For Ever Green

ワイルドグリーンディスカスを中心にした不定期更新の飼育日記です。

Say it isn't so

2008-11-23 03:00:53 | Weblog




高校時代の友人と久しぶりに会う約束をした
待ち合わせ時間より少し前に到着した

男は時間をつぶすために喫茶店を探した
あいにく近くにはなく、しばらく歩いた

すると1件のペットショップが目に飛び込んできた
何でもいいから時間をつぶしかたっかので、何となく中へ入ってみた

犬・ネコ・小動物・鳥などが居て店の奥には水槽が並んでいた
その一つを見たとたん、男は思わず声が出た


 「これは....あのペルビアングリーンか......」


男は小学生の頃、1度だけディスカスを飼育したことがあった
今からもう30年近く前のことだが、当時のディスカスは改良品種がまだ世に出る前で、
もっぱらSサイズのブラウンディスカスが唯一店で売られていた時代だった

そんな小学生の頃に、雑誌で「ペルビアン・グリーンディスカス」の写真を見た

 海水魚なら色鮮やかなのはいるが、淡水魚でこれだけ色鮮やかな魚がいるんだろうか
 しかも金魚などの人が作った改良種ではなく、自然に生息しているなんて......
 それに、なんとも云えない真ん丸い形がかわいいなぁ

小学生の時の思いが、目の前にいるディスカスを見て一気に思い出された

ペットショップで見たディスカスは、男の記憶にあったペルピアングリーンではなく
別産地のグリーンディスカスだった

だが、男にとっては産地の違いなんてどうでもよく、記憶に残っていたペルビアンに
そっくりなディスカスが目の前に泳いでいるのを、じっくり見つめていたかった


小学生の頃にディスカスを飼ってから、それ以後は飼育していなかった
巷の雑誌などで綺麗な改良品種などの事は知ってはいたが、興味がなかったので
深くは見ていなかった

だがペットショップで見たワイルドグリーンの美しさに、男の中に眠っていた情熱が
再発した

それからというもの、男は近いうちにワイルドグリーンディスカスを飼育すべく
雑誌・インターネット・ショップへと情報収集していった


男が自宅で飼える水槽は90cm水槽 1本のみ
家族からの反対や、仕事の関係で世話に掛けられる時間を考えると精一杯のところだ

男の取った方法は目標から逆算して今から行うことを考えていく、というものだった

 「90cm水槽で無理なく飼育できる成魚の数は5匹で、成魚まで立派に育てる」

これを2年後の目標に設定した
それは、男のライフスタイルから飼育に割ける時間・手間・金からと、それまで調査
したディスカス関係の情報からはじき出したものだった

最初は幼魚サイズのグリーンディスカスを5匹買って、それを90cm水槽で飼育し始める
その水槽で成魚サイズまで育成し、目標である2年後には飼い込んだ立派な5匹の
ワイルドグリーンの乱舞を楽しむ、それが男の考えた目標だった

何も考えず行動するより、先ずは目標を設定しそれを実現するために無理なく
効率的にステップを踏んで進んでいく、そのためには事前の情報収集が大事

仕事の関係上、こういった思考が身に染み付いていた


実際に飼育を始めると、90cm水槽に幼魚5匹ではおびえが出てしまって仕切り板を
使ってワザとスペースを狭くしたりと工夫を随時入れながらの飼育だった

そんな飼育中に、男が感じることがあった

一般的にペットショップや書籍で云われているディスカス飼育と、ディスカス専門店
やマニアのディスカス飼育との間で喰い違う点が多々あることだった

男は双方の云っていることを公平に比べ、決断を下した

ディスカス専門店やマニアの飼育方法を採用した
理由は簡単だった
ペットショップのディスカスと、専門店やマニアのディスカスを見比べれば
答えは自ずと分かった

さらに飼育において細かく情報収集してくと、色々なマニアが各々スタイル・状況下で
飼育しているものの、幾つか共通する飼育法があることも気がついてきた

そのレベルの事となると、ほとんど飼育本などには書いておらず、またマニアの中でも
意見が分かれる部分もあり、男としては自分の目標としている飼育状況に近いマニアの
云っている方を採用していった

・飼育に関してはシンプルでいい
・規則正しい飼育
・飼育に関する消耗品類も、高価なものは必須ではなく、数も多くは必要としない
・中性飼育
・・・・・・

飼育本でしか飼育方法を知らなかった男にとっては、ディスカス飼育の現状は
驚く点が多々あった

いかにウソの情報が多いか、改めて知ることになった
飼育方法において、本当かどうかを見極めは、その方法を実践している人のディスカス
を見て男は判断した

いくら口で云ってても、その人が飼っているディスカスがヘロヘロだったら
その飼育方法は参考にならない

逆に、だれもやったことのない飼育方法で、ディスカスを立派に育成している事実が
あるのであれば、それは信用できる飼育方法として男は理解した

また、飼育していて魚の体調が悪化し原因不明であれば、仮説を立てて対処法を
男自身が考え出し、それを実践し結果を検証した

90cm水槽に成魚5匹は比較的少なめの匹数だったが、水換えに費やす時間が無いこと
から割り出した、男なりの判断だった

飼育していると様々な誘惑に駆られる
それは別種のディスカスであったり、水槽増設や新しい飼育用品であったり......

だが男は、自分が無理なく飼育できる範囲内で飼育を続けることを最優先した
あくまで最初に決めた目標を達成するために私情は排除した


そして2年後

幼魚5匹はすべて立派な成魚となり、どれも健康体でオスは18cmオーバー
メスは15cm程度に成長していた

90cm水槽に5匹がゆったりとバランスよく郡泳していた
統一感のある綺麗な水槽になった

5匹はそれぞれ個性のある発色になり、購入した時の幼魚からは想像できないような
表現の個体となった

こうして男が掲げた2年越しの目標は無事に達成された



 ........こんなの、真似できねぇよ

今宵はこれまでにしとうございます



p.s.1枚目写真は テフェ♂ 18cm
  2枚目写真は テフェ♀?15cm

  自分の分相応というか、無理のない対応可能な飼育規模ってのがあると思う
  それを守って飼育することが、色んな意味で問題の少ない結果になることも
  理解は出来る

  でもそれを最後まで守れる強い意志を持っている人って、何人いるのかな
  少なくとも自分が持っていないことは、自信を持って云える

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Can't help dreaming of you

2008-11-18 00:00:18 | Weblog




先日、ショップに行った際に入荷されていた今期のワイルドグリーンを見た

今期のグリーンはバリエーションに富んでいて、しかも平均的にレベルが高かった
MLサイズ以上の成魚は、目玉が飛び出るくらいの値段だったので急にテンションが
下がってしまった

導入に一番こだわっていたMサイズグリーンを探していると、いたいた
体型が平均的に良くて、発色も将来を期待させてくれる個体が何枚かいた

でも何と云っても、ツルッとした張りのある肌と目の小さな顔からくる若々しさが
見ていてとても気に入った

値段も成魚の半値以下だったので、思わず導入と相成った


問題はここからだった
家の者にバレると後々うるさい

幸いなことに、家に帰ったときは家族は不在だった
早速、水合わせを済ませ、新魚を水槽に入れた

しばらくして家族が帰ってきた
ドキドキしながら彼らがリビングの水槽にいる新魚に気付くかどうか見守っていた

結果はというと、拍子抜けした

彼らは普段もそうだが、全く水槽の方には目もくれない
気付かれないまま、その日は終わった


次の日も家族は魚には一切興味なしで、気付かれずに済んだ
私の方は、せっせと新魚の世話に勤しんでいた

新魚は元気があってエサ食いも良く、世話していて楽しい
すっかり冷め切っていたディスカス飼育に、新たなモチベーションが出てきた
本来の楽しいディスカス飼育を、ここ最近は続けている


そんな幸せな日々が新魚を導入して2週間続いた
だが、そんな幸せな日々が妻の一言でグラついた


妻 「あれ? こっちの水槽のディスカスって前からいたっけ?」

夫 「えっ.....いたよ、いたよ、前からや.....」

妻 「ホント?」

夫 「ホ・ホント、ホント........じっ、自家産や、自家産」

妻 「エッー!? こんなに大きくなったん??」

夫 「まっ、まぁな........」

妻 「でも何だか、まっ黄色やな?」

夫 「おっ、そっ、それそれ、♂親がワイルドグリーンやったからな.....」

妻 「ふ~ん.....」


その後、特に詮索もしない様子で妻は台所へ去って行った
魚オンチの妻が相手だったから良かったものの、云っててかなり無理のある内容だった

だが、新魚導入の際に 「あっ、これ、自家産よ、自家産」 ってのは結構使えそうだ


今宵はこまでにしとうございます





p.s.1,2,3枚目写真は アルトナナイ(ペルー産グリーン)

  アルトナナイはテフェと体型が少し違うのと、パウダーグリーンが全身に覆われ、
  とても上品な雰囲気を持つ個体が現われることだ

  大きさも10~11cmくらいと、これからの成長が楽しみな個体
  ツルツル肌と小顔から発せられる若さが、見ていてこっちまで嬉しくなってくる

  心配なのは導入後間もないから仕方ないと思いつつ、全身のパウダーグリーンが
  この先、復活しないまま真っ黄色なノーマルグリーンになってしまうところ

  順調に大きく分厚く18cmオーバーになって、全身パウダーグリーンに包まれる日
  を夢見る今日この頃

   んー.........やっぱ、ダメかな

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However did you do it ?

2008-11-10 01:25:37 | Weblog




最近の食品薬物混入事件で食品メーカーやスーパーは大変のようだ
人間の口に入るものなので、安全には十分過ぎるほど注意を払ってもらいたいものだ

消費者側にも問題がある
あまりにも危機感がなく、信用しきっている節があった

問題を起こしたメーカーから納得できる反省・対応・対策が出るまで
そこのメーカー商品は一切買わないくらいの強い態度を示してもいいかもしれない


夫 「なぁ、今日の晩ご飯は何?」

妻 「今日は残り物ばっかりなんよ、ひっそ、ひっそや」

夫 「エッ!ひっそ?....何それ?

   もしかして.....しっそ(質素)のこと!?」

妻 「アッ!...それそれ! 質素や質素や!

   アッハッハッハー! 間違えたわ」

夫 「おまえ.....ごはんに砒素(ひそ)入れるつもりやったんかー!

   タチの悪い天然ボケするなー!!」


今宵はこまでにしとうございます





p.s.1枚目写真は テフェ
  2枚目写真は テフェ・リブラメント(2008.10 現在)
  3枚目写真は テフェ・リブラメント(2006年 導入当時)

  2,3枚目写真はテフェ・リブラメントの同一個体
  導入当時は全身にパウダーグリーンが覆っていたが、飼育するにつれて
  みるみるうちにパウダーが消えていった

  ペルー産のグリーンを入荷しているショップがチラホラ見受けられる
  写真や実物を見たが、確かに凄いパウダーグリーンだ

  これが半年・一年後もパウダーが維持、ないし発展しているかどうか
  とても楽しみだ  

  グリーンのパウダー(青)を出すのはどうしたら良いのか?
  諸説いろいろあって訊く人によって違うので、自分にとっては永遠のテーマ

  最近耳にするのは、ミネラルを適時与え、常にある程度の硬度を保った
  水質にするのが効果的との話を訊いた

  まぁ、確かにミネラル添加をしていて気がつくのは、パウダー(青)は別として
  発色全体が確かに鮮やかになるように思える

   ちょっと試してみたい実験だ

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There will be an answer

2008-11-02 22:26:26 | Weblog





長男と次男が将棋をしているのを、横目で幼稚園の三男が見ていた
どうやら仲間に入れて欲しいようだった

長男と次男が将棋を終えて、その場を立ち去った
残った将棋盤の上で、三男が駒をイジッていた


父  「将棋、覚えてみるか?」

三男 「うん」


駒の名前とその動きを一つ一つゆっくりと教えた
普段なら飽きっぽい三男だが、その時は必死に私の云うことを黙って聞いていた


父  「それじゃ、ひと勝負やってみるか?」

三男 「うん、うん」

父  「それじゃ、おまえからの順番で始めていいぞ」

三男 「パース!」

父  「.....将棋に「パス」は無いよ......」


今宵はこれまでにしとうございます




p.s.1枚目写真は テフェ水槽
  2枚目写真は 乗鞍高原にて

  1枚目の写真はわざと露出補正を-0.7(少し暗め)にして撮影してみた
  人から云われて気が付いたのだが、普段の私のブログ写真は白っぽく(明る過ぎ?)
  写っているみたいで、自分の色彩感覚がおかしくなっていたみたいだ

  少し考えて原因が判った
  パソコンを使っていると直ぐに目が痛くなるので、ディスプレイの明るさを普段は
  かなり暗めに調整していたからだった

  2枚目写真は先週末に紅葉を見に信州の乗鞍高原に行った時のスナップ

  道中で「奈川渡ダム」に立ち寄ったら、無料でダム見学ツアーがあって参加した
  ダムの上から一気に130m降下するエレベーターに乗ってダムの一番下に出た

  普段、ダムは上から見ることはあっても、ダムの真下からそびえ立つダムの壁面
  を見ることは初めだったため、ちょっと感動した

  紅葉を見に行くのがメインなのに、ダム見学ですっかり充実した気分になって
  しまって、気が付くと紅葉の写真をほとんど撮っていなかった

  何かブログへアップできる写真はないかと探していたら、三男がどこかの飼い犬
  と遊んでいたのを何気なしに撮ったこの写真だけだった

  何も考えずに目の前に飛び込んできた光景だけを撮るっていうのも
  たまには良いかもしれない
    
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