こんにちはー(^^)
今回はこの前の続きです。
でもその前に、まずコメ返です♪
アスカ:おっ!!また来てたのか、コメント!!
リノ:そうなの!!今回は『カラー♪』さんって人よ
『小説上手い』って言ってくださってありがとうございます!!
ガゼンやる気出ました!!
だから今回もがんばって書くので、ぜひ見ていってください
【後編】
その黄色い鳥は、「チチチッ」と鳴きながらオレの部屋の前の木の枝に止まった。
尾が長く、頭にくるんとカールしたトサカがついている。お腹の部分は白く、それ以外は金色にも見えるきれいな羽毛で覆われていて、太陽の光が当たるとさらにきらきらと輝いて見えた。どこかの家から脱走してきたのかもしれない。
オレと1メートルも離れていないというのに、その小鳥はのん気に毛づくろいをし始めた。まったく警戒心がないところを見ると、やはり野生ではないみたいだ。
「・・・何かこの能天気な感じ、誰かを思い出すな」
そう呟くと、それが聞こえたのか、小鳥は一度こっちを向いて「チッチッ」と鳴き、そしてまた自分の作業に戻った。
「どこから来たんだ?この鳥は。早く家に帰んねぇと、飼い主が心配するぞ?」
まぁ、小鳥にこんな事言ってもしょうがないけどな。それよりも、オレは今日のパーティーのプレゼントを早く準備しなきゃなんねぇんだ。
「はぁー・・・。どっかに手ごろなもん落ちてないかな・・・ん?」
その時、小鳥の足元でキラッと何かが光るのが見えた。よく見ると、小鳥の足にシルバーの指輪が引っかかっていた。真ん中には、しずく型にカットされた琥珀色の宝石がついている。
こういうの、女ってなぜか大好きだよな。この前も、フウカがカリンの誕生祝いに蝶々の指輪をあげたとき、クラスの女子と騒いでたし(でもその指輪のせいで、カリンが死にそうになって大変だったけど)。
「そうだ、この指輪をプレゼントにしよう!うん、これならフウカも文句言わないだろうし、絶対大丈夫だ」
そうと決まれば、さっさとこの鳥捕まえて指輪を手に入れないとな。確か、小さい頃に使っていた虫取り網がクローゼットに置いてあったはずだ。
オレはそーっと窓から離れて、虫取り網を持って再び窓に近づいた。案の定、小鳥はまだ木の枝に止まったままだ。
小鳥に気づかれないように息を潜めて窓脇の壁際まで行き、ぴたりと壁に背中をつけた。ちらっと覗くと、小鳥は体の向きを変えてまた毛づくろいを始めていた。
オレは一度深呼吸をした。よし、いち、にの・・・
「さんっ!!」
勢いよく網を振り、小鳥めがけてすばやく振り下ろした。でも、とっさに気づいた小鳥は網をすり抜けてしまった!
「あっ、おい、待てこらっ!!」
もう一度網を振って捕まえようとしたが、小鳥はバタバタと慌てて逃げてしまった。そしてその拍子に、
「しまった!指輪が・・・っ!!」
指輪が小鳥の足から外れて落ちてしまったのだ。小鳥はそのまま空の彼方へと飛んでいってしまった。
幸い指輪はこの部屋の真下に落ちたらしく、石畳の上に小さく光るものが確認できた。急いで取りに行って確認すると、指輪はどこにも傷がなく、宝石も割れていなかった。
「よかった・・・。あ、でも、これって誰かのものかもしれないんだよな・・・。あの鳥、飼われてたっぽいし」
これって本当は持ち主に返したほうがいいんだよな、きっと。
「・・・まぁ、いっか。きれいだけどそんなに高そうなやつじゃないし、このままだとフウカのプレゼント決まらないしな」
これで、フウカのプレゼントは決まった。
フウカは喜んでくれるだろうか。
そこで、またハッと気づく。
「何で気づくとフウカのことばっか考えてるんだオレはーーーっ!!」
苦悩の日々は、まだまだ続く。
≪後編終わり≫
っとまぁこんな感じです。
なんだか締まりのないお話になってしまいましたが、実はこれにはまだ続きがあるのです!!
この後のパーティーについてと、そして小鳥の意外な役割が明かされる!!
・・・予定です
またそのうち書くので、お楽しみに~☆