仕事の昼休み、マクドナルドで昼食を取った
その日は一人でハンバーガーを食べ終わってから、コーヒーを片手に本を読んでいた
忙しい仕事時間とは対照的に、外はポカポカ陽気で、香ばしいコーヒーの香りを
すすりながら、ゆっくりと時間が流れていた
本を読み終えたあと、タバコに手を伸ばした
大きく煙を吸い込んで、辺りを見渡した
すると俺から少し離れたところに、二十歳前後の女性が座っていた
真黒な髪に白い肌、頬が少し赤く、落ち着いた色の紅をさしていた
今風というより少し古風な京美人といった印象で、清楚で落ち着いた雰囲気を
感じる女性だった
彼女はフィレオフィッシュを食べていたが、彼女の口には大き過ぎるのか
少し食べにくそうにしていた
その食べ方が、大きく口を開けるのに気が引けるのか、少し恥じらいながら
フィレオフィッシュを少しずつ食べていた
すると彼女の口元にタルタルソースがはみ出て付いてしまった
彼女自身は気が付いていないみたいだった
その時、彼女と目と目が合った
俺は右手で口元を指して合図を送った
すると彼女は、何が起こっているのか分からず、最初は少し困惑した表情をしたが、
すぐにタルタルソースに気がついて慌てて拭き取った
それを見届けると視線を彼女から別に向けた
2本目を吸おうとセブンスターに手を伸ばした
ジッポの炎がタバコに移り、ゆったりとねずみ色の煙が視界を遮った
どれくらいの時間が経っただろう
実際はほとんど経っていなかったが、彼女のことが気になって視線を彼女に向けた
すると彼女の方が既に俺の方を見ていて、俺の視線を確認すると
弾けるような笑顔で、コクリと軽く会釈を返してきた
彼女の笑顔に吸い込まれて、俺も思わず破顔した
コクリと会釈を返した
ほんの2秒くらいの言葉のない会話だった
その後は彼女の方は見ていない
普段通りの仕事の日
いつものように昼食を取って、そして職場へ戻る
そんな中での、心拍数が少し上がる瞬間
こういうの、嫌いじゃないんだよねー!
今宵はこれまでにしとうございます
p.s.1枚目写真は伊豆半島西岸の大瀬崎にある大瀬神社内にて
2枚目写真はテフェグリーン♂×モルフォクロスブルー♀の自家産個体
自家産個体はまだまだ子供だと思っていたら、いつしか女になっていた
混泳水槽の中でワイルドグリーン♂相手に流木へ卵を産み付けていた
普段ほとんど体験しなくなった、ちょっぴりドキドキ感を久しぶりに体験すると
80年代ロックの Chris Rea "I Can Hear Your Heart Beat" を聴きたくなった
あのハスキーな声でオシャレな曲をクールに歌う、クリス・レアのおっさんは
高校時代の憧れだった
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