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今日も雨が降っている・・・・・・。

つれづれなるままに、時事ネタを浅く探っていきます。

キリンチャレンジカップ2005 日本vsホンジュラス

2005年09月08日 | サッカー

2005 9・7 宮城スタジアム 

日本が5-4という壮絶な殴り合いを制し、ホンジュラスを退けました。

評価の分かれる試合内容かと思います。

 

日本:スターティングメンバー

           柳沢    高原

     中村               中田(英)
           中田(浩) 稲本

     サントス   宮本  中澤    加地

              楢崎   


ホンジュラス:スターティングメンバー

        ベラスケス    マルティネス

  ゲレロ        フェレラ       ガルシア
        ベリアス       ゲバラ

      フィゲロア  カバジェロ  イサギレ

              マラレス

        

前半8分・27分得点を取られた型とは、中村・中田(英)が両サイドに固定し、ホンジュラスの3バックの裏、両ウイングの裏を取る意思が見られましたが、左サイドの守備の連携が非常にマズく攻撃のリズム・守備のリズムを作り出せませんでした。


前半崩れた守備の一例・・・・・・柳沢・中村・中田(浩)・サントスで敵を囲んでも、中村がプレッシングで相手に体を当てに行かず、細かいショートパスでかわされ、中村のフォローをするはずの中田(浩)が体を当てて止めに行くのを躊躇し、サントスが自分の裏のケアーを気にしなければならない所(普段なら中澤が全てフォローしてくれる)を安易に前に出すぎて、あっさり裏にスルーを入れられ、最後はPA内でマイナスのクロスを入れられ得点を許す場面がありました。


中盤におけるプレッシングの開始位置・誰が体を当てに行くのかが明確にされていないことが分ります。リスクを恐れて及び腰になっていたとも言えます。この事がDFラインを前に押し上げられない原因の一つに挙げられると思います。

DFライン内でのフォローの明確化・選手間の距離・マークの明確化・・・・・・両サイドバックの中途半端なポジションの裏を突かれたり、サントスー宮本、加地ー中澤間の間延びした間を突かれたり、警戒しなければならない選手をフリーにしたりと踏んだり蹴ったりでした。サイドのケアが空回り・・・・・・これがDFラインを怖くて上げられない大きな原因かもしれません。

 

残念ながらDFラインの問題は試合終了まで解決することはありませんでしたが、一歩前(中盤)でボールをキープする時間を長く持つことによってリスクを減らす方法を取りました。

        柳沢    高原

                    中村
         中田(英)

       中田(浩)    稲本

 サントス                
       宮本     中澤    加地

           楢崎

中田(英)が真ん中に位置し、ボランチの2人の前後に位置し、ボールを落ち着ける場所を作り、攻守のリズムを作っていました。この試合両サイドバックの攻撃力など皆無に近いものがありましたから、サイドからの攻撃は殆ど皆無でした。縦の関係(FW-MF間)がこの試合のキーポイントになりました。ポストプレーの上手さ、連続したワンタッチのワンツーなどホンジュラスのお株を奪う活躍でした。ゴールが見えたら積極的に撃つ姿勢も素晴らしかったです。

《個人評》

楢崎・・・・・・
DF崩壊のとばっちりを喰らった感じですが、一本ぐらいスーパーセーブを見せて欲しいところ。

宮本・・・・・・
サントスの裏のケアを出来ず、改めてそのDF能力に疑問を呈したいです。
皮肉にも中澤の能力の凄さを思い知る結果になりました。

中澤・・・・・・
加地との連携が上手くいっていないことは明らかです。後半、加地の裏を取られたりする場面もありました。4バックに慣れていな事も露呈する結果に・・・・・・。

サントス・・・・・・
別段守備に期待している訳ではありませんが、これほど対応できないのかと呆れるばかりです。彼の意識としてDFラインの一人というより、MFの一部、若しくはウィングがバックに下がったという意識があるのか、気の抜けた守備が終始続きました。期待した攻撃参加もたった一度(この一度をゴールに結び付けてはいますが)で、彼が原因で失った得点を考えてもプラスには到底及びません。味方に敵を抱え込んでいる状態でした。

加地・・・・・・
中途半端な位置に上がり、サントスと同様不安定なDFラインを形成していました。守備をするのか、攻撃するのかハッキリして欲しいところです。後半、果敢な上がりを見せ、健在振りを見せましたが、サントス同様、彼が原因で失った得点をプラスにする活躍は見られませんでした。

稲本・・・・・・
タックルやスライディングで相手を止めに行くも、かわされる場面が多々見られました。相手を囲んだら必ずボールを奪取(相手を止める)したいところです。中途半端に相手を囲んで、そこからドフリーな選手にパスを出されるのだけは避けたかったところです。前に積極的に仕掛ける場面が余り見受けられず、周りとの連携不足を露呈してしまいました。

中田浩二・・・・・・
周りとの連携不足を当初は見せたものの、少しずつ修正して見せた所は評価に値できます。また、中盤から裏に抜けるパスや、セットプレーでのヘッド、ロングシュートの精度など、彼の特徴+αも見れて、フランスでの成長も垣間見れました。彼には申し訳ないですけど、左サイドバックでの起用を真剣に考えてもいいかもしれません。

中田英寿・・・・・・
3失点目を見事に演出し、気の抜けたプレーは試合から遠ざかっているでは片付けられない失態です。それ以外にもドリブル中に後ろから相手にボールを取られる場面も見られました(ここ近年こんなプレーが割りと多い・・・)。サイドに陣取ると途端に存在が消えるのはご愛嬌ですが、中盤の低い位置からのミドルレンジの縦パスや、カウンター時のスルーパスなど相変わらず唸ってしまうプレーもありました。中盤でボールを落ち着かせることが出来る唯一人のプレーヤーでした。

中村・・・・・・
守備のマズさはありましたが、彼にそれを期待するのはお門違いです。
今更ながらの活躍だったので特に記するところはありませんが、右に左にと存分に動き回り、攻撃にアクセントを加え、危険な匂いを十分に漂わせていましたが、ちょっと気になったのはFKです。スコットランド特有の柔らかくピンポイントに投げ入れるラグビーのスローインのようなクロスはちょっぴり彼の地を思い起こさせるプレーでした。

柳沢・・・・・・
チェイシングもしっかりこなし、攻撃の繋ぎもフィニッシュも合格点です。特にゴールが見えたら、迷わずシュートを撃つ姿勢は今までとは違う彼の一面を見せてくれました。危険なFWになりつつあります。惜しむらくはクラブで出場機会に恵まれない事ぐらいです。

高原・・・・・・
らしいシュートを何本も魅せ、得点も1点決めました。クラブで調子を取り戻せば納得させられる動きを見せてくれるかもしれません。サイドに流れなかった事はかなり評価できると思います。

小笠原・・・・・・
稲本と交代で投入。交代で入って一得点を決めたものの、期待された中盤からのスルーパスや、攻撃のアクセントは全く見せられず、この投入が中田英寿をボランチに下げる為だけの物であったことは、皮肉な結果です。

玉田・・・・・・
柳沢と交代で投入。期待されていた裏への走りが残念ながら見られず、悲しい結果になりました。中盤がボロボロで、前に正確なパスが出なかったことを考えれば、同情の余地は十二分にあるかと思います。

大黒・・・・・・
高原と交代で投入。玉田と同様、裏への走りを期待。一本厳しいパスが彼に通ったものの上手くトラップできず惜しくも敵に取られてしまいました。中盤が突かれきった状態ではパスも来ないですし、見せ場無しでした。

田中・・・・・・
終了直前に中村と交代で投入。後ろを3バックに戻し、守備の安定を図るために投入されたことは明らかですが、余計にDFライン・中盤に混乱をもたらし、相手にいいように攻められていました。彼の責任というより監督の責任なので何とも言えませんが・・・・・・。


《全体評》
ホンジュラスが高さ(セットプレー)に弱いことは明らかだったので、そこを突ける攻撃を見せられなかったのは残念なところです。中田英寿・中村は相変わらず厳しいパスを出しますが、彼らのパスを使いこなせない様では世界で上を望むのは夢物語と言ってもいいでしょう。一試合でそう何本も決定的なパスを供給できるほど世界は甘くないので、一発で相手を沈める気概を見せて欲しいところです。しかし、今までと違ってこの打ち合いに負けなかったことは評価しても良いかと思われます。決定率も割りと高かったんじゃないでしょうか? 前回(2002年)同様、ホンジュラスの攻撃は抜け目がありませんでしたが、メキシコに比べると攻撃の戦術は稚拙で守備もザルでした。ちなみにホンジュラスはW杯に出ません・・・・・・。

やっぱり頭痛の種は尽きませんね(苦笑)

※記事が上手く表示されない・TB&コメントが表示されない等ありましたら
こちらをお試しください・・・・・・現在、移転を検討中です・・・・・・。


雑記

2005年09月03日 | サッカー
ドイツW杯のベースとなる一次メンバーが発表されました。

特に驚くべき名前は無かったものの、少し気になる発言もありました。

「巻の場合、今回は実績のある選手が多いから(選ばなかった)。鈴木、阿部、今野、田中達、茶野、大久保。三都主の代わりに松井もいる

う~ん? 松井はサントスのバックアップなのか? ウィングとして使うのか? サイドバックの候補なのかな?

疑問符だらけのこの発言・・・・・・謎です。

サントスに守備が出来るんだから松井に出来ないことは無いとは思いますが、松井のサイドバックは想像もつきません(笑)

私としては、中村のバックアップ、若しくは、FWでのジョーカーのような動きを期待していただけにこの発言は、前回のト○シエの二の舞になるのではないかと危惧しております。しかし、松井は現代表での貢献度は果てしなく0に近いわけであって、この代表に食い込むためには、形振りかまっていられないのも事実であります。己の力を見せ付ければ、ジーコの考えも変わるかと思います。

それにしても左ウィング(左サイドバック)は、中盤についで激戦区ですね。

9月7日 ホンジュラス戦に今のところ、欧州組み6人を先発で使うようです。
と、なるとシステムはどのような形になるのか気になるところです。

普通に考えれば・・・・・・

          高原    柳沢

     中村              中田
         中田浩二  稲本

      ○               ○
           ○     ○
              ○

これが妥当かと思うのですが、中田のポジションを固定したくない、後ろの位置でもやれる等の発言や、小野の怪我の状況、小野にはない激しさなどを考えて・・・・・・

         高原      柳沢

             中村

         中田      稲本
  中田浩二                ○

          ○    ○    ○
             
               ○

出来ない布陣ではないですけど、中田浩二の位置が本当に微妙ですよね。
しっかりとした地位をこの代表でも築いていないのがわかります。

フルメンバーが全員そろったらどうなるんでしょう? これほど手駒がそろった代表は日本ではなかったのではないでしょうか。特に中盤の充実振りは、これから先を考えると豪華すぎて、順番に被らないように生まれてきてくれれば良かったのにと思わずにはいられないメンバーです。

現在の第一次ベースメンバーを表記しておきます。

《GK》
川口・楢崎・土肥・曽ヶ端

《DF》
宮本・中澤・田中・坪井・茂庭・茶野

サントス・加地・三浦・駒野・村井・松井

《MF》
中田・中村・小笠原・本山

福西・遠藤・稲本・中田浩・小野・今野・阿部

《FW》
柳沢・高原・玉田・大黒・巻・田中・鈴木・大久保・久保


これだと言う決定的な実力差があまり見られません。
中田・中村・中澤は別として・・・・・・この選手達「中」ばっかりだな(笑)

急激な成長はあまり考えにくい気がします。となると、怪我や調子を落とした選手が権利を失う形が考えられます。最後にW杯の切符を掴むのは・・・・・・。

私が考える現時点でのメンバー23人は・・・・・・怪我・パフォーマンスは無視しています。

               久保        
               (大黒)   
     中村                柳沢   
     (松井)              (大久保)      
              中田英寿 
              
          今野         稲本      
         (遠藤)        (小野)
  サントス                      加地
  (三浦)                      (駒野)
          中澤         宮本
        (田中・茂庭)     (阿部)

                 川口
              (楢崎・土肥)

ジーコ流を問う!! ついでにホンジュラス戦の展望も!!

2005年09月02日 | サッカー

9月7日に行われるキリンチャレンジカップ2005の日本代表の陣容が明らかにされました。この発表されたメンバーから何が読み取れるのか私なりに深読み(邪推)してみたいと思います。


まず発表されたメンバーから

GK:楢崎  土肥  曽ヶ端

DF:田中  宮本  坪井  サントス  駒野  中澤  加地  茂庭  三浦

MF:遠藤  小笠原  福西  中田英寿  中村  稲本  中田浩二

FW:大黒  玉田  高原  柳沢

ふむ・・・・・・

まずは各ポジションの現在のジーコの中での優先順位を探っていきましょう。

《GK編》
川口の思わぬ怪我により『ジーコの法則』がこんな所に顔を出しました。

法則其の一
同じ実力(試合に使わないけど代表に呼ぶだけなら)なら鹿島の選手

法則其の二
ゴールキーパーは必ず3人

法則其の一を証明する資料を・・・・・・GK防御率一覧より抜粋

選手名   所属   出場数     出場時間     失点     防御率
曽ヶ端    鹿島    21        1890      23      1.10
都築     浦和    21        1890      20      0.95
荒谷     大宮    20        1800      29      1.45
南      柏      21        1890             25      1.19
土肥    F東京    21        1890      27      1.29
川口    磐田     17                  1459      15      0.93
楢崎    名古屋       20        1800      26      1.30
下田    広島      21         1890       16              0.76
西川    大分      9         810       14      1.56

Jリーグ公式記録・GK防御率一より

Jリーグ 第21節 順位表

1 鹿島アントラーズ          10 セレッソ大阪
2 ガンバ大阪              11 横浜F・マリノス
3 浦和レッズ                12 アルビレックス新潟
4 サンフレッチェ広島          13 FC東京
5 ジュビロ磐田              14 東京ベルディ1969
6 ジェフユナイテッド千葉       15 清水エスパレス
7 川崎フロンターレ           16 柏レイソル
8 名古屋グランパスエイト        17 大分トリニータ
9 大宮アルディージャ          18 ヴィッセル神戸

GK防御率はチームの状態、特にDFとの連携が不可欠であり、チーム守備率と訳しても差し支えないでしょう。その状態にあっても曽ヶ端より活躍した選手も多く、代表経験が上の選手もいます。鹿島の選手は贔屓されていると言われても今更ながら言い訳は出来ませんね。

しかしながら川口の怪我も深刻なものではないようですし

GKに関して言えば

1川口
2楢崎
3土肥
4曽ヶ端

と見るのが妥当なところでしょう。

※それにしてもチームが崩壊寸前の柏に置いて、南の防御率はちょっと恐怖すら感じさせますね。彼のポテンシャルは侮れないと言ったところでしょうか。


《DF編》
地味にバックアップメンバーの地殻変動が起こってます(笑)
そしてDFに関して言えば、欧州組みが存在しないのでほぼ確定の匂いがします。

スタメン   →   バックアップ
田中           坪井
中澤           茂庭
サントス         三浦
加地           駒野

宮本のバックアップメンバーは存在しません。彼は不動の存在であると証明されました。そして、駒野・茂庭の両名がW杯のチケットを獲得できる位置に着いたと確信しました。残された課題は「組み合わせ」の問題かと思われます。4バックなのか、3バックなのか、中盤との連携・相性はどうなのか、それを探る戦いが繰り広げられるのではないかと思います。

ジーコのチョイスは

1 宮本
2 中澤
3 スタメン(システムによって)
4 サブ

と、考えます。

《MF編》
誰もが注目したと思われるMFは、ジーコの真意が最も読めない布陣となりました。

代えの効かない選手として、中田英寿・中村の両名をまず挙げます。
この両選手は日本の心臓部ですからよっぽどのことが無い限りスタメンは確実です
問題はどのポジションに中田英寿が位置するかと言うことです。

中盤の底(ボランチ):中田英寿自身は、このポジションに難色を示しているようですが、ジーコのW杯最終予選総括インタヴューの中で、中盤の底でのプレーを勧めているようです。粘り強く説得している最中と語っていました。どこまで本気なのかは分りませんが、ジーコの口からこの発言が出たところを感じると、かなり確立の高い話に思えます

攻撃的MF:中田英寿自身が、最も好むポジションですが、中村との併用を考えると3-5-2でのトップ下は有り得ません。力量的にも中村が現在では上と思われます。となると3-6-1での2シャドーの位置に入るか、4-4-2での右MFの位置に入るしかありません。

今回のメンバーを見ても中盤の底(ボランチ)のポジションの争いが、未だ決着を見ていないことが分ります。抜きん出た実力の選手がいない・安定した力を出した選手がイナイというのが、欧州vs国内の火種になっていると思います。

ジーコのチョイスは

1 中田英寿・中村
2 小野
3 小笠原
4 国内・欧州組み(遠藤・福西・稲本・中田浩二)
5 国内若手(今野・阿部)
6 新規(松井)

怪我の多い小野もジーコの中では順位は上だと思います。そうなるとW杯の椅子は数が少なくなり、競争が最も激化することは間違いありません。しかも殆どの選手が中盤の底(ボランチ)系というのが皮肉に見えます。そういう意味では松井の活躍如何では、小笠原をも蹴落とす存在になりうることは想像に難くありません。

そしてもっともジーコの中でキーワードになりうると思われるのは、複数のポジションをこなせるユーティリティープレーヤーであるかどうかだと思います。
これを考えると中田浩二の左サイドバック・左ストッパーも緊急時に使えます。
また、唯一つ懸念材料だった宮本のバックアップに阿部の選択肢も考えられます
残念ながら今野・阿部が選出されなかったことから、この線は今のところ薄いですが、完全に消えていないことを考慮せねばなりません。

中田英寿のポジション位置がまだ流動的で、小野自身の怪我やパフォーマンスの状態に左右される現在、ある意味、当落線上にいる選手にとって最大のチャンスは、まだまだ残されていると言ってもいいでしょう。


《FW編》
MFとの相性、FW同士の相性、ジョーカーとしての特性など、これと言って確定的な選手が存在しないポジションであることは確かです。

大黒は、代表クラブ共に結果を残しています。その動きは徐々にパーフォーマンすを取り戻しつつあり、MFとの相性を試す以外は全てクリアしています。ジョーカーとしても、これほど頼りになる選手はいません。

玉田は、一時の不調から若手のプレッシャーに奮起して前回の戦いで目覚しい活躍を見せましたが、如何せん結果が出ていません。結果さえ残せれば貴重なドリブラーは歓迎するところです。

高原は、クラブで最近干され気味で、カップ戦にて1得点上げたものの殆ど結果らしい物を出していません。代表でも結果を全く出していません。もっとも組みにくい選手かもしれません。

柳沢は、クラブで干された状態が続き、イタリアに渡ってから一得点も上げていません。しかし、代表では良い動きを見せ、印象に残る結果を見せています。どのタイプの選手が相棒になっても、そのプレースタイルを変化させて相手も自分も生かすことが出来ます。汗をかくことを厭わず、MFとの相性もいいようです。

ジーコのチョイスは

1 柳沢
2 大黒
3 久保
4 高原・玉田
5 巻・田中・大久保
6 国内新規
7 平山

ちょっぴり最近ジーコのお怒りを受けた久保が微妙なところですが、彼のポテンシャルは誰もが認めるところです。巻・田中・大久保に関してはクラブでの結果を十二分に出すことが、必須条件でしょう。平山に関して言えば、リップサービスでジーコがその名前を挙げてくれましたが、実力的に見ても今回のW杯の椅子は無理です。FWの枠は最大で4つです。その中に将来を見込んで彼を入れるほど、今の代表は切羽詰っていません。クラブでしっかり結果を出し、同世代の選手をも納得させるほどの活躍を見せない限り、代表の椅子は遠いと思います。


ホンジュラス戦の展望

前回のホンジュラス戦は2002年5月2日 日韓W杯直前に行われ、中村最後の試合となりました。その後、欧州遠征が行われましたが、試合に出ることはありませんでした。

2002年5月2日 キリンカップ ホンジュラス戦 (スポーツナビより)

前回は3-3という壮絶な打ち合いを演じています。

トルシエが監督だったことを差し引いても、この攻撃力は侮れません。

今年のコンフィデレーションカップのメキシコ戦からも見ても、日本が中南米の国々を不得手にしている事は分るかと思います。W杯でこれらのチームと対戦しないとは限りません。その意味でも苦手意識の克服は必須です。


今試合の守備の課題は

何時・どこから・どれだけの人数をかけて守備を始めるのかを明確にすること。

に、尽きると思います。メキシコ戦の反省が生かされているのかシッカリ検証したいと思います。


そして、攻撃の課題は

コンフィデで見せた攻撃を、ホンジュラス相手にも見せることが出来るのか?
色々な組み合わせの中でも、個々がシカッリ結果を残せるのか?
得点を確実に物に出来るのか?

が、問われると思います。

GK/DFは無失点

MFは守備・攻撃の連携

FWは得点

それぞれの課題はシッカリ提示されています。誰がどれだけ課題を克服することが出来るか見ていきたいと思います。


※ホンジュラス共和国情報   外務省HP    Wikipedia板
ちなみに今年は日・中米交流年です。


スコットランドプレミアリーグ05-06 第5節 ダンファームリンvsセルティック

2005年09月01日 | サッカー
8月28日に行われたこの試合、各社一斉に速報ダイジェストで中村の活躍を伝えました。4-0と快勝との事。どんな"試合内容"で勝ったのか興味津々・・・・・・ダイジェストではなかなか良い動きをしているようですが・・・・・・。


ダンファームリング

           タラフルスキ   バーチル
    
                 メイソン
     ロス                      キャンベル
           メイクル     ダレンヤング

        トッド   スコットウィルソン  トムソン

                 ハリウェル

※ポジション位置が左右逆な選手がいるかも知れません・・・・・・参考程度に(汗)

セルティック

           ズラウスキ     ハートソン

   
    中村                         ビーティー
            ペトロフ       バーゴ

    カマラ                         テルファー
            マクナマス      バルデ     

                  ボルッツ

ダンファームリンは3-5-2で両サイドのウィングを思いっきり高い位置に置いてセルティックの両サイドバックの攻撃参加を阻止する作戦に出ました。中盤以降も高い位置を保ち前線との距離が狭く、中盤での数的有利を作り、彼らの意図する「パスサッカー」を容易に実現させていました。選手間の距離が程よく、すぐにサポートに来れる位置に待機している姿は、良く戦術の理解が選手間に浸透しているのが窺えます。

一方のセルティックは4-4-2で中盤は割りとフラットな感じです。選手間の距離が異様に遠く感じました。まだまだ戦術の理解が選手間に浸透していないことが容易にわかります。


セルティックの問題点を洗い出していきたいと思います。

其の一:個々の能力は素晴らしい
先制点を挙げたズラウスキのドリブルは秀逸で、以前見た彼とは全くの別人の如くキレキレでした。やっと調子が上がってきたというところでしょうか。ハートソンは相変わらず足元の技術がその体型とは違い"柔らかく"二点目の「ごっちゃんゴール」も焦る事無く決めていました。ペトロフは精神的にも肉体的にもこのチームの「心臓」として精力的に中盤を駆け回っていました。ビーティーのゴールに向かうドリブルは誰も彼を止められず、止める術を誰も持ち得ない空間をその周りに醸し出していました。必ず彼は偉大な選手になるだろうと予測されます。カマラのクロスの精度は脅威で、ピンポイントで合わせる技術は目を見張るものがありました。バルデはその強靭な体と熱いハートでDFラインを統率し、獅子奮迅の活躍を見せていました。ボルッツはPKをセーブしたことからも分りますが、この試合のピンチを未然に防いでいました。

で、この選手の動きそれぞれがバラバラに動いていました。1人対11人といった形である意味、その勝負に勝った形が4-0という形に現れているのですが、チームとしての動きが全くと言って良いほど見受けられませんでした。ダンファームリングが弱いわけでは無いので本当に不思議な試合でした。


其の二:攻撃の組み立て
サイドの中村・ビーティーが守備に殆ど絡まない(計算できない)ので、実質中盤は2人になります。どうしても数的不利に陥るわけで、ズルズルと下がるしかありません。最終的にDFラインの2~3m前に陣取ることになり、DFがラインを上げようとしても動いてくれない結果になり、DFも極低い位置でのプレーを余儀なくされる形になりました。中盤は蜂の巣のように空いているので好きに相手に使われます。これを看かねて(ボールが来ないのに焦れて)FWの2人が中盤の守備に忙殺される結果になり、より遠くゴールが感じられました。

これを見ると守備に大いに不安材料があると思いますが、これだけが原因ではありません。ボールを奪った後の行動が大いに問題なのです。

DFライン・中盤の押し上げをしないまま、カウンターの予防をしないまま、前線にロングボールを投げ入れてしまいます。肝心のFWが中盤でしっかり守備に忙殺されているので、あっさり敵に取られ、苦労して取り返したボールをあっさり相手に渡す形を作っていました。まさしく「悪循環」とはこの事を言います。
この状況を打開するために中村が登場します。
前半終了間際から中盤の真ん中に陣取って、パスを捌きに出て中盤を落ち着かせようとしますが・・・・・・ペトロフなどはその意味がわかってるので中村ーペトロフ間でパス交換を何度か繰り返しDFラインにそのボールをもどし、自分達も前を向いて中盤を押し上げようとしたとたん、DF(両サイドバック)があっさりロングボールを投げ入れる稚拙な行動が何度も繰り返されました。
中村が言葉で伝えられないので何度も何度も、労を惜しまずこの行動を繰り返したいました・・・・・・時にはDFライン付近まで顔を出して・・・・・・。(最初はペトロフもこの"中盤の落ち着き"を理解していませんでしたが)
中盤とDFラインのパス回しが容易に出来るようになったのは、中村の今期初得点後です。これを見るにやっと仲間の信頼を得たのだと感じました・・・・・・遅いよともどかしくなりますが(苦笑)
日本(Jリーグだけ)では当たり前のDFラインでのパス回し・中盤での組み立てが出来ないのを見て苦笑いせずにはいられませんでした。今までのロングボール主体の戦術が選手に染み付いていたとも言えますし、これから改善すれば良いことなので暖かく見守れば良いと思います。

セルティックの名誉のために言いますが、パス回し攻撃の組み立て以外は、日本が見習う点が沢山あります。労を惜しまず走り、怪我を恐れず、熱い闘争心で相手に向かい、目の前の相手に全力で挑む姿勢は、尊敬の念を禁じえません。
中村を使いこなすチームになれば、一歩二歩先に進むチームになることは確かです。実際、中村が今季初得点後の試合内容は3-0の得点差がそのまま現れる試合になり、まるで「練習試合」を見ているかのごとく退屈だな感じさせるほどにまでなりました(苦笑)

前回のレンジャーズ戦で主力の退場者が出て思うような試合が出来なかったと思われますが、逆に現在のチームの問題点が浮き彫りになり、それを選手が肌で感じ、改めて中村の重要性が分り、監督が何故に彼をこのチームに加入させたのかが分ったはずです。これを踏まえ一体どんな解答をもって次の試合を見せてくるのか非常に楽しみなところです。

追記1:それにしてもハートソンは見てて飽きませんね。 ホントに日本にイナイタイプなんで日本に輸入して見てみたい選手です(笑)

追記2:それにしても日本の各TV局のダイジェストはいいかげんですね。良い所取りなのは分らないでもありませんが、その解説もかなりいい加減な気がします。ちゃんと試合を見ていたのかさえ疑問に思います。昨今TV局や新聞のモラルの欠如が如実に現れてきましたが、スポーツの報道でもこのようないい加減な内容の放送をしてしまうところを見ると、かなり内部から腐ってきているのだと実感してしまいました。

オフサイド 狂想曲 no.2

2005年08月31日 | サッカー
前回の続きから・・・・・・。

6月に開催されたコンフィデレーションズカップ~東アジア選手権までの従来のオフサイドとの変更点は、従来オフサイドと認定されるボールに接触するまで副審が判定の旗を挙げない事態が発生してしまいました。これにより選手間での(特に守る側の)疑心暗鬼が生まれ、スムーズな試合運びを妨げる事態に陥りました。
そればかりでなく次の問題点も指摘される結果になります・・・・・・



其の一:二列目の飛び出しは有効
オフサイドの判定が下るのは赤線(オフサイドライン)より左側の黄点の選手がボールに関与した場合のみです。
黄点(濁点)がボールを蹴った時点で赤線より右の黄点が疾走してボールに関与するのはオフサイドになりません。これが所謂「二列目の飛び出し」と言われる物の一例です。
これを利用して、赤線より左の選手が「二列目からの飛び出し」を容易にするためにボールを奪取しようとしてきたDFを妨害(ブロック)して味方にボールを取らせることが出来ます。これだと何の為のオフサイドルールかわかりません。

※黄点(濁点)が蹴った時点で赤線より左側の黄点選手が従来オフサイドとされましたが、ボールに関与(ボールをとる動き)しない限りオフサイドは取られません。
これにボールを直接触らない限り副審が判定をしないと言う問題が付随されたためDFに混乱をもたらす最悪の結果を導き出しました。

其の二:時間稼ぎも出来る
赤線より左の選手がボールに関与(接触)しない限りオフサイドにならないのを逆手にとって、試合終了間際などにボールに触らないでDFを妨害(ブロック)したままでいれば、反則(ファウル)を取られない限り時間稼ぎが出来ます。上の「二列目からの飛び出し」を使って赤線より右の選手にボールを渡し時間稼ぎをすることも出来ます。ボールに触らなければ何でもアリの状態です(汗)
あわよくオフサイドの判定が下らなければ、そのままゴールを決めちゃえばいいのです・・・・・・DFにとって何ともやるせないことです。


で、今回FIFAがこの問題点の解決策を提示し、Jリーグがこれを通達しました。

赤線より左の選手がボールに関与する動き、つまりDFを妨害(ブロック)するような動きを見せたら、すぐにオフサイドを主審が適用しますと言うことです。
主審の力量・オフサイドの解釈一つでどうにでもなると言う問題点もありますが、取りあえず問題の一部が払拭されそうなので一安心かな・・・・・・。

赤線上に攻撃選手がいた場合のオフサイドの定義を聞かれそうですが・・・・・・どっちみち審判の判断による所が大きいですし、選手・監督・観衆が抗議したところで滅多に変わりません(苦笑) 審判に心理的なプレッシャーをかけることは出来ますが・・・・・・。応援するチームが攻めてる時にオフサイドの判定を喰らった場合は、猛烈に抗議の意思を示して、周りの仲間と盛り上がりましょう。また。守っている時にオフサイドの判定で助かった時は、周りの仲間に同意を求め肯き、そっと胸を撫で下ろしてください(笑) 

オフサイドに(訳がわからなくても)一喜一憂するのもサッカーの醍醐味です。単純に楽しむ事も必要かと思います。より良いサッカーライフを送るために単純に楽しむ心を忘れまいと改めて認識する結果になってしまいました(笑)

オフサイド 狂想曲 no.1

2005年08月31日 | サッカー
オフサイドの新解釈がJリーグに通達されたらしいです・・・・・・

日本サッカー協会審判委員会とJリーグは30日、Jリーグ各クラブに対し、オフサイドの適用に関して新たに追加された解釈を通達した。9月3日以降の試合から適用される。
 サッカー規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)の勧告を受け、国際サッカー連盟(FIFA)が18日に加盟協会に通達した。IFABはオフサイドに関する決定は変更せず、適用勧告として「オンサイドポジションにいる味方選手がボールをプレーする機会がないと主審が判断したら、オフサイドポジションにいる選手がボールをプレーする、あるいはボールに触れる前に罰せられることもある」との解釈を追加した。オフサイドポジションの選手が相手選手と身体的接触の可能性があると判断された場合もオフサイドとする。
 IFABの2月の決定ではオフサイドポジションにいるだけでなく、実際にボールに触れた時点で反則としたため、副審の旗が上がるタイミングが遅くなっていた。
 日本協会主催試合、日本フットボールリーグ、日本女子サッカーリーグでも9月以降順次適用されていく。 


スポーツナビよりコピペ

この記事を理解できた人は”あぁ~あの事か”とお思いの方もいらしゃると思います。
何のことだかサッパリ(オフサイド自体いまだに・・・・・・)と言う方に何がどう変わったのか私なりに解説したいと思います(汗)
※間違いがあった場合、バシバシ指摘してください(汗)

そもそもオフサイドとは?



青点:DF 黄点:攻める人 桃点:GK 黒矢印:行動向き 白矢印:ボールの軌道
水色線:DFライン 赤線:最終ライン&オフサイドライン

黄点(濁点)がボールを蹴った時点で、赤線より左つまりGKと一対一の状況を容易に作れるこの状況を「オフサイド」と言います。いわゆる「待ち伏せ作戦」です。

ここのポイントは黄点(濁点)が蹴った時点で、黄点(普通)がどの位置にいるかと言うことと、蹴ったボールに関与するのか(ボールに触る動きをしたかどうか)が問われまが、この問題を含めて次回に続きます・・・・・・。

Jリーグ 第19節 柏レイソル vs ジェフユナイテッド市原・千葉

2005年08月22日 | サッカー
両チームのチームカラーが黄色という、千葉ダービー。なんとなく落ち着かない試合会場に不安が立ち込めていました。

柏レイソル

             レイナウド
      玉田              フランサ

             クレーベル

      大谷      明神      小林

      薩川      波戸      土屋

                南

基本は3-4-3ですが、中盤以下がジェフの攻撃に押し込まれ、守備7:攻撃3状態に、大谷・小林も後ろに下がり5バック状態に・・・・・・。攻撃はカウンター頼みの状態は、目を覆いたくなります。中盤がクレーベル・明神だけではどうしようもなく、玉田が下がってのプレイを余儀なくされていました。このチーム状況では唯一の救いは玉田であると同時に、彼にかかる負担も莫大なもの・・・・・・。この状況で日本代表であのパフォーマンスを保っているのは奇跡としか言いようがありません。彼のメンタルが何時切れてもおかしくない状況です。早く応急処置をチームにほどこさない限り、チームに引きずられる形で玉田も沈んでいくのが目に見えています。

唯一の攻撃であるカウンターも、玉田がドリブルで持ち込んだ場合は迫力があり危険な匂いを醸し出していましたが、他の2人はパフォーマンスが悪く、まだチームに溶け込んでいない様子でした。来日からまだ間もないとの事でしたが上手くフィットできるか疑問の残るところでした。

※そういえば波戸ってサイド・ウィングの選手だったと記憶しているんですが、真ん中でできるのかな・・・・・・クレーベルは本々前線の選手だそうです、実質動き回っているのは明神だけなのかな・・・・・・。

ジェフユナイテッド市原・千葉

           林        巻

               羽生
    坂本                   山岸
          阿部       佐藤

       斎藤    ストヤノフ   結城

               立石

巻がワントップ状態で林・羽生がサイドに開いたりして、フリーの状態を作るべく動き回っていました。坂本・山岸も高い位置を保って、サイドの基点になっていました。阿部・佐藤もペナルティーエリア前まで押しかけ、レイソルに止めを刺す一撃を冷静に狙っていました。ストヤノフも適時にゴール前に押しかけ、シュートで終わっていました。

ジェフの特徴は走る量の凄さとワンタッチでのパスワーク、そして大きいサイドチェンジです。コンフィデ・ブラジルのように、フリーな選手をゴール前で作るために、ワンタッチでボールを速く回し、労を惜しまず走り、我慢強く相手に隙が出るまで待つ姿は、非常に統率され戦術の理解が、選手全員に浸透しているんだなと感じました。

残念だと思うのは、誰が出てもそこそこの働きをするものの、飛びぬけた選手が前線にいないことです。中盤は阿部が完全に取り仕切っていて、相手に恐怖感を植え付けていましたが、FWに危険な匂いを醸し出す選手がいないのが惜しいところです。ペナルティー内外でドリブルで切れ込んでくる選手が存在しないのも原因かもしれません。パスワークに酔いしれてシュートの選択をしないのも歯がゆい感じがしました。


      柏                 千葉
得点    1         ー        2
                      前半41分 巻
                      後半23分 羽生
  後半27分 レイナウド


警告者7人・内2人は退場(千葉・巻/柏・クレーベル)という荒れた試合でした。

荒れた試合の原因を作ったのがレフリーというなさけない状態でした。試合そのものは、程よい緊張感と興奮を保った試合でしたが、レフリーの判断基準の不明瞭なジャッジが両チームに混乱を与え、荒れた試合にレフリーが導いた最悪の試合でした。

レフリーはさて置き・・・・・・オシム監督の含蓄のあるコメントに感激したので、ここに記しておきます・・・・・・

ハーフタイムコメント
オシム監督
「今の状態では勝てる試合になっていない。集中して、再度、マークをキッチリとつくこと。そして、効率のいい危険なプレーをしよう。サッカーは何が起こるかわからないスポーツ。ちょっとしたことが流れが変わる」


オシム監督
「試合にはしっかり勝った感じだ。ただ、実際にはPKを与えてから自分たちでリズムを崩してしまった。巻の退場も不要だった。正直、今日はレイソルにとって難しいゲームだったはず。勝たなくてはいけないし、二人の新しい外国籍選手も加入した。にもかかわらず最後にジェフがこのような形で終わってしまったのは、自分たちのせいだといえる。巻のプレーに関しては、ジェフにそのような決まりはなさそうだが、本来ならクラブが罰金を科すべき。彼はプロフェッショナルであり、2日後には試合が控えているのだから、当然のことだと思う。決して巻だけのことをいっているわけではなく、疲れていて神経質になっているときこそ、自分をコントロールすることが大事なのだ。今、彼の人生は一気に変わっている。彼自身も一生懸命やっているが、もう一回り大きくなるためには、プレーだけではなく人としてのふるまいなど、すべての面で頑張っていく必要があると思う。


ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト 試合結果より

※巻の一枚目は、ハーフェイライン付近でカウンターを仕掛けドリブルを開始した玉田のユニフォームを掴んだもの、二枚目はオフサイドの判定の笛が聞こえなかったのか、無人のゴールに強烈なシュートを放って、遅延行為と取られ退場。

サッカー選手であると同時に社会的な責任を負った公人でもあります。子供の手本となるように、また全てのサッカー選手の手本となるように、身の振るい方も注目される存在であることを自覚せねばなりません。国の代表に選ばれるということは、そういうことだと思います。そして、他のスポーツと決定的な差をつけるためにも、紳士的な振る舞いを身に付けるべく努力を怠ってはならないと考えます。
期待の高い巻だからこそ、これを自覚し、ワンステップ上の世界を目指して欲しい所です。

SBSカップ 国際ユースサッカー 対アルゼンチン

2005年08月21日 | サッカー
日本 2-1で惜しくもアルゼンチンに敗れました。 

※解説・元U-20日本代表 大熊監督/ゲスト・元日本代表・前園
大熊さんは、さて置き・・・・・・前園を久しぶりに見たのでちょっと感動しました。もっと現役の彼を見たかったな・・・・・・。

U-18日本代表 スターティングメンバー

           ⑪
                ⑨
     ⑦               ⑭
           
           ⑥    ⑩

     ③               ②
           ④    ⑤
           
              ⑱

GK 18  秋元
DF  2  内田
    3  堤
    4  福本
    5  槙野
MF  6  青山
    7  梅崎
   10  柏木
   14  柳澤
FW  9  ハーフナー
   11  河原

DFは程よくラインを押し上げ、引きすぎないことを心掛けていました。中央の2人が対人に強く、1対1では殆ど負けていませんでした。
MFはボックス型でサイドの2人はドリブルが得意なようで、一対一、勝負をかける時、積極的にドリブルで仕掛けていました。中央の2人は前後の関係を作り、二列目からの飛び出しも見せていました。
FWは前後の関係を作り、ハーフナーが中盤に下がって、ポストプレーに奔走していました。

このチームの攻撃パターンは、ハーフナーにボールを当てて、彼の周りに配置された選手達が、こぼれ玉を拾い前を向いて次の攻撃に繋げるパターン。
サイドをドリブルで突破し、中にクロス・切れ込んでシュートパターン。
細かいパスでワンツーを繰り返し、縦に突破するパターンなどが見られました。

先制点はGKからのフィードボールを、ハーフナーがバックヘッドで後ろに落としたところを、二列目から飛び出していた柏木がトラップし、その浮玉をボレーシュートでドライブのかかったシュートを撃ちぬいて先制点を得ました・・・・・・ハーフナーの高さにも驚きましたし、彼を生かす戦術が選手に徹底されていることにも驚きましたし、柏木のスキルの高さにも驚きました(笑)

先制点でも分るとおり、ハーフナーを生かした戦術、彼の高さを最大限に生かすために、周りのサポートが早く、コボレ玉にいち早く反応する選手を見て、U-20での反省が既に活かされているのだなと感心しました。
特筆すべきは、ハーフナーに全てを頼る戦術をU-18が採用していない点です。
彼の高さも選択肢の一つという認識のようです。一番多く見られた戦術は、サイドの展開でした。一対一では積極的に勝負を仕掛け、チームのリズムを作っていました。ドリブル然り細かいパスワークでサイド突破を試みていました。

惜しいのは、大きな展開(サイドチェンジ・裏へ抜ける縦パス)が無かった点です。
どうしても同一サイドに偏ってしまって相手に攻撃のリズムを読まれたり、中での攻撃が皆無(たまにサイドからドリブルで中に切れ込む事はあっても)で、FWに怖さが感じられないのが、逆に相手を精神的に楽にしているのかなと思ったりしました。
ペナルティエリア付近でのドリブルを見せれば、相手に恐怖感を植え付けられたのにと思ってしまいます。

右・中・左により均等に攻撃展開を振り分けることによって、相手DFに攻撃の予測を立てさせず混乱を与え、上下の揺さぶり(中でのドリブル・ミドルシュート)事によって、DFに恐怖感を植え付ける事を心掛ければ、このチームはよりスムーズに勝利を奪えるはずです。

このチームが何より期待感を感じさせてくれたのは、日本人の特性にあった戦術(運動量で相手を封じ、人数をかけてボールを奪取・相手に一対一で抜かれない忍耐強いディフェンス)を採用し、過去の教訓(高さを生かしきれなかった・積極的なシュート意識・一対一での積極的な仕掛け)を生かし、A代表で示された理想のパスワーク(ワンタッチパス・連続したワンツー)を取り入れようと必至なところです。
少なくともワールドユースで感じられた、付け焼刃感のあった戦術は見られませんでした。選手間での意識の統一・戦術の徹底が為されていたようです。

気になった選手

福本:一対一に強く、ドリブルで抜かれることは無かったです。忍耐強く、安易に飛び込まず、かといって離れすぎずクロス・パスをさせない距離をとる老練なディフェンスを見せてくれました。

梅崎:前半、左サイドを完全に制していました。一対一では必ず勝負に行き、スピードのあるドリブルで相手を翻弄していました。中に切れ込んでのシュートも見せていました。

柳澤:後半、ペナルティーエリア内で柔らかく読みにくいドリブルで切れ込んで、PKを得ましたが、自ら蹴って外しました・・・・・・。もっとそのドリブルを積極的に見せて欲しかったです。出し惜しみ?感があり残念な感じがしました。

まだまだ体力に難があり、試合が膠着状態になると精神的な脆さが顔を出し、攻めきれない・守りきれない・・・・・・タフな試合をより多くこなし、この問題を克服して欲しいです。この年代が上の世代を突き上げて、より多く次のステップを踏んで欲しいと願うばかりです。

Jリーグ 第19節 浦和レッズ vs F.C.東京

2005年08月20日 | サッカー
普段Jリーグはあまり見ないので、良いときの両チームの状態がどの程度か分りませんが、今回はこの試合に限って色々見ていきたいと思います。
ちなみに 2-1で浦和レッズの勝利です・・・・・・


浦和レッズ  スターティングメンバー+システム
BSiでの紹介では3-5-2となっていましたが・・・・・・

          マリッチ      永井
                ポンテ


  平川       長谷部   鈴木      山田

       
        内舘    闘莉王    坪井

                都築

交代
マリッチ → サントス(74分)
ポンテ  → 堀之内(89分)

実質3-4-3状態です。
DFラインは3人で形成しますが、闘莉王が度々前線に突進するので、残りの2人で最終ラインを守っている状態でした。
中盤はほぼフラットに並んでいましたが、中央の2人とサイドの2人の距離は異様に遠く、試合中「忘れられた孤島」のような状態でした。それをより助長させるが如く中央の2人の距離が近く横に仲良く並んでいました。
ポンテは一応「トップ下」ですが、ほとんで前線に張り付いて、「中盤」に顔を出すことは非常に稀でした。気を使って永井が「中盤」に顔を出していました・・・・・・。

ちょっと昔に見た印象(エメルソンが居た時)は、縦パスを多用し、縦の突破に優れていて、速攻を得意とする印象がありましたが、その残像が随所に見られました。

まず攻撃のパターンは中央(イメージとしてはサイドの2人を全く経由しない形)からです。中盤の2人が前線に縦のボールを入れるだけの攻撃です。これが出来ない場合は、闘莉王が縦にロングボールをいれます・・・・・・。サイドに人を置く意味がわかりません(苦笑) 守備専属でバックを埋めていた訳でもありません。
サイドの2人もそうですが、中央の2人も横並びだけでなく、縦の関係を作れれば良いと思うんですが・・・・・・中盤と前線の間も異様に遠かったです。

中盤の構成がこの状態でも勝ってる所が不思議でなりません(汗)
この勝利はポンテの個人技の力以外の何物でもありません。斜め45度の角度からのシュートやゴールエリア付近からのラストパスが良かった以外見るものは無かったです。

闘莉王のロングパスをサイドチェンジに利用する・左右に振り分けるロングボールを蹴ってみる、サイドの2人が中に絞る・中に切れ込む、中央の2人が縦の関係を築く・前線との間を空けない、前線の3人はサイドに流れる・中盤との間を空けない、これだけで大分様変わりすると思うのですが、いつまでもエメルソンの亡霊を追っかけるのは無意味なことですしね。(新規加入のポンテ・マリッチはエメルソンとは真逆な組み立てを好む選手だと感じました)


F.C.東京  スターティングメンバー+システム

          ササ      ルーカス

   馬場                     鈴木(規)

          今野       梶山

   金沢    茂庭       ジャーン   加地

               土肥

交代
梶山 → 三浦(54分)
ササ → 石川(62分)
金沢 → 栗澤(78分)


中盤がボックス型の4-4-2.
DFラインは極低でサイドバックが上がることは前半見られませんでした。
レッズの攻めとは逆にサイドをしつこく利用し、横からの攻撃に主眼を置いているようでした。

F.C.東京の難点は、同じサイドに固執しすぎる傾向があることです。早くサイドチェンジを行えば、違った展開も開けるのに、細かいパスやドリブルで猪突気味に固執して相手に囲まれ自滅するパターンが見受けられました。逆に言えば、相手の囲みを突破できれば大チャンスが舞い込む結果になりますが・・・・・・よほどの事が出来ない限り無謀な挑戦に見えてしまいます。
(後半、石川投入でこの疑問が解けました・・・・・・彼なら囲みを突破できるかもしれないと・・・・・・彼以外には無理だとも思いました)
縦の展開が全く無かったことが残念でなりません。縦パス一本で、相手を慌てさせることも出来たし、相手に次の展開を迷わせる効果もあるかと思います。ずっと同じ展開ばかりだと相手もそのリズムに乗りやすいですし、対処が簡単ですしね。

石川が投入されてからは、右サイドの攻防が激しく得点の匂いを感じさせましたが、彼を囮に逆サイド・中央の展開が見られなかったところが残念です。


選手で印象に残ったのは、ポンテと石川とササ。
ポンテ・・・・・・足は遅いけど、ゴールエリア付近で前を向かせると怖い。斜め45度だと間違いなくシュートを撃たれる(目の前に敵がいても微妙に曲がるシュートを撃ってくる)

石川・・・・・・とにかく速い(笑) ドリブルも切れがあって凄いけど、慣れるとそのスピードも単調に思えてくる。緩急をつけたパスのためのドリブル・シュートのためのドリブルを身に付けると、もっと怖い存在になるかもしれません。

ササ・・・・・・先制点前後しか活躍できませんでしたが、プレーの柔らかさがとても印象に残りました。たぶん体のどの部位でも得点を狙えるんじゃないかと思います。チームにフィットすれば、もっとも怖い存在かもしれません。さすが現役パラグアイ代表だなと感じました。

何と言うか・・・・・・DFラインからのビルドアップ・中盤の組み立てが、残念ながら満足行くものではありませんでした。ダイナミックなサイドチェンジや、中盤の底からの飛び出し、二列目からの飛び出しなど、現在の日本代表の慢性的な問題をそのまま抱えているように感じました。この一試合しか見ていないので断定するのは早急すぎるとは思いますが・・・・・・。非常に残念です。

東アジアサッカー選手権大会 総括

2005年08月08日 | サッカー

 "なんだか奇妙な時間だった"これが率直な感想です。負けたのに悔しくなく、勝ったのに喜べない、この大会の意義がどこにあるのか、全く分りません。

今大会は、各国が若手主体の布陣で挑んだ"実験"の場に成り下がってしまいました。この大会の優勝事態、特になんらメリットの無い状況は、選手のモチベーションをどう高めるのか難しいものでした。一応お題目に"東アジアNo1を決める"とか何とか言われてますが、アジアカップという名実共にNo1を決める大会がある以上、東アジアで雌雄を決めるのにどれほどの意味があるのか、微妙なところです。この時期、ヨーロッパのリーグが開幕・直前のキャンプなど、各国の主力級を集めるほどの魅力が少ないことも、ここからうかがい知れます。

韓国戦を前に、この大会最下位の場合、上位3チームがシードされ、最下位チームは予選にまわるのが順当な考えだと、言われていました。日本がその立場に追い込まれましたが、終わってみればホスト国の韓国が最下位に終わるという、なんとも奇妙なネジレ現象が起こってしまいました。攻めに基準を置き、世界基準で戦いたい日本・韓国、ドン引きで、アジアの戦いから脱しきれない中国・北朝鮮 どちらがW杯に近いかを考えればおのずと答えは見つかります。
※今大会、日本が攻めていたかは疑問の残るところですが・・・・・・。

システムの崩壊・・・・・・一番目に見える形で、これが頭を悩ませる結果となりました。特に顕著だったのが"トップ下"の崩壊です。攻守に於いて、ここを封じられたことは防戦一方の戦いを強いられる結果になりました。
前線へのパスの供給をできず、前線と後方の楔になれないばかりか、ボールを死守できず、相手にいい形でカウンターを与える始末です。ラインが間延びし、中途半端な位置で孤立したとも言えますが、孤立を招くような動きだったことも事実です。アジアレベルですらこなせない役不足と人材不足を露呈する結果になりました。現在の世界標準は守備もこなせるトップ下が本流です。日本のように攻撃だけのトップ下は稀な存在でしょう。
※トップ下自体が、時代遅れになりつつある現在、よほど高い水準の能力が無い限り使う意味が無いと思うんですが・・・・・・。

もう一つ不可解に思うのは、FWの連携が殆ど見られなかったことです。両FWが互いを意識して動いている場面が、見られなかったのが残念です。ここ7~8年近く、MFとの関係(主にトップ下)が重視され、FWだけで相手を崩して、得点した場面は数えるほどしかないし、これを軽視する向きがあるのは、ちょっとおかしいと思います。今大会、田中ー巻コンビは、この動きを重視し、互いを意識して動いている場面がありましたが、玉田・大黒にこの動きが稀にしか見られず、あまりに受身になり過ぎているのではないかと、苦言を呈したいところです。
※中田・中村という世界レベルのパサーがいることが、この問題を引き起こす遠因になっていることは、皮肉なことです。

個々の評価

GKは特に目立った個人のミスはなく、DFの崩壊が失点を招いたと言った方がシックリくると思います。3戦で3選手が出るという、モチベーションを保つのが難しい中、結果を残した土肥はベテランの力を魅せてくれました。GK内でのポジション争いが改めて激化するのは、歓迎したいところです。

DFは、開幕から中澤の唖然とするようなミスから崩壊し、急遽組まれたメンバーも急造の域を出ないもので、ディフェンダー個々の経験の差がもろに出る結果となりました。サブとレギュラーの差が依然として埋まらないのは、経験の差だと思いますが、ゆっくり待つほどの時間は残されていません。今回の荒治療はサブに貴重な経験をもたらすことができ、同時にレギュラーに危機感をもたらすことに結果的に成功しました。今大会、ある意味目立った中澤は、やはり日本に無くてはならない人材だと感じました。慢心することがないよう願うばかりです。
依然として人材不足は解決されていませんが、改めてレギュラーのレベルの高さを披露する結果にもなりました。サブ及び代表入りを狙う者のJでのレベルアップを期待したいところです。

MFボランチ・・・・・・展開力の無さは国内組み共通の課題です。守備は概ね評価したいところですが、それだけでは世界で通用しないのは、コンフィデやW杯で実証済みなはず。ゴール前までボールを運べなかったのも反省すべき点です。また、ミドルレンジからのシュートの重要性は、以前から指摘されていましたし、コンフィデでの経験からもそれは、分っていたはずです。ジーコもコメントでその重要性を訴えていましたし・・・・・・。まだまだ、ボランチのポジションは確定的なものでは無いので、奮起して欲しいところです。

MFサイド・・・・・・新鋭が試合で使われ、もっとも期待値が高かったポジションでしたが、可もなく不可もなくと言った所でしょうか。もうちょっと見てみなければ分らないところですが、十分に判断するだけの時間は与えたとする向きもあり、ジーコの決断を待つばかりです。特に守備において失敗の場面がなかったことは、評価が上がるポイントになるのかもしれません。

MFトップ下・・・・・・人材不足・役不足を露呈しました。中田・中村のパフォーマンスには遠く及びません。彼らが代表引退した後の穴を誰が埋めるのか、頭が痛いところです。Jで活躍する選手も、似たり寄ったりの域を出ないのか見てみたい気もしますが・・・・・・これからの貴重な代表試合の時間を、彼らに費やす事に意味があるのか、疑問に思ってしまいます。唯一つの希望は、フランスに渡った松井が、たくましく成長しているという噂です。実際に代表戦で観て見極めてみたいところです。

FWのパフォーマンスの落差の激しさは、目を疑うばかりです。新鋭の活躍は歓迎したいところですが、レギュラー組みの落ちぶれようには、頭を抱えるばかりです。田中・巻の活躍は目覚しいとは言っても、アジアの戦いで、それもレギュラークラス不在、モチベーション欠如の大会でのことですから、諸手を上げて喜んではいけない気がします。これ以降試験する場が限られ、どれほど相手が本気来るかわかりません、どこで判断を下すのか、ジーコの決断を待ちたいと思います。

今大会ジーコの北朝鮮の試合の入り方は、もしあの試合勝っていれば、メンバーを入れ替えることは無かったと、確信しています。ある意味負けたことが、良い方向に向かったのは皮肉なことですが、見る側からすればこれほど面白いことはありません。韓国のボンフレーレと大会中比較されていたようですが、ジーコの悪運の強さは、さすが世界の修羅場を潜った選手だけはあるなと思います(笑)

次戦 W杯最終予選 イラン戦は今大会のメンバーでと言っています。
ジーコの鉄則も踏まえ、ホームでの決戦であることも踏まえ予想しちゃいました。

             田中       巻

                  本山
       村井                   駒野
             今野       阿部
         
          茂庭     宮本     中澤

                  土肥

田中達也の怪我の状態が、良ければスタメンは確実でしょう。DFラインを入れ替えるのか、韓国戦のメンバーで行くのか、混合で来るのか、微妙なところです。
3-5-2でいって、イランに本山が潰され、結局攻撃できないままドローあるいは負けを想像してしまうのは私だけでしょうか?(苦笑)


東アジアサッカー選手権大会 対韓国

2005年08月08日 | サッカー
1-0で辛くも勝ちを拾いました。お互い"引いて守る"事を良しとしない、プライドのぶつかり合う好ゲームでした。

日本代表スターティングメンバー

          玉田      巻
              本山
     村井                駒野
          今野     阿部

       茂庭    茶野    坪井

              土肥

 後半15分 坪井→中澤
 後半24分 本山→小笠原
 後半33分 玉田→大黒
※キャプテンは坪井・・・・・・一体どういう意図があって彼なのか、さっぱり分りません。DFラインの統率は彼なのかな?
 
韓国戦評
日本の中国戦を研究?したのか、ロングボールを多用するパワープレイ気味の攻撃を、前半早々から仕掛けてきました。中盤を殆ど無視する戦法は、この試合リズムをつかめない原因になったかもしれません。偶に中盤を経由する時は、カウンター気味の早いパスで前線に放り込んじゃうし、今日のサイド攻撃は、たまに日本のサイドを深くエグルも、止められたりカットされたりと散々なできで、何とかクロスを上げても精度が悪すぎました。唯一見るべきところは、中に切れ込むドリブルとミドルレンジからのシュートだけでした。

日本戦評
韓国がロングボールを前半多用したこともあるのか、DFラインは終始、極低でした。それに引きずられる形で、ボランチも下がり、よく見るとDFラインに吸収している場面も見えました。そこを狙われる形でミドルシュートを、雨霰の如く撃たれ、ドフリーで撃たせる場面も見受けられました。今試合、決定的にサイドを崩される事がなかったので、失点はしませんでしたが、もしもを考えると、よく勝ちを拾えたことが不思議でなりません。

今試合の極低DFラインの遠因として考えられるのが、ジーコの今大会の審判に対する不信感だと思われます。 以前どこかのコラムで、ジーコのDFラインに対する考え方を掲載していたのを見たのですが、彼はアジアでの試合の審判のジャッジを全く信用していません。オフサイドトラップを仕掛けても、とってくれない場合もあるので、それならば無理をしてラインを上げる必要もないというのが彼のスタンスです。中国戦において審判に怒りをぶちまけていた事を考えると、この極低ラインも仕方が無かったのかと思ってしまいます。また、ライン統率者の技量も反映されるでしょうし、DF陣の信用度というのも加味しているのかもしれません。

攻撃に関しては、前半から左サイド中心に戦うことを決めていたようでした。高い位置を保った村井と、左に重心をおいた本山で、何度かサイドを崩してはいましたが、決定的な仕事をするまでには至っていませんでした。右サイドは、韓国が囲みに来ると、すぐに左にサイドチェンジをすることから見ても、左のデコイと考えるほうがスッキリするかもしれません。

何度かインターセプトでカウンターチャンスがあったにもかかわらず、シュートまで行っていないのが、情けなくもあり悲しいところです。余計な手数を踏んで、ゴール前でパスをしたところで、DFには怖くもありません。シュートを撃つ選手が怖いのは周知の事実です。撃ってみなければ判らない事もあります(あくまでも枠内に飛ばしたことを前提に)DFに当たってコースが変わるかもしれませんし、GKが弾くかも知れません。シュートを撃つことによって相手DFラインを引き出して、後ろのスペースを使えるかもしれません。全てIFですが、チャレンジすることは悪いことではありません。消極的に行動する事こそ、恥じてもらわなければなりません。

個々の戦評

土肥
神様!仏様!!土肥様!!! 首の皮一枚で勝利を拾ったのは、彼のスパーセーブの数々の賜物です。モチベーションを保つのが難しい大会&今試合において、集中力を切らす事無く行動できたのは、さすがベテランと肯いてしまいます。改めて日本代表のGKの層の厚さと、レベルの高さを思い知らされました。

茶野
目立ったところはありませんでしたが、危なげなく安定した守備を見せました。
ポジションから言えば彼がDFラインを統率していたのかな? もしそうならDFラインを押し上げる勇気をもって欲しかったです。

坪井
不安定な守備を見せ、ハラハラしっぱなしでした。良いディフェンスを魅せたと思ったら、唖然とするようなポカをするし、心臓が痛くなります(苦笑)
クラブに帰って、ブッフバルト師匠の教えを、再度受けなおすことをお薦めします。ポテンシャルの高さは認めますが、この安定感の無さは、今のところどうしようもありません。良い師匠がいるのですから、クラブで経験を積み、再度出直したほうが彼の為かもしれません。

茂庭
安定した守備を見せてくれました。一対一の強さも見せてくれましたし、サイドのケアも危なげなくこなしました。今試合、前線に上がることはありませんでしたが、代表のポジション争いに一歩前進かもしれません。

阿部
韓国に、ミドルレンジからのシュートを雨霰の如く撃たれたのは、修正すべきだったのではと思います。逆にこちらからもミドルシュートを相手に叩き込むぐらいの気概を見せて欲しかったです。その技術があるのだから・・・・・・。前線との距離が遠くなりすぎたのも、反省すべき点かも知れません。ロングレンジのパスや、スルーパスを狙ってみるのも面白いかと思うのですが・・・・・・。

今野
彼の特徴であるインターセプトが多々見られました。運動量も豊富で、体を張ることを厭わないのも好印象です。守備の意識も高く、やべっちFCで「巧」を貰っていました(笑) まだまだ伸びる人材、経験を多く積ませたいところです。

村井
割と高い位置を保ってプレーしていました。残念ながら決定機を演出するには、至っていませんが、可能性を感じさせるプレーは魅せてくれました。まだまだゴールまで遠く感じ、パスか縦のドリブル、クロスの選択しかないのが惜しいところです。中に切れ込むドリブルやシュートの選択肢を増やして欲しいところです。

駒野
坪井のお守りご苦労様です。 堅実な守備で今試合、貢献できました。前に上がれなかったのは残念ですが、守備を計算できる人材を得たのは大きいかもしれません。

本山
体を張って前線の基点を作ったり、攻撃のタメを作る努力の跡は見ることが出来ました。惜しむらくは、決定機を演出できなかった事ぐらいです。ミドルレンジからのシュートも何本か見れました。左に偏りがちな攻撃は、相手に読まれていました。バランスよく左右に供給できれば、違った展開になっていたかもしれません。


シュートシーンを作ることは出来ませんでしたが、体を張ったプレーは賞賛ものです。終始衰えることの無かった運動量にも目を見張りました。これから伸びる人材だけに我慢して使い続けたいところです。

玉田
決定機にパスを選択するようでは、相手にとって怖い存在ではなくなったかもしれません。以前のような切れのあるドリブルも陰を潜めてきました。少し代表と距離をとって、牙を磨くのも良いのかも知れません。

中澤
彼が入るだけで、守備に安定感が出て、骨太の印象を相手に与えるのは、さすがというべきか。北朝鮮戦の汚名挽回のゴールを決めたのも、さすがと唸ってしまいます。

小笠原
彼の悪い癖がでました。途中交代で入ったにも関わらず、走れないのは痛いところです。プロなら試合にスムーズに乗れるように心がまえをするべきです。ふて腐れた感のある動きには、失望します。決勝点のアシストは付きましたが、それ以外見るべきものは無かったとも言えます。

大黒
評価なし。

勝ちを拾ったというのが正直な感想です。内容では勝っている試合ではありませんでしたが、今大会の状況・今試合の韓国の勝ちに来た戦いぶり・若手主体のチームであることを考えれば、ある意味価値のある一勝なのかもしれません。ジーコは勝ち続けているチームをいじらないのがブラジルの鉄則と言っていました。多少の入れ替えはあるかもしれませんが、このスタメンがベースになることを考えれば、若手にとってこの勝利は、大いに価値ある一勝であったと言っても過言ではないかもしれません。

東アジアサッカー選手権大会 対中国

2005年08月04日 | サッカー
 スタメン総入れ替えという緊急事態!! 2-2と結果はドローでした。
果たしてこの結果から、今後の代表に地殻変動は起こるのか否か・・・・・・。

スターティングメンバー

        田中      巻

            本山
 村井                   駒野
       今野       阿部
   
    茂庭     茶野     坪井

            楢崎

いやはや、3-5-2で来ましたね。DFリーダーに茶野をおいて、主将は楢崎でしたね。まったくもって、このメンバーで試合するのが初めてな状況で、連携に不安は在りましたが、立ち上がりは、スンナリ入っていけたと思います。

前半2失点・・・・・・最初の一点は、3バックのマークのズレを利用され、ボールウォッチャーになってましたね。本山が中盤の底まで引っ張られディフェンスをしていた事からも、全体的にマークがずれて、ゾーンの受け渡しが上手くいってませんでした。足がこの頃から止まり始めていました。
二点目は、中国の強烈なCKにドンピシャでヘッドが当たった感じです。一瞬の出来事に、言葉を失ってしまいました(苦笑)

前半の感想は、FWの攻撃が、後一歩、ピースさえ埋まれば・・・・・・というほど、惜しい、面白いと感じずにはいられないほど、ワクワク・ドキドキするものでした。ただ、中盤・最終ラインの組み立てが、単調になりがちでした。失点前後から横パスが段々目立ち始めていました・・・・・・。

後半・交代選手投入後~終了間際

          大黒       田中

            玉田    阿部
 サントス                     駒野
        今野      茶野     
               
          茂庭       坪井

               楢崎

大黒・玉田投入は、何とか自分を納得させることが出来ますが、この期に及んでサントス投入とは・・・・・・たしかに、前半を見ても、左サイドから崩しは、殆どと言っていいほど印象の薄いものでした。右の駒野の運動量が落ちてきたので、攻撃の基点と崩しのきっかけを、左に移転させたい意図は解りますが・・・・・・。

サイドからの崩しを狙う形で、玉田・大黒を投入。高さは無いですが、運動量で掻き回し、隙を突いて、裏に出て得点・・・・・・全く持って期待はずれな結果に終わりました。そもそも、動いてませんし、基点にもなれず。前半から戦っていた田中達也の方が、運動量が上って、甚だ、憤りを感じます。確かに、中盤からのスルーパスを狙うようなタイプのパサーが、居ないという事もありますが、DFライン上だけでなく、サイドに中盤に、他のメンバーのサポート・コーチング(叱咤激励)など、出来たはずです。ジーコの声とサポーターの声しか聞こえないのは、悲しい限りです。
体を張ってボールを死守するようなプレーも見れず、前半から戦っているメンバーと同様に、ピッチを歩いている姿は、またまた、憤りを感じます

日本の初得点は、阿部からのFKのこぼれ玉を、茂庭が体ごと押し込んで得点。阿部のキックはやっぱり日本の武器になるなと実感しました。右の阿部・左の中村、いやはやこの二人を同時に見てみたいです。

日本二得点目は、田中が阿部にスルーパスを出したコボレ玉を、アウトサイドに回転をかけたシュートでした。ゴールキーパーも私も動けない程の素晴らしいシュートでした(笑)

個々の評価

楢崎
二失点は残念ですが、GK自身のミスから生まれたものではありません。スーパーセーブが一本でも出ていれば・・・・・・流れが変わったかも、しかし、それを常時望むのはGKに対して酷な事かもしれません。
茶野
急造ラインをまとめるのは大変だったでしょう。二失点で良く抑えたと言うほうがいいのかな? しかし、全体的に、ラインの押し上げが遅いかもしれません。前との距離を間延びさせないためにも、勇気をもって押し上げて欲しかったです。
茂庭
左サイド・村井とのコンビネーションで、サイドを駆け上がっていました。残念ながらコンビネーションは合っていませんでしたが、何とか打開しようとする気持ちが、ひしひしと伝わってきました。FK/CKでの攻撃力も中心になれる存在かもしれません。試合を通じて、この熱い気持ちは唯一の救いでした。
※村井とのパス交換で「お~よっしゃこい!!」が笑いのツボに入ってしまいました。不謹慎かな~(笑)
坪井
う~ん・・・・・・評価をしようにも印象に残らず。気になったのは、終了間際、勝ちに行かなければならない状況で、DFライン(茶野は中盤に上がっていて茂庭しか居ない状況)で横パスばかりしていたのが、気になるところ。茂庭に怒鳴られてました(苦笑) 前にターゲットマンが居ない・パスコースがなかったと言い訳されちゃえば、何も言えませんが、もっとやりようがあったのでは?と思ってしまいます。
※この終盤の横パスは、坪井に限らず、他の選手にも見られました。勝つ気が無いのかと、背中を叩いてやりたいと思ったのは私だけでしょうか?(汗)
今野
スペースを埋める動きや、インターセプトはセンスを感じます。しかし、村井を活かすパスや動きが出来なかったことや、中盤での組み立てに、単調さやアイデアの無さが見られたのは、まだまだ経験不足なのかもしれません。ノビシロがまだまだあることを考えても、中田・中村・小野などのトップ選手がいる日本代表での経験を積ませたいと思わせる人材です。
阿部
ボールに絡むと何か予感を感じさせてくれる選手です。全得点に絡んでるのは凄いことです。前に飛び出す動きも評価できます。もっと周りとのコンビネーションさえ合えば、大胆な組み立てができるかもしれません。FKは相変わらず冴えてましたね。ミドルシュートを狙ってみるのもいいかもしれません。中村との競演を見てみたいです。
村井
ゴールに近づくにつれ、その動きが冴えてました。キックの精度・スピードは驚愕ものでした。周りの信頼を得ること、コンビネーションを向上させる事が彼の持ち味を最大限に引き出すための課題でしょうか。ハーフェイライン辺りで立ち尽くす場面や、横パス・バックラインに戻すパスが目立っていました。そこら辺がサントスと交代させられた理由かもしれません。(だからといってサントスがこの状況を打開できたわけではありませんが・・・・・・)
駒野
攻守に動き回る姿は、新鮮に映りました。右サイドの攻撃の基点になれたことは、この試合最大の収穫かもしれません。周りに活かされるばかりでなく、自分からも積極的に責める姿勢は、加地には無いものです。終始、DFラインに吸収されること無く、高い位置でプレーする姿は評価できます(この高い位置が村井の前への突出を妨げたのかもしれません) 加地の定位置を脅かす存在であるとハッキリと宣言できたことは、嬉しい限りです。
本山
そこそこ、攻守に貢献できたかな・・・・・・。目立った動きが出来ず、残念ながら代表レギュラー・サブの争いからの脱落が決定的かもしれません。

高さで競り負けることは全くありませんでした。自分の特徴を理解し、その武器を最大限に活かそうと、終始ボールに絡んでいました。良いパサーがいれば、もっとその能力を活かせるかもしれません。熱いハートが心地よいです。
田中達也
ピッチを縦横無尽に駆け回り、得点に絡む動きは素晴らしいものでした。ちょっぴり周りが見えていない傾向もありましたが、それに余りある運動量は、賞賛にに値するものです。一人得点の匂いを醸し出していました。良いパサーがいれば・・・・・・。
玉田> 
監督の意図なのか、トップ下に陣取っていました。他の選手をサポートしたり、前線に飛び出したり、動き回れるだけの体力はあったはず。田中達也のほうが彼以上に動いていたのは皮肉です(笑) もう駄目なのかな・・・・・・代表での活躍はこれが最後かも。
大黒
またまた、試合に出てました?(苦笑) なーんにもしてないはず。一体この変わりようはどうしたことか。あまりの落差に困惑してしまいます。怪我なら監督に素直に申請すべき。実はこれが彼の本来の姿のでしょうか・・・・・・あの活躍は幻? 一体何が本当なのか、まったくわかりません。誰か教えてください(泣)
サントス
シンプルにプレーしさえすれば、そこそこの選手。ガッツもあるし、そこを監督が買っているのかもしれません。途中投入されても、どうしようもない。村井以上に左サイドが壊死したのは皮肉以上の何物でもありません。気持ちとは裏腹に、体がDFラインに吸収されてしまうのは、悲しいサガです。

前半はDFライン&中盤からの縦パスが単調で、相手に読まれていました。ゴールエリア付近までボールを運びさえすれば、アイデアは豊富にあるのですが・・・・・・余計な手数を踏んで、なかなかゴールエリアまでボールが来ないのが残念でなりません。後半になって、運動量が落ちると、この傾向が特に顕著に表れ、DFラインで無駄にボール回しが増え、サイドに回してもDFラインやボランチにボールが戻ってくる状況が増え、イライラする展開になっていました。もっと攻撃の方向性を明確に示せるリーダーがいればいいんですけど、意思疎通の取れていない急造チームにしては、この結果はまだマシな方だったのかもしれません。普段のレギュラーメンバーが、何年・何ヶ月もかかって築いたコンビネーションを、この場面で急造チームに求めるのは、酷なのかもしれません。コンビネーションが急造の割りに、よくやったと褒めるほうが良いのかも知れません。しかし、普段のメンバーと今回のメンバーの動きの質の差が、あまりにもハッキリしているのは解せませんね。疲れなのかな? それとも既に限界なのかな・・・・・・。

この東アジアサッカー選手権大会における日本代表では、すでに3-5-2は壊死してますね。特に顕著なのが、トップ下です。まったく攻撃の基点にもなれず、ポッカリとスペースが空いたといっても過言ではないほど、無駄なポジションになっています。今回の本山は、割と動き回っていましたが、それ以外の玉田・小笠原はボーっと突っ立ている印象しかありません。マークがきついし、なかなか動けないし、それを打開することが出来ないのなら、いっそのこと4-4-2にして、サイドの展開を打開したほうがいいかもしれません。巻というターゲットが出現したこともありますし、サイドからのクロスをもっと積極的に狙って欲しいところです。

次戦 希望メンバー

       田中     巻
 
 村井                駒野
       
       福西     阿部

 茂庭                加地
       
       中澤     宮本

           川口

在りえないよな~と思いつつ、現構成ではこれがベストかなと思うんですが(笑)
           

東アジアサッカー選手権大会 スタメン総入れ替え

2005年08月03日 | サッカー
 さすがのジーコも、あの試合内容には、我慢できなかったようですね。一応、疲れを理由に若手起用をするようですが、それにしてもジーコのお気に入りの選手を、外してまでの起用は、本命のそろそろ外したいけど、自分が引導を渡したくない選手を外すために、敢えて全員を外して、カモフラージュしたのではないかと邪推してしまいます。

今回起用される選手の活躍如何によっては、今回以降の試合起用を示唆しています、というか、相当な失敗をしない限り、その選手はレギュラー若しくはサブの椅子が、確約されたとみてもいいかもしれません。また、この逆を言えば、今回の試合で活躍が無ければ、W杯の椅子を争う競争から、一歩後退、又は、脱落を意味しているかもしれません。

今回発表されたメンバー
3-5-2編
        田中      巻
            
   村井      本山
       
       今野      阿部    駒野
    
     茶野    茂庭   坪井

            楢崎

3-5-2ならば、ジーコが本気でレギュラーメンバーの疲れを心配していて、今回の起用は、あくまでも代用以外の何者でもない。一応控え組みのモチベーションを保つために、活躍如何によって次回以降の試合起用をリップサービスした。
駒野の位置がビミョーな所ですが、もし彼がバックラインに入って居るならすんなり納得できるんですけど・・・・・・。

4-4-2編
        田中     巻

 村井    今野     阿部    本山
   
 茶野    茂庭     坪井    駒野

            楢崎

4-4-2ならば、ジーコの本気度が並々ならぬことがわかります。何故ならば、コンフィデにおいて、メキシコに負けて追い詰められた状況で、ギリシャ戦において3-6-1から4-4-2に、システムチェンジしてきました。また、その後のブラジル戦にも4-4-2で勝負してきました。ジーコがいかに4-4-2が好きであるかは、初期の黄金の中盤を作りたいという彼の構想からも分ると思いますが、積極的に勝負を仕掛ける時、自分が自信を持っている時に、彼は4-4-2を使う傾向があるように感じます。

巻を生かすためにも(結果的に田中も)サイドから効果的に崩したい、その上でも両サイドの村井・本山が守備に追いまわされることの無いように、バックアップに茶野・駒野を置く、と考えると、割とシックリ来るんですけど・・・・・・。
村井ー茶野ラインもジュビロライン(元ジェフ)だし、4-4-2はありえるかもしれません・・・・・・。

しかし、中心メンバーを外したのが気になるところ・・・・・・川口・宮本・中澤を外してきたところが、混乱してしまう原因です。川口は前回の戦いで失点をしましたが、彼の責任にするのは無理があるし酷なところです。宮本は現チームを精神的にまとめる絶対的な主将ですし、ジーコの信頼も絶大なものだと思います。中澤は前回直接的な失点シーンを演出してしまいましたが、これまでのチーム貢献度は随一ですし、前回の汚名挽回の場を直ぐに与えないのも微妙なところです。キャプテンマークを誰がつけるのかも問題ですしね。順当に行けば、楢崎ですけど、彼が中心となって、攻撃陣をまとめられるのか? 無理っぽいし・・・・・・そうなると、攻守において指示が出来る阿部しか居ないわけで・・・・・・。

こんな状況から考えてみると、6:4で3-5-2の確立が高いかも・・・・・・。
今回のメンバーで、最終通告を宣告されているのは、本山・茶野・坪井あたりでしょうか、また当確ライン上にいるのは、阿部・今野・村井あたりかと。
前回のメンバーで、最終通告されているのは、サントス・遠藤・玉田あたりかもしれません。今回の試合で、代表内に地殻変動が起こることは必至です、それは3-5-2だろうが、4-4-2だろうと変わらないと思われます。これ以上のチャンスはもう二度とないでしょう。この機会を逃せば、海外組みが入っての競争になり、代表当確は今以上に厳しく、確立が低くなることは誰の目に見ても明らかです。彼ら自身のためにも、代表のためにも、若手の奮起を期待しています。

※しかし、今回のメンバーは、元ジェフ子&現ジェフ子が多いですね。オシム監督の育成が、日本代表にもたらした影響は大きいですね。

東アジアサッカー選手権大会 対北朝鮮

2005年08月01日 | サッカー
 言い逃れの出来ない敗戦・・・・・・。コンフィデでの熱気が嘘だったかのようなこの変わりように、大きな失望を感じてしまいました。

何が敗戦につながったのか自分なりに考察してみたいと思います。

考察 其の一:ジーコの采配
スタメンは大方の予想通り、特に意外なものではなく、コンフィデでの実績やこれまでの貢献度を考慮した、現在考えうる構成でもっとも最良のものであったと考えます。

        玉田      大黒

            小笠原

       遠藤        福西
さんとす                  加地
      中澤    宮本   田中

             川口
 
それにしても両サイドの選手の位置が低いです。5バックかと思わせるほど、まったく上がる気配がありませんでした。前で基点を作れないということもありますけど、日本の生命線であるサイドで、基点を作れないのは痛すぎます。パスもドリブルもクロスもすべて相手に潰されていました。

失点後の後半すぐにジーコが動いてきました。

     玉田     大黒

 本山            小笠原
     遠藤     福西

さんとす           加地
     中澤     宮本
         川口

サイドに基点を置いて、そこから崩そうという意図が見えます。しかし、北朝鮮がゴール前を固めて、前線にスペースが無く、相も変わらずサイドの基点を崩されては、4バックも意味を為しませんでした。クロスを上げても前の選手がね・・・・・・。

          巻
     田中      大黒
  
     本山     小笠原
         福西
さんとす            加地
     中澤     宮本
         川口
試合終了間際には、福西も前線に上がって、実質4トップ状態でしたが、またしてもサイドからクロスが上がらない・・・・・・。負けている状況・残り時間が少ない状況・前線に、巻・福西がいる状況を考えれば、横パスしてる場合じゃないだろうと思うんですが、ジーコの意図が伝わってなかったのでしょうかね。
今回のジーコの采配は、非がないとは言えませんが(さんとす問題など)、今回彼を責めるのは酷な気がします。

考察 其の二:いつまで"さんとす"にこだわるのか
上のスタメン図で書きましたが、両サイドが異様に低い位置でした。とくにさんとすは別段守備が上手くて、選ばれている訳ではなく、前への突破以外に彼の取り柄が在るわけでもありません。前に出て勝負以外に道は無いわけですが、その突破さえも相手に潰されてしまっては、彼の存在そのものに疑問を感じてしまいます。
パスもマイナスのものが多く、攻撃の流れを一人で潰していました。実質10人で戦っているのと変わりがない状況は、観ていてやるせないものがあります。リスクを承知で彼を使っているのならば、同じリスクを他のフレッシュな選手で賭けても、なんら問題はないと思うんですが・・・・・・。ジーコの決断を後は待つばかりです。

考察 其の三:最低のパフォーマンス
いやはや、今回一番驚いたのが、選手のパフォーマンスの低さです。コンフィデでのあの戦いは、一体何だったのでしょうか。中田・中村がチームにもたらした輝きは、一瞬にして消えうせてしまいました。失点シーンにおける小笠原の安易な行動や、中澤の気の抜けたクリア等、この試合のすべてを物語るシーンでした。
中田からの提言”一対一に負けない”はどこに行ったのでしょうか。相手が誰であろうと負けない気持ちこそが、世界との差だと思うんですけど・・・・・・。技術など勢い・体力・気持ちで、いくらでも覆されてしまいます。こんなパフォーマンスの試合をするかぎり、”海外組み”と称される選手達に、強いことは言えません。

考察 其の四:個々の批評

川口:失点シーンは、コーチングによって未然に防げた可能性もあります。中田がいない現在、ちょっと慢心気味のチームに喝を入れて欲しいところです。

宮本:可も無く不可も無く。目立った動きもありませんが、いい加減FK/CKの時に前に出るのを止めたほうがいいと思うんですけど、特にヘッドが強いわけでもありませんし、コンフィデ・ブラジル戦でカウンター食らって失点もありましたしね。加地・サントスがカウンター予防するより、後ろで待機してた方が、よっぽどマシだと思うんですけど・・・・・・。

田中誠:こちらも可も無く不可も無く。しかし今日のパフォーマンスでは中澤よりよっぽどマシだったかも。

中澤:気の抜けたクリアミス。あの位置でパスを繋ぐんですか(苦笑) 油断大敵・慢心は命取りですよ。中澤とて、W杯レギュラーを確実に確保した訳ではないと、はっきりと認識しました。

サントス:ドリブルで抜くこともできず、北朝鮮選手にカモにされていました。周りのフォローも皆無で、こればっかりはもっとサポートにいけよと、周りの選手に言いたいです(苦笑) しかし、集中力を欠いていたのも事実で、攻撃の流れを完全に潰していました。一人気持ちだけが先行していた感じがします。

加地:スーパー加地は、今日は見られず。前にスペースもない、周りに生かされて何ぼの選手ですし、中村・中田の登場を待つばかりです。

福西:前に行く意識もありましたが、ダイナミックな展開は出来てませんでした。周りのサポートに行く足が重いのは、モチベーションの問題なのか、慢心なのか・・・。
パートナーによって出来不出来の差があるのも、ちょっと考え物です。

遠藤:後方からのダイナミックな展開を期待していたのですが、不発気味でした。福西同様、サポートに行くのが遅い気がします。大黒とのコンビも活かされず、次戦の出場が微妙なところです。

小笠原:ゲームに出てた?というほど、存在感0でした。今このチームを引っ張れるのは彼しかいないし、小野を出し抜くチャンスでもありましたが、完全にゲームから消えていました。W杯予選・コンフィデと評価を上げているだけに、惜しいと思わずにはいられません。中だけに、拘りすぎです。サイドの選手を上手く使う&自分もサイドに出る動きをしないと、何時までたっても中村&中田に追いつけません。それと前に当てて中から崩したい気持ちはわかりますが、前に居るのは柳沢でも久保でもなく、ましてや高原でもありません。もうちょっと、まわりの人材に合わせたプレーをしなければ、成長は望めないかも。

玉田:ピッチ上で誰よりも動いてましたが、如何せん気持ちが空回りして、プレーが付いてきていませんでした。そんなに、得意ではないポストプレーを強いられ、そこから北朝鮮にカウンターチャンスを与えていました。サイドに出る選択肢も在ったのではないかと思いますが、最後まで中に拘ったのは惜しいところ。シュート自体も少なく、FWレギュラーの座を確保するためにも奮起を促したいです。

大黒:試合に出てた? シュート撃ちましたっけ? ボールに触ってました? 一体どうしたのと一番聞きたい人 No1!! ゴールに向かう我武者羅なところを評価されているんだと思いますが、まったくこの試合において、その片鱗さえも見ることは出来ませんでした。ポストプレーにすら絡んでなかったと思われます。中で勝負するなら、もうちょっとポストプレーに絡んだほうがいいと思うんですけど・・・・・・。前のスペースが無いのに裏の動きを狙ってもどうしようもないかと。

本山:評価のしようがありません。今大会に賭ける意気込みは相当なものがあると思いますが、途中交代で入ったはいいけど、流れを変えることができず、ズブズブ沈んでいった感じです。また、マークの多い中だけに固執したプレーは断罪されるべきでしょう、サイドに出てクロス&ドリブルの意図があっての投入だったと思われますが、サントスのサポートすら行ってません。今大会が代表最後のプレーになるかもしれません。

田中達也:積極的な仕掛けやショートが好印象です。しかし、前にスペースが無い状況では彼の持ち味も活かせません。玉田とプレイスタイルが被ってるのもちょっと惜しい感じがします。

巻:この試合で唯一人、気持ちを前面に出してましたね。何かやってやろうという意気込みは買いです。プレイ時間が短かったので、もうちょと観てみたいなと思いました。


~総評~
レギュラーメンバーのモチベーション&パフォーマンスの温度差がこれほどある試合を見るのは残念でなりません。
サントスを別段擁護するわけではありませんが、周りのサポートすらない状況は、観ていて気持ちのいいものではありません。確かに一対一で負けないと言うのが合言葉になりつつありますが、サポートすらない状況で勝てるのは、世界でも数人しか居ません(それでも相当な調子の良さがないと勝てるはずもありません)
技術云々では、すでに再考の時期が迫っているかもしれませんが、勝ちたいという気持ちだけはピッチ上の誰にも引けを取らないかもしれません。この気持ちが消えない限り、ジーコはサントスをピッチ上から引っ張り出すことは無いかもしれません。各選手の気持ちの入らないプレーも残念ですが、独りよがりなプレーや、システムやポジションに固執しすぎるスタイルからの脱却を、図って欲しいものです。
中のマークがキツイならサイドに出るとか、中盤の底からパス一辺倒だけでなく、ドリブルで仕掛けるとか、ポジションチェンジをしてみるとか、色々やり様はあると思うんですが・・・・・・。
やっぱり”海外組み”がいないと何も出来ない・・・・・・と言われるのかと思うと残念です。W杯の椅子は、まだ誰も決まっていません。この危機感の無さが”国内組み”最大の欠点かと思います。恵まれた環境でプレーできる状況が慢心を生んだのかもしれません。
次戦、相当な決意と結果が伴う試合内容を魅せなければ、代表総入れ替えも決断しなければならないかもしれません(ジーコの進退も含めて・・・・・・。)

東アジアサッカー選手権大会2005 日本代表メンバー発表

2005年07月19日 | サッカー

 7月31日から開幕する東アジアサッカー選手権大会 いわゆる"海外組み"と称される選手達を除いた"国内組み"を中心として骨組みを組み、その肉付けに新たな新戦力?を加えたジーコ監督。どこまで新戦力?を使うのか、どの程度のパフォーマンスを選手達が魅せてくれるのか、興味の尽きない戦いになりそうだ。

【選  手】
No. 氏名     生年月日  身長  体重  所属

GK
   楢崎 正剛   1976.04.15 185cm 76kg 名古屋グランパスエイト
   土肥 洋一   1973.07.25 184cm 84kg FC東京
   川口 能活   1975.08.15 179cm 78kg ジュビロ磐田

DF
   田中  誠   1975.08.08 178cm 74kg ジュビロ磐田
   茶野 隆行   1976.11.23 177cm 74kg ジュビロ磐田
   宮本 恒靖   1977.02.07 176cm 72kg ガンバ大阪
   三都主     1977.07.20 178cm 69kg 浦和レッドダイヤモンズ
   三浦 淳宏   1974.07.24 175cm 73kg ヴィッセル神戸
   坪井 慶介   1979.09.16 179cm 67kg 浦和レッドダイヤモンズ
   加地  亮   1980.01.13 177cm 73kg FC東京
   茂庭 照幸   1981.09.08  181cm 77kg FC東京 
   中澤 佑二   1978.02.25 187cm 78kg 横浜F・マリノス

MF
   遠藤 保仁   1980.01.28 178cm 75kg ガンバ大阪
   小笠原満男   1979.04.05 173cm 72kg 鹿島アントラーズ
   福西 崇史   1976.09.01 181cm 77kg ジュビロ磐田
   本山 雅志   1979.06.20 175cm 66kg 鹿島アントラーズ
   今野 泰幸   1983.01.25 178cm 73kg FC東京
   村井 慎二   1979.12.01 176cm 70kg ジュビロ磐田
   阿部 勇樹   1981.09.06 175cm 68kg ジェフユナイテッド千葉

FW
   玉田 圭司   1980.04.11 173cm 63kg 柏レイソル
   大黒 将志   1980.05.04 177cm 74kg ガンバ大阪
   田中 達也   1982.11.27 167cm 63kg 浦和レッドダイヤモンズ
   久保 竜彦   1976.06.18 181cm 73kg 横浜F・マリノス

スポーツナビより抜粋~

ある意味驚きのメンバー発表でしたけど、?の付く選手もチラホラ・・・・・・。

GKに関しては、怪我がなければ、W杯までこの布陣で行くんだなと認識しました。現時点で、経験・能力・他すべてにおいてこのメンバーを超える選手が、この一年で出てくることはないかなと思います。個人的にはWユースで活躍した"大分トリニータ所属 西川周作"を観てみたかったと思っているのですが、Jで安定した活躍を魅せ、一つ一つチャンスを確実につかんで欲しいと思います。何分まだ若いですしね(微笑)

DFには、引き続きコンフィデから茂庭選手が選出された以外は、これと言って代わり映えのない(ある意味安定した)選出でした。新たな組み合わせを試行出来るのか、既存の組み合わせで安定を狙うのか、ジーコのスタンス(この選手権のタイトル奪取が目的か?)によって、もっとも論争を巻き起こしそうな感じはするんですけどね・・・・・・・。

今回の目玉(笑)MFは、一体どんな組み合わせでこの選手を使うのか、まったく想像するのが難しい(楽しい?)布陣です。

FW・・・・・・今何故に田中達也なのかと疑問に思う以上に、久保竜彦は果たして走れるのか?と心配してしまいます。さすがに鈴木某を諦めたのは拍手を送りたい気もしますが、鈴木某以上に使えるかどうかも未知数な久保をここで投入するジーコ監督、相当な信頼と思った以上の状態の良さから、選出したのだと思いますが、これが吉とでるか凶とでるか、まったく想像できません(苦笑)
まったくの邪推ですが、あくまでも大黒を切り札で使いたい→先発メンバーに大型選手を使いたい→久保は45分程度なら全力でプレーできる→久保選出(笑) ってことはないですかね・・・・・・まさかね・・・・・・。

今回の日本代表を見る目は、以前に増しても厳しいものになると思われます。コンフィデでのあのパフォーマンスを見せ付けられた後ですし、久しぶりの新戦力?投入ですし、J球宴問題も絡んできますし、W杯を睨んだ国内組みの(新戦力の)最終試験とも言えるかもしれません。

※オマケ スタメン予想

3-6-1編 

            久保(大黒)
        
         遠藤(玉田) 小笠原
 
  サントス(村井)             加地
       
         福西     阿部(今野)
    
      中澤(茶野) 宮本     田中(坪井)
            
               川口

と、これ書いてて思ったんですけど、遠藤を前目に先発で使うのって、ちょっと無理があるかなっと。後半、大黒投入後ならありえるけど、3-6-1を今大会使うのは薄いかな・・・・・・。本来なら遠藤の位置に本山なんですけど、どうも(ジーコ監督の)信頼度が低い気がしてならない、コンフィデでも遠藤・玉田を得点が欲しい場面で使った経緯もあり、
今回よほどの活躍がないと、次回から本山の姿を観ることはないかも・・・・・・(泣)

3-5-2編 

        久保(大黒)    玉田(田中)
              
              小笠原
 サントス(村井)                 加地
        
       福西         阿部(遠藤・今野)
      
      中澤      宮本      田中
              
               川口

一番現実味が在りそうな布陣かも知れません。福西のパートナーに誰を指名するのか、希望的観測で阿部をスタメンにしてますが、現実的には遠藤かもしれませんが、切り札の大黒を生かすという意味でも、遠藤を手元に置くかもしれません。小笠原の交代要員として遠藤というパターンも十分考えられる。

4-4-2編
 
       久保(大黒)    玉田(田中)
          
              小笠原

      遠藤      福西      今野

村井(さんとす)                 加地
         中澤        宮本
               川口 

一番予想がつかない4-4-2・・・・・・組み合わせが一番楽しいかも(笑)
3ボランチという在り得ない布陣。中盤の構成が一番難しい(楽しい)所。村井とサントスを共存で使うパターンもありえるけど、そこまでジーコが村井を信頼しているか疑問の残るところもあります。3ボランチの布陣では敢えて、阿部を外しましたが、守備をどこまで出来るのか、その成果如何によっては、レギュラー奪取も在り得ない話ではなくなってきます。もともとロングフィード・FKには定評もあることですし。

3布陣を通じて、DFには殆ど手を加えてませんが、J球宴と東欧遠征が被る問題もあり、ここで敢えて茂庭・茶野・坪井を使ってくる可能性も無きにしも非ず。予断を許さない状況では在ります。GKもローテンションで使う可能性がありますが、こちらはさほど問題はないでしょう。

大久保・松井の両名を見てみたかった気もしますが、各自のクラブチームで良い結果を出してくれることを期待しています。特に松井の進化の凄さはTVでの特集でちょこっと観ただけでしたが、明らかな進化は、日本のファンタジスタの系譜が、着実に脈々と受け継がれていることに、ちょっぴりホットした次第です(笑)

今回のタイトルはさほど欲しいとは思わない(貰える物ならほしいけど)が、昨今の外交情勢の観点から見ても、どのような捉えられ方を、各国がするのか、非常に楽しみで不安があふれる大会です。
6ヶ国協議の主要なメンバー国の4つが戦い、実質的な状況は3対1な訳で、戦後60年を迎えるこの夏に、"韓国"で行われるという状況。何か起きるだろうと誰でも思ってしまう状況がココまで揃うのは、不幸なのか幸せなのかわかりません(苦笑)
韓国サポータの動向にも注視しなければならないかなっと、彼らがこの状況を煽る事も考えられ、それが不幸なことにならなければいいと思うんですが、そこまで深く考えないで行動しそうな気もするので、日本代表が五体満足無事に帰ってこられることを、切に願うばかりです。