For Ever Green

ワイルドグリーンディスカスを中心にした不定期更新の飼育日記です。

Simple control

2007-02-26 23:07:17 | Weblog


am4:00
やっと家に着いた
仕事の繁忙期に差し掛かり、2月はタクシー帰りの日々が続く

当然家族は寝ているものと思ったが、居間の明かりがついていた
どうやら電気の消し忘れのようだ

居間の水槽が目に入った

私の姿を見るやディスカス達がこっちに向かってエサくれダンスをし始めた


   あぁ、この瞬間
            たまんねぇな


今まで疲れてきっていた体に、鋭気がみなぎって来た

   癒される瞬間


外は真っ暗

居間だけが薄明るくなっているところへ存在する、

自分とディスカスだけの空間


   他に何も必要としない
  
         その空間が堪らなく心地いい


しばらくお互い何も言わず、じっと見入っている

 こころの中でいっぱい会話している

  ふっとした瞬間、笑みがこぼれる


   「 ありがとうよ、こんな時間まで待っててくれて 」
 


今宵はこれまでにしとうございます


p.s.前回のブログで、Takaakiさんとnabeさんのアドバイスを実践した
  ph降下に悩んでいた時で、水換え時に6.0、次の日4.0といった
  phアップダウンの日々であった
  濾材をまずは思い切って半分にした
  すると、以前は水換えした次の日はph4.5くらいに落ちていたのが
  ph6.0のまま。慌ててアンモニアと亜硝酸を測定。ともに0
  あいにく手持ちに新濾材が無かったので、濾材の量を減らした
  だけだったが、結果は上々だった
  今まで増えすぎたバクテリアを減らすために、濾材を水洗いしたり
  ホルマリンを少量入れた時もあったが、元々バクテリアが湧き切った
  大量の濾材が一時的にバクテリア量が減ったとはいえ、濾材量が
  そのまま大量に残っているので、直ぐバクテリアが湧いてまたph降下
  地獄。シンプルに濾材の量だけ減らす、なんでこの手を思いつかな
  かったのか。「濾材は多いと安心」漠然とした固定観念があった

  「濾材は少量で、日々ディスカスを観察し、調子に応じて水換えを
   行う」

  水質安定の為のアイテムは数多く発売されているが、それに頼ると
  飼育者のディスカスの状態を見る目が養え無くなる気がする。
  アイテムは最小限にして、水質に影響を与える要素の大部分を水換
  えにすることで飼育者が水質安定を調整する上で、主導権を握る形
  になるように思えてきた。

  シンプルに水換えで水をコントロールする、こんなことをここ数日
  考えていた

RX-78 mobile suit

2007-02-18 21:41:15 | Weblog



晩御飯の時、事件は起こった

食事を終えてタバコを吸いに換気扇まで行った際、
私のカレーに付けるはずであった水の入ったコップ
が台所にあった


夫 「おい、カレーに付けるはずだった俺の水、
   台所に置いたままやぞ。カレー食っている時
   なんか物足らんなと思ってたわ、ひどいなー」

妻 「なに言っとんねん!アンタ今台所に行くとき
   自分で持って行ってたやろ!人聞き悪いこと
   言わんとって!アホか!」

夫 「あぁ、そうか。俺、もうボケ始めてんのかな。
   すまん、すまん。そのうちご飯食べ終わって
   「ご飯、まだ?」とか言い出したりな、アッハッハー!」

妻 「・・・あぁ!今度はその手を使うな~!?
   「あれ、買ってたっけ?またディスカス買うてもうたわ」
   と言い出すんとちゃうやろな!」

夫 「おぉ!それ、オシャレな手やな!
   今度使わせてもらいまひょ」

妻 「そんなことしてみぃ、絶対水槽に醤油入れたるからな!」

夫 「こんな大きな水槽に10匹しか泳いでへん。もう20匹くらい入るな」

妻 「なに言っとんねん!昨日数えたら30匹おったやろ!
   どこが10匹しか泳いでないやと!目も悪くなったかー!」

夫 「・・・今日はミノフスキー粒子が濃いな・・・
      よく水槽内が見えなかったわい。ガッハッハッハー!!」



今宵はこれまでにしとうございます


p.s.写真はテフェ16cm
  もう25年くらい前のアニメ『機動戦士ガンダム』の
  1シーンで主人公アムロ・レイがガンダムから発進
  する際に、「アムロ、ガンダム行きま~す!」
  と言うシーンがある。
  今日の写真を見たら、そのシーンを思い出した


It looks like spring

2007-02-16 02:49:38 | Weblog



そろそろ梅の季節になってきた

今年は暖冬のせいかいつもより早めに咲き始めているという

そういえば先日ニュースで小田原の蘇我梅林のことを放送していた

我が家も毎年この頃になると湯河原へ梅を見に行く

山肌全体に咲き誇る梅の風景は一瞬言葉を失わさせる

湯河原ではそろそろ見頃を迎えるという



梅の開花時期は短い

一年に一度の晴れ舞台。それまでじっと温めてきたつぼみを一気に爆発させる


  不言実行  黙って結果を残す


よし、次の休みに梅たちの晴れ舞台を見に行くとするか



  「 梅一輪

        一輪ほどの

               あたたかさ 」



今宵はこれまでにしとうございます


p.s.写真はテフェ16cm
  梅をイメージして選んだ個体
  まだまだ発展途上だけど、10cmサイズから
  育てた個体。白っぽく光るパウダーの上に
  小さなスポットがちらほら出てきた
  小さな日の丸が一杯ある柄になることを期待

  湯河原梅林
  http://www.yugawara.or.jp/index.htm

So now, restart

2007-02-12 19:07:19 | Weblog


週末知り合いになったディスカスマニアのお宅を訪問させて頂いた
その日に3軒のお宅を訪問したのだが、驚きとショックの連続だった

3名の方々は各々ディスカス飼育に対してテーマを掲げ、日々それに
向かって努力をされていた
ほとんどワイルド、一部自己繁殖のF1たちであった


まずは1軒目
グリーン。厚みは正確に計ったわけではないが、3cmはあろうかという
巨漢だった。いや、あれば本当に3cmあったな

次にF1個体を1年で18cmに成長させた個体。信じられなかったが
目の前にその証拠が泳いでいた

次に2軒目
自己繁殖F1個体群達。生後10ヶ月で、その体型の良さには思わず
言葉を失った
飼育者の管理ミスよる成長不良からくる体型の崩れは知っていたが
生後間もない頃からのエサやりによっては、すばらしい体型を作る事が
できる事実を知った
バーチ乱れも皆無だった。健全に成長しているので乱れは出ないと言う
ディスカス飼育の本はいろいろあるが、論より証拠、凄く説得力があった

尾びれ・腹びれを含まない体部分だけを見てると、まん丸かややハイボディ
それに上下尾びれと腹びれが付いているのだから、F1個体が全てハイボディ
のすばらしい体型になっていた


続いて3軒目
22or23cmのディスカス、初めて見た

その周りに19cm、18cmクラスが泳いでいる
感覚が変になりそうだった
近くを小さな個体が泳いでいた
聞くと17cmという
ウソだ、いや、手の大きさと比較すると本当だった
あまりに大きな個体が一杯いるので、17cm個体がかわいらしく見える



今回のお宅訪問を終えて思った事は

  ワイルドディスカスは、こんなに可能性があるのか

今回訪問した3名の方はみな、ワイルドディスカスを自分の飼育によって
自分だけのワイルドディスカスに仕上げていた
聞くと、元は当て馬や、かねだいの3千円MLサイズとかも含まれていた
日々の弛まぬ飼育努力によって初めて出来上がった個体達だった

 だからこそ、その人・その個体にしかない価値が宿っていた

ディスカスの方も、飼育者の努力に報いるかのように、大きく、厚く、
すばらしい体型と発色をしていた


お宅訪問をするとモチベーションが上がると人はいう

だが私の場合は、その逆だった
自分のディスカスに対して申し訳ない気持ちになった

「ワイルドはアマゾン川にいた時が一番綺麗
 日本で飼育すると、そもそも水が違うし、環境も違う
 所詮本来の形・発色は無理」

半ばこんな感覚を持っていた
確かにそうかもしれない
そう思って中途半端な飼育になっていた

明確な目標もなく、何となく飼育していて、何となく大きくなった
ディスカスが本来持っている潜在的な魅力を引き出してやるために
飼育者として出来るベストを尽くしていなかった

常に上を見続け、曲がりなりにも自分で仮説を立て、それを実行し
そして結果を検証する、そういったプロセスをやってきたか

結果ではない
自分の求める理想に近づくよう努力したか、日々悩んでいたか
そういった課程があったか

この数日色んなことを考えた、考えさせられた

 
 「よーし、 一丁、やったるか」


今宵はこれまでにしとうございます

p.s.写真はテフェ 14cm
  これから大きく、ぶっとく、最高に綺麗にさせたい個体

Dad, What's this ?

2007-02-07 00:45:08 | Weblog


我が家の息子達の間ではポケモンカードゲームが流行っている

上の二人のお兄ちゃん達はお互いの持っているカードで対戦している
「このポケモンには、このタイプのポケモンが有効...等々...」
ゲームのやり方にもコツがあるようだ

そんな二人のそばで必死に仲間になろうと、三男(3歳)がカード
を見ながら、覚えたてのポケモンの名前をたどたどしい日本語で
何度も何度も繰り返し声に出していた

するとポケモンカードを持って三男が私のところへやって来た


三男 「とーちゃん、このポケモンなんて名前?」

父  「う~ん、えーと、確かコイツは...エンベルト!」

三男 「ブーブー! ざ・ん・ね・んでした
    せ・い・か・い は、ポッチャマでしたー!」

父  「・・し、しッ、・・知ってたんだったら聞くなよー!!!」


今宵はこれまでにしとうございます

p.s.写真はテフェ14cm
  目の大きさやラインの入り方、体型などいつもは必ず
  チェックするところをすっ飛ばし、気がつけば買って
  いた。それくらいレモンイエローの体色に魅了された。
  半年後、どんな個体に成っているか楽しみだ

What's your blood group ?

2007-02-03 01:39:58 | Weblog

夜な夜な水槽の前に陣取り、コーヒーを片手に
タバコを燻らせていた

薄暗い部屋でディスカスの動きに見入っていた

そこはディスカス達と自分だけの空間
趣味に没頭できる1日でも1時間あるか、ないかの時間
ゆったりと流れる時間の中で、何もかも忘れられる時間

気が付くと、少し眠っていたようだ

人の気配を感じた

すると目の前に妻が仁王立ちしていた


妻 「ほんま、飽きないのかねー。そんなに見てて」

夫 「・・・・・」

妻 「そんなにエサやらんかて、死ねへん、死ねへん」

夫 「・・・・・」

妻 「そんな水換えせんでも、きれい、きれい」

夫 「・・・・・」

妻 「そんなにジーッと見んでも、逃げへん、逃げへん」

夫 「・・・・・」

妻 「その熱心さを家族にも向けて欲しいわ、ほんま」

夫 「・・・・・」

妻 「ちょっと、聞いてんの!?」

夫 「・・・・・」

妻 「都合悪なったら、ダンマリかい!」

夫 「・・・・・」

妻 「魚友達と話すときは、たのしそーにしゃべるのにな!」

夫 「チッ・・・」

妻 「ん?・・なんか言った?」

夫 「チッ・・・」

妻 「聞こえん!なに?」

夫 「チッ、チッ・・・」

妻 「チ、チッって鳥かー、アンタ!」

夫 「・・チッ・・・・」

妻 「男やったら、はっきり言って! 何やさっきから、
   壊れた蓄音機みたいやな! 何や、何や、聞いたるで~~」


夫 「チッ、血ッー吸うたろかッー!!!」
   


今宵はこれまでにしとうございます


p.s.写真は左側テフェ 17cm、上側モジュ 17cm
  下側パラ州北岸 15cm


Wherever you go, I'll be with you

2007-02-01 01:30:24 | Weblog

むかし、むかしある村にひとりの少年がいた

少年がある日、近くの川にエビをとりに行ったとき
変わった魚に目がとまった

大きさはこぶしくらいで、こげ茶色した魚だった
なんの特徴もなかったが、真ん丸いその形が少年
はとても気になった

網ですくって家で飼うことにした
さっそく家に帰って、使っていなかった金魚鉢に入れた

魚はじっとして動かない
エサを与えても食べない

少年はとっても心配になり、来る日も来る日も魚の前で
様子を見ていた
夜は魚のそばで寝起きした

そんな日々がしばらく続いたある朝、少年が起きると
魚が少年のそばに来て、「大丈夫?寒くない?」と
言わんばかりに少年を見ていた

少年はうれしくなり、エサを与えた
すると今まで食べなかった魚が一口エサを食べた

一口食べたと思ったら、ペッと吐きだした
何回か繰り返しは食べ、吐き出し、少しずつ食べられる
ようになっていった

そんな光景が少年にはたまらなく嬉しかった

ある日お寺の近くを通り過ぎようとしたとき、掃除の
行き届いていない庭に目がとまった
どうやら年老いた住職が一人のお寺らしい
少年は庭の落ち葉を掃いてきれいにしてあげた

それから暇を見つけて少年はお寺に通っては、庭を掃除した

そんな頃から魚に変化が起こった
決まって掃除をした日に、目の上あたりに白とも青とも緑とも
言えない、まばゆい色の横縞が一本出てきた
掃除をした日に、また一本横縞が増えた

何日も寺に通っては庭を掃除して帰った
そのたびに魚に横縞が増え、体全体に明るい、眩いばかりの
横縞が広がっていった

そんなある日、少年が畑仕事に出かけようとしたとき、一人の
お婆さんが畑の真ん中でしゃがみ込んでいた
どうしたのかと聞いてみたら、鍬が壊れて畑を耕すことが出来
なくなったという
少年は自分の鍬をお婆さんにあげた

家に帰って新しい鍬を作り始めた
一つ作ったときに少年は思った

 また鍬が壊れて困る人がいるかもしれない

余分に幾つか鍬を作った

また別の村人で鍬の壊れた人がいた
少年は自分の鍬をあげた

そんな頃から魚に再び変化が起こった
決まって少年が村人に鍬をあげた日に、体に小さな赤い斑点が出てきた
次の日また別の村人に鍬をあげたら、魚の体にまた一つ赤い斑点が出てきた

村人の鍬が壊れるたびに少年は自分の鍬をあげた
そのたびに魚に赤い斑点が増え、体全体にいっぱい明るい
赤い斑点が広がっていった

そんなこんなの日々が続いた
山々には新緑が生え、紅葉し、そして散っていった。
雪が積もって真っ白になったかと思うと、山肌一面に桜が咲いた

そんな大きな繰り返しが押し寄せては過ぎ去っていった...


魚はというと、体もすっかり大きくなり、全身が青白く眩いばかり
に光り輝く衣をまとい、そこへ数え切れないくらいの真っ赤な
小さな山苺が散りばめられたような模様になった

美しい立派な成魚へと成長した

少年はというと、彼の周りにはいつも多くの村人が集まり、
笑い声が絶えなかった

村人みんなから愛され、頼りにされる青年へと成長した
   


今宵はこれまでにしとうございます


p.s.先週末、ドライブをしているとラジオから懐かしい曲が耳に
  入ってきた。高校時代好きだったバンド、Cheap Trick の
「The Flame」だった。あまりに懐かしく、その当時いつも
つるんでいた仲間や、片思いだった子のことを思い出し、
思わず熱いものが込み上げてきた。
今日のタイトルもこの曲の一節を引用。写真はテフェ、16cm

  Cheap Trick 「The Flame」
  http://www.youtube.com/watch?v=vK4lyx3Y-Ws