古ぼけた鞄と
渡せなかった手紙
あの太陽めざし
空はどこまでも続くよ
希望と不安を抱えて
走り出した夢の途上
旅から旅へ
悲しみは野に咲く小さな花へ
道標もなく
行き着く場所も見えない長い道程
疲れたら椅子を倒して
少しおやすみ
この次に目が覚めたら
あなたを思い出に変えて
ありがとうって 感謝してるって
心から思える 私になりたい
あなたとの恋が終わって、
でもあまり寂しいと思えないのは、
あなたがいてもいなくても、私の日常には何の変わりもないことに気がついたから。
残ったのは、あなたとできなかったことの多さ。
それはそっくり、持って行き場のない私のかなしみだった。
街中で手をつないだり腕組んで歩きたかった。
メールと着歴と発歴は削除しないでほしかった。
友達に紹介して一緒にお酒飲んで遊びたかった。
何をするともなくテレビ見て笑いあいたかった。
スーパーで一緒に夕飯の買出ししたかった。
あなたのために頑張ってお料理したかった。
あなたのパンツを洗濯してあげたかった。
あなたの寝顔を見たかった。
「お帰り」と「ただいま」と「行ってらっしゃい」と「行ってきます」を言いたかった。
この次に誰かを愛したら、ぜんぶする。
あなたとできなかったこと、当たり前のこと、ぜんぶ。
でもあまり寂しいと思えないのは、
あなたがいてもいなくても、私の日常には何の変わりもないことに気がついたから。
残ったのは、あなたとできなかったことの多さ。
それはそっくり、持って行き場のない私のかなしみだった。
街中で手をつないだり腕組んで歩きたかった。
メールと着歴と発歴は削除しないでほしかった。
友達に紹介して一緒にお酒飲んで遊びたかった。
何をするともなくテレビ見て笑いあいたかった。
スーパーで一緒に夕飯の買出ししたかった。
あなたのために頑張ってお料理したかった。
あなたのパンツを洗濯してあげたかった。
あなたの寝顔を見たかった。
「お帰り」と「ただいま」と「行ってらっしゃい」と「行ってきます」を言いたかった。
この次に誰かを愛したら、ぜんぶする。
あなたとできなかったこと、当たり前のこと、ぜんぶ。
気持ちだけはいつまでも一緒だと
愛する心は 死んだ後も
永久に変わらないと
誓っても
遠くなる背中を引き留めることは
もうできない
魂で寄り添うよりも 体でそばにいたかった
二度と触れられない唇
嗅げない香り
さようなら
愛する心は 死んだ後も
永久に変わらないと
誓っても
遠くなる背中を引き留めることは
もうできない
魂で寄り添うよりも 体でそばにいたかった
二度と触れられない唇
嗅げない香り
さようなら
瞼を閉じてみれば、いい思い出しか浮かんでこない。
寂しい思いをさせないようにって、時間を作って声を聞かせてくれた。
少しでも一緒にいられるようにって、夜遅くまで仕事をしていた。
頑張ったのにかわいそうって、私の代わりに泣いてくれた。
そんな思い出ばかり。
これまで悲しみの淵から這い上がれなかったこと。
体が燃え尽きるくらい嫉妬して、憎んだこと。
何も思い出せない。
別れた後で、これまでのことが清算される。
別れることで、清算される。
そんなのって、いやだ。
寂しい思いをさせないようにって、時間を作って声を聞かせてくれた。
少しでも一緒にいられるようにって、夜遅くまで仕事をしていた。
頑張ったのにかわいそうって、私の代わりに泣いてくれた。
そんな思い出ばかり。
これまで悲しみの淵から這い上がれなかったこと。
体が燃え尽きるくらい嫉妬して、憎んだこと。
何も思い出せない。
別れた後で、これまでのことが清算される。
別れることで、清算される。
そんなのって、いやだ。
花が散る
春が来るたびに
花々は裏切ることなく
咲きこぼれて
いつか見たと おなじ花を
次の春
見上げる花も おなじ花
まぶしそうに目を細めても
うつる影法師は一人
花が散る
取り戻せない 二人だけの季節
この春はもう二度と
帰って来ることはない
あなた
一緒にいたかった
散る花の 流れを止めて
花が散る
春が来るたびに
花々は裏切ることなく
咲きこぼれて
いつか見たと おなじ花を
次の春
見上げる花も おなじ花
まぶしそうに目を細めても
うつる影法師は一人
花が散る
取り戻せない 二人だけの季節
この春はもう二度と
帰って来ることはない
あなた
一緒にいたかった
散る花の 流れを止めて
花が散る