdbのオフィシャル・フォトではなんとまあ妖艶な女性になってて
 これを撮った時とは別人のようだわ
 ポワロシリーズ「五匹の子豚」がTVデビューなのかな
 映画版「プライドと偏見」にも
追記 配偶者のところに Elon Musk えっ!って二度見したわ 
    話題のイーロン・マスクさんと結婚したらしたのね(3年くらい)

エルジー・ホーランド  シミントン家の家庭教師  Kelly Brook
 家庭を壊す美女役にぴったりのルックス
 (しかもこんな若い美人が家にいたら旦那は95%よろめくよね)
 「ヤング・スーパーマン」(NHKでやってたのだけ観たけど、長く続いていたのね)
 「ホテル・バビロン」等ゲスト出演

アグネス・ウォデル  シミントン家のお手伝い   Ellen Capron

ローズ      シミントン家のコック

ミシ・ギンチ シミントン弁護士事務所の事務員 Angela Curran
 ポワロシリーズ「ホロー荘の殺人」他ゲスト出演多々

オーエン・グリフィス 医師 色黒で風采が上がらず身ぶりもぎこちないが手が美しい 
 オーウェン役もヒクソン版より原作に近い感じがした  
 Sean Pertwee
 ポワロシリーズ「死者のあやまち」「クラブのキング」、「刑事ジョー」「カドフェル」等
 渋めで好みのお顔です
 追記 2020年版「蒼ざめた馬」

エメ・グリフィス オーエンの妹 兄とは違ってあくが強く外見も男性的で押しつけがましい
ヒクソン版より原作に近いキャラ
 Jessica Hynes
 出演作では見てないのがほとんどでしたが、バイオによると舞台などでもご活躍のよう

エミリー・バートン Emily Barton リトル・ファーズ邸の持ち主
 Theima Barlow
 検索しさほど出演作数ないわと思ったら、おっとどっこい
 ちょくちょく見かける「コロネーション・ストリート」に1097エピも出てらした
 恐るべし英国長寿番組!
 

パトリッジ       リトル・ファーズ邸のお手伝い  Rosalind Knight
 ポワロシリーズ「愛国殺人」、ホームズシリーズ「青い紅玉」等々ベテラン枠

モード・デイン カルスロップ夫人  牧師の妻   Frances de la Tour
 ポワロシリーズでは「ナイルに死す」、ヘレン・ヘイズ版マープル「魔術の殺人」
 「ハリー・ポッター 炎のゴブレット」「アリス・イン・ワンダーランド」等々
 舞台でも活躍していらっしゃるようで、個性的なお顔は英国版リリー・トムリンさんかと

ナッシュ 郡警察の警視 ドラマ版はグレイブス警部(原作にも登場) Keith Allen
 「ホテル・バビロン」、ミニシリーズ「モバイル」、「ロビン・フッド」
 映画「トレインスポッティング」等々
 

ケイレブ・デイン カルスロップ牧師    Ken Russell
 ケン・ラッセルってあの監督のケン・ラッセルなの?とびっくり
 映画「サロメ」が強烈な印象でしたが、カメオ出演的なのかな

パイ氏  John Sessions
原作では美術品愛好家で、由緒ある修道院の廃墟となった敷地内の公舎に住んでる
ドラマ版では教会ピアニストで同性愛者

「ヴィクトリア」 「ブラウン神父」 「シャーロック」 「ニュー・トリックス」他多数ゲスト出演あり

 

感想は
オープニングは「アラビアのロレンス」かい?って感じで
しかもこんな自堕落なジェリーは見たくなかった

ジェリーの自殺願望とアップルトン大佐の自殺事件はドラマオリジナルだったけど
他は結構細かいところまで原作をなぞってるような
ただしキャラが濃すぎ、盛りすぎな気も
ロマンス部分は盛り上がりに欠けたけど、お話的には展開がほぼ同じでまあまあかな
脚色はケヴィン・エリオット
マープルシリーズでは
「終りなき夜に生れつく」「鏡は横にひび割れて」「ポケットにライ麦を」「ゼロ時間へ」
「書斎の死体」と本作の6作
ポワロシリーズでは
「カーテン」「ナイルに死す」「五匹の子豚」の3作

 

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