ボチボチかめさん

良い日本を夢見てきましたが 現実は遠のくばかり
のろまですが小さな脳で考えます
日本のこと 日本人のこと

「羹に懲りて膾をふく」

2009-01-28 11:31:27 | 時事
無念の打ち切り (産経 2009/1/28)

「六一〇ハップ」という入浴剤をご存じでしょうか? 「六一〇」は「ムトウ」と読みます。名古屋市の「武藤鉦製薬」が昭和2年から製造してきた入浴剤で、赤茶けた透明の液体をお湯に溶かせば、硫黄臭漂う白濁した“家庭温泉”を気軽に楽しむことができます。

 この老舗入浴剤が昨年10月、製造打ち切りに追い込まれました。「とばっちりで…」と同社の担当者が語る打ち切りの理由は、硫化水素自殺の激増です。インターネット上で硫化水素の発生に必要な「混ぜる商品の一方」として紹介され、薬局の業界団体が販売自粛を決定。全国の薬局が店頭から撤去し、売り上げが急速に落ち込んでしまったからです。

(中略)

 会社は存続させるものの一部従業員も解雇。「在庫もすでに卸してしまい、製造再開の予定もありません。申し訳ございません…」と語る担当者の言葉からは、80年余の歴史を誇ってきた商品の製造を突然断たれた無念さとやるせなさだけが漂ってきました。(創)


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現在、50、60代の方なら幼児の頃、ムトウハップにお世話になった人は多いはずだ。
汗疹ができて大きくなった親玉を、こちらの地方では「コッチョ」と呼んでいた。
痒いのを通り越して痛みが生じる。

この「ムトウハップ」をタライに数滴垂らし、幼児を両手でかかえるように そっと浸ける。
最初は少しばかりシミるから、泣き声をあげるけれど、コッチョの上をガーゼで
ぴちゃぴちゃと叩いてやると、痛痒さが消えて気持ち良さそうに 殆どの子どもが目をつむる。
どこの母親も夏はそうして育てた。ムトウハップはこの親玉に実に良く効いた。

そのムトウハップが、自殺を誘引する商品として製造打ち切りだそうだ。

唖然、呆然。

「そんなことで?!」と思われるような原因で自殺をする人もいる。
どんな苦境にあっていても、歯を食いしばり自殺をしない人もいる。

汗疹の一番の治療として役にたって商品が、とばっちりを受ける。
自殺は、その人の心のありようだ。

先日のこんにゃくゼリー然り。ムトウハップ然り。
生活に必要な商品や道具が、死を招いたり自殺を誘導するのなら

じゃあ、包丁の販売もやめちまえ。
ハサミやカミソリの販売もやめちまえ!

今の日本人、馬鹿じゃないの。

羹に懲りて膾をふく(あつものにこりてなますをふく)とは、このことだろう。




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2 コメント

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くだらない、、、 (ボチボチかめ)
2009-01-29 14:15:13
Damさま こんにちは。

もう、アホらしい、くだらない出来事ばかりで
うんざりですね。

餅で亡くなった老人がダントツで
こんにゃくゼリーは、僅かのパーセンでしたよね。

過剰反応の煽りをうけて
慎ましいムトウハップが気の毒です。

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アホらしい・・・ (damedakorea)
2009-01-29 11:33:57
本当に下らない過剰反応・・・

この前はこんにゃくゼリーがありましたね。
幼児の誤飲だそうですが、やってはいけないと但し書きにあった「ゼリーの冷凍」をして食べさせて窒息・・

亡くなったお子様には可哀想ですが、親なら危険回避する努力をすべきで、販売中止にまで追い込む必要はなかった。

ここ最近、余りに過剰な反応が多すぎます。
こんにゃくゼリーがダメなら正月の餅だって販売中止にすべきだ。お年寄りが何人も亡くなっていますが、販売中止になりませんでしたね・・・

ムトウハップがダメなら包丁もナイフもカッターもハサミも全て発売中止にするべきですね。


この手の話題は下らな過ぎますね。
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