茶ブログ

森林と木材をこよなく愛する男もすなる日記

本棚作り 第1章 序論

2006-10-15 | Weblog
今日は宅建でした。一応試験受けにいきました。それだけです。
今年も受験料無駄にしました。

さてさて義兄の本棚作りを開始いたしました。
先週、園部の方まで調達してきた木材を、
今日は加工するための墨付けをしました。(赤鉛筆ですけど。)

加工は後日、これまたもう一人の義兄が工務店をやっておるので、
そこでやってもらいやす。ファミリーの総力を結集した本棚となるのです。

材料はオール杉で、天然乾燥材です。一等材なので節が多いですが、
やはり人工乾燥材(高温)とは、色味が違います。
人乾の材を机の本棚として使ってますが、やや焼けた感じというか、
あぶらっ気が抜けた感じになっています。

とりあえず、板を並べて、元と末、木表と木裏を確認する作業から。
節の位置、色味など、全ての材を確認。
大工はこうやって、どこに使おうかと考えるのかと、実体験。

本棚は側板が5枚並ぶので、5枚の順番を考えつつ。
両端は外側に木表が来るように。その一枚内側は、外側に木裏が
来るようにし、変形を相殺できるように細やかな木使い。

背板も合板使わずに、四分板です。
6枚あるので順番に並べて、見栄えがするように並べかえる。もうマニアですな。

40cm程度の棚板を、2m弱の材からとっていくのですが、
抜け節をよけたりしながら、木取りを行う。
無垢材ならではの面倒くささだけど、頭を使うので楽しい。
大工も、木を見せる仕事の方が面白いだろうなと思った。

製材所の人にも、木拾い以外に、本棚の図面を送っておいたので、
それに合わせた材を用意してくれている。
最終的に、短い棚板に加工するのをわかっているので、
真ん中らへんに多少大きな抜け節があっても問題ないのである。

研究テーマは木造住宅における『設計と製材(木材調達)の同期化』なのですが、
本棚作りを通じて、それを実感できているので、なかなか楽しいものです。
知識を、実体験を通じて、知恵化していく作業です。