ボチボチかめさん

良い日本を夢見てきましたが 現実は遠のくばかり
のろまですが小さな脳で考えます
日本のこと 日本人のこと

ライスショック Ⅱ

2007-10-20 23:27:18 | Weblog
あなたの主食は誰が作る

第2回 危機に立つコメ産地


10月15日に放送された第二回のライスショックについて書くことにします。


日本が生み、日本でしか作れないと言われてきた「コシヒカリ」
ところが、世界各国で大量生産が始まりわが国の市場開放を待つ世界の現実。

アメリカ人たちは、自分たちの主食でもないコシヒカリを
国土の広さにかこつけて、日本に売りつけるために作っていた。

こちらも、コメの消費が減って、アップ、アップ状態だというのに
牛肉・オレンジの時と同じく、政治力で、又 やいの、やいのと迫るのだろう。

WTO・世界貿易機関でさらなる農業の市場開放が議論されている今年、
わが国の農業政策は大きく舵を切り、

全ての農家を支援してきた従来の方針を転換し、
集落をまとめて農業の大規模化を条件に、強い農家に支援を集中することにしたという。

大規模化し会社にする。このことを集落農営というのだそうだ。


番組は、秋田の3つの集落を半年以上にわたって観測し
農業の現場でどんなことが起きているのかを伝えていた。

大規模化で生き残りを目指すものの、後継者がおらずに高齢化が進み、
コメ作りの将来が見えないと悩む中規模集落のリーダー。

60㌔のコメを作るのに、かかったコストは1万1千円。
そして、農協の買取価格が1万円という赤字の現実。

巨額の負債を抱える農家の一人は、先祖代々受け継いできたこの土地で
みんなに喜んでもらいたいコメが作りたいだけと
農協に融資しを頼んだが、すでに貸付上限を借りている理由で断られた。

そして、大規模化に乗れずに、これまでの支援が減ることになった
中山間地の零細農家の一人は
「代々続けてきた農家が重荷になってしまった」とつぶやく。

日本で作られる米の40%の殆どが、山間の不便な農地で作られてきたという。


わたしは、農業は大事だと頭でわかっていても、このような現実を知らなかった。

会社経営になることにより、今まで農家同士の連帯や助け合いで進めてきた
さまざまな作業が仕分けられ、区別された作業ごとに支払われる賃金。

それに違和感を覚えながら貰う農家の人たち。


わが国の食糧自給率が39%になったという。

イギリス80% ドイツ90% アメリカ120% フランス140%。
先進国で40%を切った国は日本だけだ。


東大の先生は、コメを野菜と考えればいいと、簡単にいう。


だが、わたしは主食のコメを野菜とは考えられない。

戦後の配給米、ヤミ米買い、私たちの親たちは、着物をコメと換えることで
飢えを凌ぎ、家族を守ってきたではないか。

飽食の時代、平和な時代。

だから、もうコメを大切に考えることをやめようとしている日本人は
天罰があたらないだろうか、、、、


培ってきた農業文化さえも失おうとしている。

今回のNHKは、わたしにとって遅ればせながら、日本の農業に関心を与えてくれた良い番組でした。


ここまでお読み頂き、ありがとうございました。







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