オペラ座の怪人「Think Of Me」 バイオリン

オペラ座の怪人。昨年、プレ公演見に行ってきました☆♪





彼女が歌うのは、結ばれなかった相手を今なお想い続ける悲しき愛の歌。

「少しでいいから私を思い出して」

「心の中からあなたを追い出そうと懸命になっている私を想って」



舞台上で披露される歌声に、オペラ座の新しい資金提供者であるラウル・シャニュイ子爵が気づきます。

「クリスティーヌ、クリスティーヌなのか」

彼らは幼き日々をともに過ごした仲なのです。



劇中劇ハンニバルは、キャストがリハーサルを行う新作オペラとして紹介されますが、そのモデルはオペラ「アイーダ」だと言われています。

敵国の英雄と結ばれぬ恋に落ちた王妃が、恋人と離れた後も、なお一途な想いを持ち続ける。

Think of Me は、そんな「ハンニバル」のストーリーの一端を表しています。

カルロッタの自己顕示欲に満ちた歌いぶりとは正反対に、クリスティーヌは、強い意思を持った役柄を投影するようにしっとりと歌い上げ、プリマの座を射止めます。



その様子を目にしたラウル・シャニュイ子爵。

彼にとって、Think of Me の歌詞はどのように響いたのでしょうか。

彼とクリスティーヌは、幼き頃、わずかな時間をともに過ごした仲。

しかし、子爵となるラウルと、流れのバイオリン弾きの娘クリスティーヌとの恋が実ることはありませんでした。



彼には、まさに、クリスティーヌと彼の関係を歌っている運命の歌のように聞こえたのではないでしょうか。

そして、クリスティーヌは今も自分を思っている、そう確信したに違いありません。

そんな運命のいたずらで、物語は始まるのです。




「Think Of Me」



札幌公演は５月末まで！