■「i=愛」がシンボル今昔
毎日JRと地下鉄有楽町線の有楽町駅を利用
している。帰りはビックカメラ店内エスカレ
ーターを利用してJRへ。雨の日は傘要らずだ。
ここがかつては百貨店の「そごう」だったこ
とを思い出す人は少なくなったかもしれない。
閉店したそごうに代わり、2001年カメラ量販
店が誕生した。その後2007年秋、有楽町駅前
再開発で丸井が出現し周辺が一変。その総合
商業施設名称を「有楽町ITOCiA」と言う。こ
の名称をはじめて見た時、思わず連想したの
がかつてのそごう百貨店のことだった。
「有楽町で逢いましょう」という歌謡曲が
流行ったのが、昭和32(1957)年、「そごう
百貨店」がオープンした年だ。佐伯孝夫作詞、
吉田正作曲のこの歌はフランク永井が歌って
大ヒットした。
この歌がそごう百貨店オープンのためのタ
イアップキャンペーンの中心になるコマーシ
ャルソングであったことは今では語り種にな
っている。
この歌詞に「♪~雨も愛しや歌ってる甘い
ブルース・・・」とある。ここに登場する
「愛しや」が「ITOCiA」のネーミングに受け
継がれたのか、なるほどね。と勝手に想像し、
それにしても「いとしや」が「いとしあ」に
なっているのはどうして? それに「Ci」の
「i」が小文字なのがずっと気になっていた。
「有楽町イトシア」で検索すると、その施
設概要の中に説明文がありました。
『有楽町イトシア名称の由来 新しい有楽
町の顔に相応しい名称として開発された「IT
OCiA(イトシア)」は、「愛しい+ia(場所
を表す名詞語尾)」からつくられた愛称。 新
しく誕生するこの街が、来街する人たちや利
用する人たちにとって愛しい街になることを
願って名付けました。』また、シンボルロゴ
のデザイン説明には、『歴史と由緒ある有楽
町を、クラシカルな明朝体と和のイメージの
角印で表現。また、小文字にしたITOCiAの
「i」は、愛称の由来である愛しさを「小さな
愛」で象徴しています。』と。
ネーミング成立過程で、あの歌詞が事例と
して取り上げられたことは間違いないようで
す。ただ昔風の言い回しで「愛しや」を欧文
にすると「ITOSHIYA」となり、八百屋など
の屋号風になるのを避けたため、語尾を変え
たのではないでしょうか。ちょっといいなぁ
と思ったのは、「小さな愛」を小文字の「i」
で象徴させたというところです。
そう言えばアップルが作ったPCは「iMac」
だったし、売上の主力が「iPod」「iPhone」
や「itunes」で小文字の「i」。方や大企業中
心に業績を伸ばしたのが大文字の「IBM」。
こちらは「ビッグブルー」という愛称でも呼
ばれています。
個人(私=i)相手の「スモールアイ」で売
上を伸ばしたアップルと一方がビッグアイ。
百貨店の盛衰を考えているうちに思いはそこ
まで飛躍してしまいました。(2010.1.26中)
毎日JRと地下鉄有楽町線の有楽町駅を利用
している。帰りはビックカメラ店内エスカレ
ーターを利用してJRへ。雨の日は傘要らずだ。
ここがかつては百貨店の「そごう」だったこ
とを思い出す人は少なくなったかもしれない。
閉店したそごうに代わり、2001年カメラ量販
店が誕生した。その後2007年秋、有楽町駅前
再開発で丸井が出現し周辺が一変。その総合
商業施設名称を「有楽町ITOCiA」と言う。こ
の名称をはじめて見た時、思わず連想したの
がかつてのそごう百貨店のことだった。
「有楽町で逢いましょう」という歌謡曲が
流行ったのが、昭和32(1957)年、「そごう
百貨店」がオープンした年だ。佐伯孝夫作詞、
吉田正作曲のこの歌はフランク永井が歌って
大ヒットした。
この歌がそごう百貨店オープンのためのタ
イアップキャンペーンの中心になるコマーシ
ャルソングであったことは今では語り種にな
っている。
この歌詞に「♪~雨も愛しや歌ってる甘い
ブルース・・・」とある。ここに登場する
「愛しや」が「ITOCiA」のネーミングに受け
継がれたのか、なるほどね。と勝手に想像し、
それにしても「いとしや」が「いとしあ」に
なっているのはどうして? それに「Ci」の
「i」が小文字なのがずっと気になっていた。
「有楽町イトシア」で検索すると、その施
設概要の中に説明文がありました。
『有楽町イトシア名称の由来 新しい有楽
町の顔に相応しい名称として開発された「IT
OCiA(イトシア)」は、「愛しい+ia(場所
を表す名詞語尾)」からつくられた愛称。 新
しく誕生するこの街が、来街する人たちや利
用する人たちにとって愛しい街になることを
願って名付けました。』また、シンボルロゴ
のデザイン説明には、『歴史と由緒ある有楽
町を、クラシカルな明朝体と和のイメージの
角印で表現。また、小文字にしたITOCiAの
「i」は、愛称の由来である愛しさを「小さな
愛」で象徴しています。』と。
ネーミング成立過程で、あの歌詞が事例と
して取り上げられたことは間違いないようで
す。ただ昔風の言い回しで「愛しや」を欧文
にすると「ITOSHIYA」となり、八百屋など
の屋号風になるのを避けたため、語尾を変え
たのではないでしょうか。ちょっといいなぁ
と思ったのは、「小さな愛」を小文字の「i」
で象徴させたというところです。
そう言えばアップルが作ったPCは「iMac」
だったし、売上の主力が「iPod」「iPhone」
や「itunes」で小文字の「i」。方や大企業中
心に業績を伸ばしたのが大文字の「IBM」。
こちらは「ビッグブルー」という愛称でも呼
ばれています。
個人(私=i)相手の「スモールアイ」で売
上を伸ばしたアップルと一方がビッグアイ。
百貨店の盛衰を考えているうちに思いはそこ
まで飛躍してしまいました。(2010.1.26中)