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Grow rich slowly July-2005 cpple

生き地獄の売り気配。

2006年01月21日 | Weblog
ライブドアは、昨日も26億株の売り残を残して引けたようです。


私が株取引を始めて半年ほど経過した頃だったと思います。新規上場するイートレード証券の抽選に当たり、50万の自己資金と100万を借りて、1株150万円を買いました。
念のためヤフーで一財産つくった知り合いに相談したところ、「私だったらすぐに売る」とのことでした。
その頃、メッツやソーテックが新規上場し、大幅な上昇をしていましたから、そうなると夢見ていた私には、その言葉を頭の隅に追いやってしまってました。

上場初日、予想外に早く167万だったかの初値がつき、その直後の178万くらいが最高値だった気がします。
その後は売り一色、買いはゼロ。焦った私はすぐさま売り注文するも、買い手はゼロですから約定することもなく、その日は引けました。
翌日、売り注文を継続するも、相変わらず買いはゼロ。その日、出勤したのは確かなのですが、仕事をしてたのかどうか記憶にありません。

その日だったか、もしかしたら翌日だったかもしれませんが、帰って注文照会してみると100万円で約定。ちなみに100万円が最安値で、112万円だったかで引けてました。

今でも、約定したのを見て「ほっ」とした記憶が鮮明に残っています。
約定するまでは、最悪ゼロになることも頭の中にあり、いつまで売るに売れない状態が続くのか、どうにかしてほしい気持ち、そして何よりも、損失が確定できない不安感でいっぱいでした。
そんな状態で、約定したことが分かった瞬間、安堵感で「ほっ」としたのでした。

この取り引きのお陰で、株でお金が消える訳を身をもって知らされました。
そして、買いたくとも買えないことが、とても幸せであるということを知りました。
それは、売ろうにも売れない生き地獄を味わったからに他なりません。

10日程かかった気がします、気持ちの整理が着くのに。
かろうじて残った100万円を引き出し、返済したのは言うまでもありません。

自己資金内の損失で済んだのが不幸中の幸いと言い聞かせ、その後数年間、売買をする気にならなくなった次第です。何気なく株の話題になって聞かれたときは、「痛い思いをしたからしてない」と言ってました。
そして、イートレード証券は二度と利用するものか、と誓いましたが、株取り引きを再開した今、手数料の安さで、取り引き証券の1つになってます。

今でも思い出されるのは、「私だったらすぐに売る」と助言をもらってて、なぜそれができなかったのだろう、と遠い目をして考えることがたまにあります。欲心だったのは言うまでもないでしょう。
そして、「下がった株はいずれ上がる」。その後も下がりましたが、一呼吸置いて売れば、112万円で売れたのに、と今でも思い出します。


ライブドアは、来週も制限値幅下限(ストップ安)を続けるでしょうけど、ライブドアを一点買いや、限度額近くまで信用買いされてた方には、生き地獄が続くことを思うと、他人事とは言え、慰めの言葉もないです。

知り合いの知り合いが670円程で3千株程買っていたようです。売り注文を出しているそうですが、信用買いでもなく、運用資金のごく一部のようですから、酒を飲んで話せる損話のようです。


昨年10月末で上場廃止となったグローバリー、これも連日ストップ安が続きましたが、以前のイートレードの時のような気持ちにはなりませんでした。
投資の基本である「自己責任」が身に付いてきたのかなと思います。