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太陽のあとを追って

拙い詩と、拙い散文。

訣別の日

2007年03月23日 | 行李のなか
「好きな娘」
スキナコ…
「君は僕の好きな娘」

三十路に片足突っ込んだおばさん相手に
「好きな娘」も何も
あったもんじゃない




あなたが私に求めているものが何で
私としたいことが何であるか
すべて悟らせてしまった ワン・フレーズ

たったひとつの拠り所で
支えられてきたと思っていたこの愛と
もう お別れしよう

よくもまあ たとえ一時だけでも 疑いもせず
「愛」を注いで来れたもんだ
無駄だったくせに 感づいてたくせに
乙女チックと臆病で
見たくないものから目を反らし続けてきた ずるい女

これからは
搾り取れるものは搾り尽くすだけ
奪い去れるものは奪い尽くすだけ
お望みの明るい笑顔を見せてやる
私の苦しみは私だけのもの
私の悲しみは私だけのもの
誰が分かち合ってなんかやるものか

与えてほしけりゃ
勝手に持ってけ
私から暮れてなんかやるもんか

気まぐれと義務感で開かれるお前の胸なんか
蹴ってやる

育愛

2007年03月09日 | 行李のなか


はじめて出会ったときから
気がついていました この恋は
いつか終わりが来るものと

そうと知りつつ 目をそらしたら
鉄槌は容赦なく下される
迫り来る離別の足音 ひたひたと
恐れおののいては うずくまる

だけど わたしとあなた
ふたりの時間と 心の家で
愛は美しく しなやかに
大きく育って ゆきました

ふたりが育んできたこの愛を
今でも狂おしいほどいとおしく
健気に育ってくれたこの愛を
どうして死なせることができましょう
いつか 終わりを迎えるわたしたちの恋
だけどこの愛だけは ああどうか
殺さないでくれませんか お願いです



あなたはあなたの愛を
そのまま 大きく育てて行ってください
わたしはあなたとの愛を
大切に大切に 守ってゆきますから

そしていつか
この愛が生まれたあなたとの恋を
穏やかに 語って聞かせることでしょう
あなたと出会い 恋に落ちて
ふたりで 美しい愛を育んできたのだと…



生きて行くうちに あなたの胸を
風が吹き抜けることがあったなら
どうか わたしたちのあの愛を
思い出してはくれませんか

もう 育つことはないけれど
あなたが一瞬でも 心の家の
わたしたちの家の 扉の前に
立ち止まってくれたなら
愛はきっと美しく しなやかに
輝きを増してゆくことでしょう


2007年02月27日 | 行李のなか
あなたに出会った季節が
冬でよかった
もうすぐその暗い冬も終わる

あのお家の梅が ピンク色の花をつけて
「もう少しよ 頑張って」
って
励ましてくれた

年々暖冬化が進んでるんだって
望ましいこと
冬が早く終わればいい

時々 あの人によく似た後ろ姿を街角で見かけて
胸が痛くなったりするけど
仕方がないよね
それでいいんだと思う

初心

2007年02月10日 | 行李のなか
初心を忘れないことがどれだけ大切なことか 思い知らされた
であった頃のあなたのこと
であった頃の私のこと
ふたりとも 今はずいぶんと変わってしまった

あの頃に戻りたいとも、戻れるとも思わない
ただ
あんな季節が二人にもあったんだってこと
そのことだけ
永遠に忘れないでほしい

最後の街角散策

2007年02月08日 | 行李のなか
これからは
自分の歩きたい道を
歩いて行ける

あなたの歩調に合わせずとも
私の歩きたいスピードで
ゆっくりと

ショウウィンドーの前で
立ち止まりたくなったら立ち止まって
人込みで後ろ姿を見失わないよう
気にする必要もない

私はこれから こうして歩いて行きます
あなたもあなたの望む道を
あなたのペースで歩いて行ってください
ふたり ならんで歩いた最後の日