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太陽のあとを追って

拙い詩と、拙い散文。

そして、未来へ

2009年09月22日 | 行李のなか
ドシャ降りは通り過ぎても
雨の日がなくなるわけじゃない
晴れたり曇ったり
嫌いになろうと努力したって無駄
思う時間が長くなるだけ

どんなに罵っても 哀願しても
背を向けたあなたを振り向かせることは
二度とできない
わかってること


過去はもう 過去のもの
ふたりの手からはなれて
戸棚の中に仕舞っておくもの


いつかあなたが
遠い記憶のかけらを取り出して
あの頃を思い出してくれたなら
私の面影にたどり着いてくれたなら

喜びを分かち合えていたことを思い出し
愛しくて抱きしめたことを思い出し
あの頃はふたりとも未熟だったなんて
ほほえむあなたがそこに いてくれるよう


未来の姿で思い出は変わる
雨の日にも いつも心に太陽を
小さくても光を忘れないよう
大きなかがやきへと育っていくちから


いつか 懐かしく思い出す
甘酸っぱい過去と記憶を 未来のあなたに




私だけの太陽

2008年01月31日 | 行李のなか
少年の面影が消えない

すこし くたびれた横顔を

すぐにでも触れられる場所から

見つめていたかったのよ

いつまでも



年々 あなたの鬢に

白いものが増えていくのを

私はここで 

いとおしく眺めていた



からっぽの花瓶が 

夕陽に照らされているみたいに



すこしくぐもった声と

抱きしめた腕のあたたかさ

懐かしい匂いにつつまれて

わたしは



全霊を込めて 

あなたの存在を受けとめた



一瞬が永遠であることを知っていて

永久に続くと信じていた あの頃

私だけの太陽・・・

この胸のなかに 永遠に


わたしだけ

2007年10月28日 | 行李のなか
あなたのなかから私のかけらすら
無くなるように
あなたのなかから私の記憶すら
消えてしまうように


だれかの言葉を借りるんじゃなくて
自分だけの言葉で
伝えたかったのよ

届かなかったのね
きっと



うれしかった

バイバイ
ありがとね