これからどういった方向に業界が進んでいき、
どういった方向に進むべきかをちょっとだけアドバイスします。
◆Adobe CS5がいよいよ今月末あたりに発売されますね。
来月にはオフィス2010も登場します。
発売ラッシュですね。
フォトショップ、イラストレーター、フラッシュ、ドリームウィーバーなどが
CS4からCS5に新しくバージョンアップされ、
オフィスもエクセルやワード、パワーポイントも2007から2010に一新されますね。
ざっと新機能を確認したのですが、特に驚いたのはフォトショップCS5ですね。
これはすごい・・・。一体どうなってるのかと思いました。
人間消えてるよおい、みたいな。
動画ありです。Photoshop CS5の超絶動画 http://bit.ly/ybjro
◆フォトショップは言うまでもなくAdobe社の製品なのですが、
そのAdobe社、最近アップルとかなり仲が悪いです。
それもそのはずで、アップルが自社製品をFlash非対応にすると発表したからです。
実際、iPhoneではFlashが見られません。
ざっくり簡単にいうと、iPhoneではウェブ上の動画が再生できないわけです。
いや、一部再生できるんですけど、大半は再生できない。
YouTubeは見れるんですけどね。でもなんだか自由度が低い。
新商品のiPadでもFlashは見られない。
もしかすると、今後iMacでもFlashを非対応にしていくつもりかも
しれません。ま、そこまではしないでしょうけども・・。
このままApple天下の状態が続くと、
Flashクリエイターは職にあぶれてしまうかもしれませんよね。
まあ、GoogleとマイクロソフトはFlashを捨てていませんし、
Appleの天下はそろそろ終わるので、大丈夫だと思いますが、
今ほどFlashは使われなくなりますね。
でも、Flashを作ることで身につけた知識、
オニオンスキンとかActionScriptの知識は
そっくりそのまま、とまでは言わないまでも
次世代のアニメーション作成基軸に受けつがれるでしょうから、
Flashを学んでおいてもまったく損はないです。
次回の基軸はHTML5になるみたいな話ですから、
もうソフトがいらなくなるわけです。
HTML5の登場で、もしかするとAdobeソフトの無料化はCS7あたりで
行われるのかもしれない。
◆アップルがジャイアンばりに幅を効かせていますね・・。
「ウェブ市場は俺のもの、俺のものは俺のもの」
みたいな。
最近のアップルのやり方は少々目に余ります。
いや、iPadも予約しましたけども。。
iPhoneの登場あたりからグイグイ業績を伸ばし、
iPadも大成功しています。
もう日本の携帯電話、スマートフォンに勝てません。
日本の携帯電話はガラパゴス携帯(通称ガラケー)とかいわれてます。
要するに、ガラパゴス諸島の生き物みたいに、独自の進化を遂げた
意味不明な生物ってことです、日本の携帯電話は。。。
世界中の携帯電話が、全部スマートフォンに変わります。
間違いないです。
それはこの動画を見ればわかります。
スマートフォン自体がすごいんですよね。
実際、こんなの見せられたら、ポチポチ打つ携帯じゃ手がでませんよね。
スマートフォンでラジコン操作!動画あり http://ping.fm/11VUm
この動画で使われているデバイスは
アイフォンではなくて、Googleのアンドロイドフォンみたいですが。
私もiPhoneを使っていますが、毎日驚きの連続です。
はじめてウィンドウズに触った1999年と感覚が似ています。
スマートフォンは、あの、はじめてインターネットに触れたときの
あの感覚にそっくり。
スマートフォンというのは、携帯電話とパソコンとタッチパネル液晶が
一緒になったようなものです。
今はスマートフォン=アイフォンみたいな図式になっていますが・・。
それも長くは続かないでしょう。
◆今、スマートフォン市場ではiPhoneがひとり勝ちの状態です。
一方、ウィンドウズや、Googleはえらくおとなしいです。
マイクロソフトとか、そんな企業あったっけ?ってくらいおとなしい。
ただ・・・・、この状態は長くは続かないでしょう。
ビル・ゲイツがだまっているわけないですからね。
(マイクロソフトの失敗は、
自社ソフトウェアのクラウド化に遅れた点と、
新たな無料ビジネスモデルを立ち上げられてない点だと思います。
ウィンドウズもオフィスも、さっさと無料化しないとダメだし、
無料にしてどうやって収益を得るかも考えないとだめなんです)
あと数年もすれば、アイフォンをGoogleとWindowsが巻き返してきます。
IBM、ソニー、デル、HP・・・
WindowsOSを搭載してハードを作ってきた会社が山ほどいますからね。
さらにGoogleOSを搭載したスマートフォンやPCが登場してきます。
これは、めっちゃくちゃ安くなります。だってGoogleOSは無料なので。
街で売られてるパソコンっていうのは、Windows7のソフト代が入ってるんですよ。だから高いんです
。
GoogleOSを搭載したPCは、無料の分2万くらい安くなります。
たぶんGoogleがOS市場とスマートフォン市場を占領すると思います。
そうなったとき、Appleはおそらく今までどおりのニッチ的な位置に戻るはずです。
そもそもアップルは社風や扱っている商品から考えて、
カウンター的な位置でないとおかしいわけですから。
ただスマートフォンへの参入が早かったので成功出来ているわけです。
(GoogleはアンドロイドOSのスマートフォンでも
HTML5はもちろん、Flashもしっかり対応させると言っています)
◆Googleが嫌いな言葉は、「不可能」
アップルが嫌いな言葉は、「ダサい」
マイクロソフトが嫌いな言葉は、「少数派」
なわけです。
だから、Googleは何もかもに対応する。不可能はきらいだから。
Flashにももちろん対応します。
◆これまでの話を踏まえて、もう少しミクロ的な話に入ります。
これから個人的に、何かソフトを身につけたい、
なんらかのソフトのプロフェッショナルになりたいと考えている場合、
業界の動向をしっかりみすえながら学習したほうがよさそうです。
でないと、ソフトを覚えたり、何かのソフトのプロフェッショナルになったところで、
もう誰もそのソフトを使っていない・・・
仕事も見つからない・・・
という悲惨なことになりますから・・・。
◆田中の予測をしますと、
まず結論からいうと、
Adobeのソフトとオフィス系ソフトは
すべて身につけておいて間違いはないです。
フォトショップやイラストレーターという画像編集ソフトが
なくなることはまずないですから。
ただ、うれしいニュースは、
フォトショップやイラストレーターは、そろそろクラウド化されます。
つまり、無料で使えるウェブアプリケーションになるということです。
今、数万円しますよね?これ無料になるんですよそろそろ。
実際、アメブロとかFC2ブログで、まあおもちゃみたいな使い勝手ですけど、
グラフィックソフトをウェブ上で無料で使える機能がちらほら出てきてます。
ウェブにアクセスするだけで、サイト上でお絵かきができたりするわけです。
そして、そのうちフォトショップやイラストレーターもこの道を辿ります。
AdpbeがGoogleに吸収されるのかどうかはわかりませんが、
無料の
「Google Illustrator」
「Google Photoshop」
「Google Dreamweaver」
とかが発表されてもおかしくないです。
いや近々そうなるでしょう。
そうなっても、
基本的なレイヤーとかバケツツールとかいった概念は変わることがないので、
ソフトを身につけておいても、そのスキルが無駄になることは決してないです。
◆オフィス系のソフトは、すでにクラウド化されてきています。
Googleドキュメントをご存じですか?
http://www.google.com/apps/intl/ja/business/docs.html
これは、またざっくりと言いますと、ウェブ上でエクセルやワードが使える無料サービスです。
普通にxlsファイルが開けたりするので、もうキングソフトのアプリケーションとか必要ないですね
。
ただちょっと本家のワードやエクセルに比べると使い勝手が悪いのが難点ですが、
そのうち解消されるでしょう。
Googleは力を出し惜しみするクセがあるんです。
ほんとはもっとすごいことができるのに、あえてしない。
世界を混乱に陥れないためなのかもしれませんが。
たとえば、GoogleBooksというのがあります。
http://books.google.co.jp/
これは、本を検索できてしまうサービスです。
たとえば太宰治とか入れて検索してみますよね。
http://books.google.co.jp/books?q=%E5%A4%AA%E5%AE%B0%E6%B2%BB&btnG=%E6%9B%B8%E7%B1%8D%E3%81%AE%E6%A4%9C%E7%B4%A2
一部ですが、ただで読めちゃうんですよ。
ほかにも、試しに任意の本をいろいろ検索してみてください。
◆でもGoogleがやりたいことはこんなことじゃなくって、
ほんとは世界中にあるすべての本を検索可能にすることなんです。
今までに出版された本、雑誌、学術書、何もかもを無料で読めるようにするのが
彼らの目的です。
こんなことされたら出版社は全部つぶれますよね。
作家もどこでビジネスモデルを確立すればいいのかわからなくなる。
そういった既得権益の猛反発を受けて、Googleはブック検索の進捗をひとまず休止しています。
が、時間の問題ですね。
Googleがやりたいことは、
過去・現在・未来、
世界中のすべての情報を検索可能にすることです。
つまり、今私が書いているメルマガも、
昨日私が書き損じてゴミ箱に捨てたメルマガも、
今日私と友人が話した電話の内容も、
何もかもをサーバーに保存して、
何もかもを誰もが検索可能にするのが
Googleの目的です。
本来の目的は何なのかわかりませんが、
とにかく彼らは恐ろしいことをやろうとしてます。
◆「FREE」という本で語られている論旨は、今紹介したような話が主です。
なんか「FREE」を勘違いしたどっかの番組が特集を組んでましたけど、
「FREE戦略があなたの街にも!」とかいって、
「コーヒーショップが無料でコーヒーを配りだしました!」とかやってましたけど、
・・・そういう話じゃないんです。
じゃあデパ地下の試食も「FREE」かってことになりますから。
あの本の内容はそんなんとは違います。
◆「FREE」っていうのは、ウェブ上のものはすべて無料になるって意味です。
具体的な例をあげると、
今月末に発売されるAdobe CS5、
あれのオールパックはマスターコレクションって言って、
たぶん30万円くらいで発売されますが、
あと数年もしたら無料で提供されるようになります。
オフィス2010。これたぶん3万くらいかと思いますけど、
これも数年もしたら無料になります。実際、なってるじゃないですか。
さっき紹介したGoogleApps。あれですよ。
ソフトウェアっていうものが有料では販売できなくなるわけです。
ウイルスバスターとかノートンとかも無料になりますし、
ウィンドウズもMac OSも全部なにもかも無料になるんです。
昔だったら、ツイッターはパソコンにインストールしなくちゃいけなかったはずです。
だけど今はクラウドコンピューティングで、雲の向こう側でデータが管理されている。
だからインストールしなくても無料で使える。
GREEも、モバゲーも、Facebookも、最近話題になっているサービスは全部無料で、
全部サーバーで保存されていますね。
要するに時代が変わったので、
有料ソフトウェアとして成功できたモデルは、
マイクロソフトとAdobeで終わります。
だから、その二つの会社の中心収益である
オフィスとAdobeCSシリーズは、そろそろ無料化せざるを得ないというのが
私の結論です。
これからソフトウェア業界は、別のビジネスモデルを考えていかないといけないわけです。
たいてい無料戦略を打ち立てた企業は、広告収入になるんですけどね・・。
ツイッターもずっとビジネスモデルに迷走していたようですが、
結局広告収入を取り始めるようだし、
アイフォンにしても、iAdというサービスを始めるようです。
Googleを追随しているわけですね。
◆Googleの収益源をご存知ですか?
あれはほとんどがアドワーズからの収入です。
結局ツイッターもそういう道をたどっている。
無料戦略のビジネスモデルは広告収入がついてくる、
これはテレビと同じですね。
テレビ局は広告を、つまりコマーシャルを放送することで収益を得ている。
◆たとえ、ソフトが有料になろうが無料になろうが、
われわれユーザーにとってはうれしいだけです。
これからどんどんソフトは安くなっていきます。
Adobeのソフトはクラウド時代にありえないくらいに高いので、
そのうちにめちゃくちゃ安くなります。
これはユーザーにとってはうれしいことですよね。
ほか、Officeに関して言えばもう無料化が時間の問題になってきています。
いずれにしても、「ソフトの使い方」を身につけておいて損はないですね。
◆私がなぜエクセルやフォトショップの習得を勧めるかというと、
まずそれらのソフトの知識自体が役に立つというのはもちろんありますけど、
一番の理由は、「ユーザーインターフェイス」や「ウェブの概念」に
慣れることができるからです。
レイヤーとかセルとか、そういうソフトウェア上にしか存在しない概念に強くなっていると、
「ツイッター」とか
「Ustream」とかいう
http://www.ustream.tv/
新しい「ウェブソフト」が出てきても余裕で対処できるからです。
ツイッターなんて、フォトショップやエクセルに比べたらめちゃくちゃ簡単ですからね。
◆今度「高齢者さん向けの超やさしいパソコン教材」も作られますが、
その中にはツイッターの使い方、Ustreamの使い方も入る予定です。
おじいちゃんがツイッターやってたら、めっちゃかっこいいじゃないですか。
ジャーナリストの田原総一朗さんがツイッターやってるんですが、
http://twitter.com/namatahara
そういうのすごくかっこいいと思うんです。
・・・だし、
もし日本人のウェブスキルが向上しておじいさんやおばあさんも
ソーシャルメディアであるツイッターやUstreamやミクシィを始めたら、
もっともっと楽しい社会になるじゃないですか。
今日もおかあさんが変なことつぶやいてるよ、みたいな。
そういうのいいなと思うんですね。
私の読者さんにはひとまず、ぜひウェブに強い人間になってほしい。
そう願っています。
◆前にNHKで柴田理恵さんと阿藤快さんが
高齢者さん向けのパソコン講座やってたんですが、
マウスの使い方とか、そんなことをやってるんですね。
そんなのからはじめても絶対楽しくないし、間違ってるんですよ。
いきなりツイッターとかから始めたほうが面白いんです。
息子さんとかお孫さんと気軽にコミュニケーションが取れるとか、
そういうほうが絶対たのしい。
そしてウェブの本来の目的ってそれだと思うんですね。
高齢者さんにもっとやってほしいサービスは、
ツイッターやミクシィであって、
そのほうが絶対楽しいしパソコンの使い方も覚えやすいんですよ。
だから、そう言う教材を作る、それが『動画でわかる』なんです。
⇒http://www.tmaweb.biz/20210/
それではまた。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
どういった方向に進むべきかをちょっとだけアドバイスします。
◆Adobe CS5がいよいよ今月末あたりに発売されますね。
来月にはオフィス2010も登場します。
発売ラッシュですね。
フォトショップ、イラストレーター、フラッシュ、ドリームウィーバーなどが
CS4からCS5に新しくバージョンアップされ、
オフィスもエクセルやワード、パワーポイントも2007から2010に一新されますね。
ざっと新機能を確認したのですが、特に驚いたのはフォトショップCS5ですね。
これはすごい・・・。一体どうなってるのかと思いました。
人間消えてるよおい、みたいな。
動画ありです。Photoshop CS5の超絶動画 http://bit.ly/ybjro
◆フォトショップは言うまでもなくAdobe社の製品なのですが、
そのAdobe社、最近アップルとかなり仲が悪いです。
それもそのはずで、アップルが自社製品をFlash非対応にすると発表したからです。
実際、iPhoneではFlashが見られません。
ざっくり簡単にいうと、iPhoneではウェブ上の動画が再生できないわけです。
いや、一部再生できるんですけど、大半は再生できない。
YouTubeは見れるんですけどね。でもなんだか自由度が低い。
新商品のiPadでもFlashは見られない。
もしかすると、今後iMacでもFlashを非対応にしていくつもりかも
しれません。ま、そこまではしないでしょうけども・・。
このままApple天下の状態が続くと、
Flashクリエイターは職にあぶれてしまうかもしれませんよね。
まあ、GoogleとマイクロソフトはFlashを捨てていませんし、
Appleの天下はそろそろ終わるので、大丈夫だと思いますが、
今ほどFlashは使われなくなりますね。
でも、Flashを作ることで身につけた知識、
オニオンスキンとかActionScriptの知識は
そっくりそのまま、とまでは言わないまでも
次世代のアニメーション作成基軸に受けつがれるでしょうから、
Flashを学んでおいてもまったく損はないです。
次回の基軸はHTML5になるみたいな話ですから、
もうソフトがいらなくなるわけです。
HTML5の登場で、もしかするとAdobeソフトの無料化はCS7あたりで
行われるのかもしれない。
◆アップルがジャイアンばりに幅を効かせていますね・・。
「ウェブ市場は俺のもの、俺のものは俺のもの」
みたいな。
最近のアップルのやり方は少々目に余ります。
いや、iPadも予約しましたけども。。
iPhoneの登場あたりからグイグイ業績を伸ばし、
iPadも大成功しています。
もう日本の携帯電話、スマートフォンに勝てません。
日本の携帯電話はガラパゴス携帯(通称ガラケー)とかいわれてます。
要するに、ガラパゴス諸島の生き物みたいに、独自の進化を遂げた
意味不明な生物ってことです、日本の携帯電話は。。。
世界中の携帯電話が、全部スマートフォンに変わります。
間違いないです。
それはこの動画を見ればわかります。
スマートフォン自体がすごいんですよね。
実際、こんなの見せられたら、ポチポチ打つ携帯じゃ手がでませんよね。
スマートフォンでラジコン操作!動画あり http://ping.fm/11VUm
この動画で使われているデバイスは
アイフォンではなくて、Googleのアンドロイドフォンみたいですが。
私もiPhoneを使っていますが、毎日驚きの連続です。
はじめてウィンドウズに触った1999年と感覚が似ています。
スマートフォンは、あの、はじめてインターネットに触れたときの
あの感覚にそっくり。
スマートフォンというのは、携帯電話とパソコンとタッチパネル液晶が
一緒になったようなものです。
今はスマートフォン=アイフォンみたいな図式になっていますが・・。
それも長くは続かないでしょう。
◆今、スマートフォン市場ではiPhoneがひとり勝ちの状態です。
一方、ウィンドウズや、Googleはえらくおとなしいです。
マイクロソフトとか、そんな企業あったっけ?ってくらいおとなしい。
ただ・・・・、この状態は長くは続かないでしょう。
ビル・ゲイツがだまっているわけないですからね。
(マイクロソフトの失敗は、
自社ソフトウェアのクラウド化に遅れた点と、
新たな無料ビジネスモデルを立ち上げられてない点だと思います。
ウィンドウズもオフィスも、さっさと無料化しないとダメだし、
無料にしてどうやって収益を得るかも考えないとだめなんです)
あと数年もすれば、アイフォンをGoogleとWindowsが巻き返してきます。
IBM、ソニー、デル、HP・・・
WindowsOSを搭載してハードを作ってきた会社が山ほどいますからね。
さらにGoogleOSを搭載したスマートフォンやPCが登場してきます。
これは、めっちゃくちゃ安くなります。だってGoogleOSは無料なので。
街で売られてるパソコンっていうのは、Windows7のソフト代が入ってるんですよ。だから高いんです
。
GoogleOSを搭載したPCは、無料の分2万くらい安くなります。
たぶんGoogleがOS市場とスマートフォン市場を占領すると思います。
そうなったとき、Appleはおそらく今までどおりのニッチ的な位置に戻るはずです。
そもそもアップルは社風や扱っている商品から考えて、
カウンター的な位置でないとおかしいわけですから。
ただスマートフォンへの参入が早かったので成功出来ているわけです。
(GoogleはアンドロイドOSのスマートフォンでも
HTML5はもちろん、Flashもしっかり対応させると言っています)
◆Googleが嫌いな言葉は、「不可能」
アップルが嫌いな言葉は、「ダサい」
マイクロソフトが嫌いな言葉は、「少数派」
なわけです。
だから、Googleは何もかもに対応する。不可能はきらいだから。
Flashにももちろん対応します。
◆これまでの話を踏まえて、もう少しミクロ的な話に入ります。
これから個人的に、何かソフトを身につけたい、
なんらかのソフトのプロフェッショナルになりたいと考えている場合、
業界の動向をしっかりみすえながら学習したほうがよさそうです。
でないと、ソフトを覚えたり、何かのソフトのプロフェッショナルになったところで、
もう誰もそのソフトを使っていない・・・
仕事も見つからない・・・
という悲惨なことになりますから・・・。
◆田中の予測をしますと、
まず結論からいうと、
Adobeのソフトとオフィス系ソフトは
すべて身につけておいて間違いはないです。
フォトショップやイラストレーターという画像編集ソフトが
なくなることはまずないですから。
ただ、うれしいニュースは、
フォトショップやイラストレーターは、そろそろクラウド化されます。
つまり、無料で使えるウェブアプリケーションになるということです。
今、数万円しますよね?これ無料になるんですよそろそろ。
実際、アメブロとかFC2ブログで、まあおもちゃみたいな使い勝手ですけど、
グラフィックソフトをウェブ上で無料で使える機能がちらほら出てきてます。
ウェブにアクセスするだけで、サイト上でお絵かきができたりするわけです。
そして、そのうちフォトショップやイラストレーターもこの道を辿ります。
AdpbeがGoogleに吸収されるのかどうかはわかりませんが、
無料の
「Google Illustrator」
「Google Photoshop」
「Google Dreamweaver」
とかが発表されてもおかしくないです。
いや近々そうなるでしょう。
そうなっても、
基本的なレイヤーとかバケツツールとかいった概念は変わることがないので、
ソフトを身につけておいても、そのスキルが無駄になることは決してないです。
◆オフィス系のソフトは、すでにクラウド化されてきています。
Googleドキュメントをご存じですか?
http://www.google.com/apps/intl/ja/business/docs.html
これは、またざっくりと言いますと、ウェブ上でエクセルやワードが使える無料サービスです。
普通にxlsファイルが開けたりするので、もうキングソフトのアプリケーションとか必要ないですね
。
ただちょっと本家のワードやエクセルに比べると使い勝手が悪いのが難点ですが、
そのうち解消されるでしょう。
Googleは力を出し惜しみするクセがあるんです。
ほんとはもっとすごいことができるのに、あえてしない。
世界を混乱に陥れないためなのかもしれませんが。
たとえば、GoogleBooksというのがあります。
http://books.google.co.jp/
これは、本を検索できてしまうサービスです。
たとえば太宰治とか入れて検索してみますよね。
http://books.google.co.jp/books?q=%E5%A4%AA%E5%AE%B0%E6%B2%BB&btnG=%E6%9B%B8%E7%B1%8D%E3%81%AE%E6%A4%9C%E7%B4%A2
一部ですが、ただで読めちゃうんですよ。
ほかにも、試しに任意の本をいろいろ検索してみてください。
◆でもGoogleがやりたいことはこんなことじゃなくって、
ほんとは世界中にあるすべての本を検索可能にすることなんです。
今までに出版された本、雑誌、学術書、何もかもを無料で読めるようにするのが
彼らの目的です。
こんなことされたら出版社は全部つぶれますよね。
作家もどこでビジネスモデルを確立すればいいのかわからなくなる。
そういった既得権益の猛反発を受けて、Googleはブック検索の進捗をひとまず休止しています。
が、時間の問題ですね。
Googleがやりたいことは、
過去・現在・未来、
世界中のすべての情報を検索可能にすることです。
つまり、今私が書いているメルマガも、
昨日私が書き損じてゴミ箱に捨てたメルマガも、
今日私と友人が話した電話の内容も、
何もかもをサーバーに保存して、
何もかもを誰もが検索可能にするのが
Googleの目的です。
本来の目的は何なのかわかりませんが、
とにかく彼らは恐ろしいことをやろうとしてます。
◆「FREE」という本で語られている論旨は、今紹介したような話が主です。
なんか「FREE」を勘違いしたどっかの番組が特集を組んでましたけど、
「FREE戦略があなたの街にも!」とかいって、
「コーヒーショップが無料でコーヒーを配りだしました!」とかやってましたけど、
・・・そういう話じゃないんです。
じゃあデパ地下の試食も「FREE」かってことになりますから。
あの本の内容はそんなんとは違います。
◆「FREE」っていうのは、ウェブ上のものはすべて無料になるって意味です。
具体的な例をあげると、
今月末に発売されるAdobe CS5、
あれのオールパックはマスターコレクションって言って、
たぶん30万円くらいで発売されますが、
あと数年もしたら無料で提供されるようになります。
オフィス2010。これたぶん3万くらいかと思いますけど、
これも数年もしたら無料になります。実際、なってるじゃないですか。
さっき紹介したGoogleApps。あれですよ。
ソフトウェアっていうものが有料では販売できなくなるわけです。
ウイルスバスターとかノートンとかも無料になりますし、
ウィンドウズもMac OSも全部なにもかも無料になるんです。
昔だったら、ツイッターはパソコンにインストールしなくちゃいけなかったはずです。
だけど今はクラウドコンピューティングで、雲の向こう側でデータが管理されている。
だからインストールしなくても無料で使える。
GREEも、モバゲーも、Facebookも、最近話題になっているサービスは全部無料で、
全部サーバーで保存されていますね。
要するに時代が変わったので、
有料ソフトウェアとして成功できたモデルは、
マイクロソフトとAdobeで終わります。
だから、その二つの会社の中心収益である
オフィスとAdobeCSシリーズは、そろそろ無料化せざるを得ないというのが
私の結論です。
これからソフトウェア業界は、別のビジネスモデルを考えていかないといけないわけです。
たいてい無料戦略を打ち立てた企業は、広告収入になるんですけどね・・。
ツイッターもずっとビジネスモデルに迷走していたようですが、
結局広告収入を取り始めるようだし、
アイフォンにしても、iAdというサービスを始めるようです。
Googleを追随しているわけですね。
◆Googleの収益源をご存知ですか?
あれはほとんどがアドワーズからの収入です。
結局ツイッターもそういう道をたどっている。
無料戦略のビジネスモデルは広告収入がついてくる、
これはテレビと同じですね。
テレビ局は広告を、つまりコマーシャルを放送することで収益を得ている。
◆たとえ、ソフトが有料になろうが無料になろうが、
われわれユーザーにとってはうれしいだけです。
これからどんどんソフトは安くなっていきます。
Adobeのソフトはクラウド時代にありえないくらいに高いので、
そのうちにめちゃくちゃ安くなります。
これはユーザーにとってはうれしいことですよね。
ほか、Officeに関して言えばもう無料化が時間の問題になってきています。
いずれにしても、「ソフトの使い方」を身につけておいて損はないですね。
◆私がなぜエクセルやフォトショップの習得を勧めるかというと、
まずそれらのソフトの知識自体が役に立つというのはもちろんありますけど、
一番の理由は、「ユーザーインターフェイス」や「ウェブの概念」に
慣れることができるからです。
レイヤーとかセルとか、そういうソフトウェア上にしか存在しない概念に強くなっていると、
「ツイッター」とか
「Ustream」とかいう
http://www.ustream.tv/
新しい「ウェブソフト」が出てきても余裕で対処できるからです。
ツイッターなんて、フォトショップやエクセルに比べたらめちゃくちゃ簡単ですからね。
◆今度「高齢者さん向けの超やさしいパソコン教材」も作られますが、
その中にはツイッターの使い方、Ustreamの使い方も入る予定です。
おじいちゃんがツイッターやってたら、めっちゃかっこいいじゃないですか。
ジャーナリストの田原総一朗さんがツイッターやってるんですが、
http://twitter.com/namatahara
そういうのすごくかっこいいと思うんです。
・・・だし、
もし日本人のウェブスキルが向上しておじいさんやおばあさんも
ソーシャルメディアであるツイッターやUstreamやミクシィを始めたら、
もっともっと楽しい社会になるじゃないですか。
今日もおかあさんが変なことつぶやいてるよ、みたいな。
そういうのいいなと思うんですね。
私の読者さんにはひとまず、ぜひウェブに強い人間になってほしい。
そう願っています。
◆前にNHKで柴田理恵さんと阿藤快さんが
高齢者さん向けのパソコン講座やってたんですが、
マウスの使い方とか、そんなことをやってるんですね。
そんなのからはじめても絶対楽しくないし、間違ってるんですよ。
いきなりツイッターとかから始めたほうが面白いんです。
息子さんとかお孫さんと気軽にコミュニケーションが取れるとか、
そういうほうが絶対たのしい。
そしてウェブの本来の目的ってそれだと思うんですね。
高齢者さんにもっとやってほしいサービスは、
ツイッターやミクシィであって、
そのほうが絶対楽しいしパソコンの使い方も覚えやすいんですよ。
だから、そう言う教材を作る、それが『動画でわかる』なんです。
⇒http://www.tmaweb.biz/20210/
それではまた。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
ありがとうございます!