【重文】百鬼夜行図(ひゃっきやこうず)室町時代 16世紀
仏具や楽器や日用品などの使われなくなった古器物が、付喪神(つくもがみ)に
変化して、深夜の京の町を大行進する様子を描いたものです。
これには文字による話は、一切書き込まれていません。絵を見ているだけでユーモラスで
楽しいものでした。「ゲゲゲの鬼太郎」を連想するのか、今回の展示品の中で、
一番人気があったコーナー。
仏具、楽器や . . . 本文を読む
いよいよ絵巻も終わりに近づきました。御伽草子の世界です。
【重文】日高川草紙(ひだかがわぞうし)室町時代16世紀
ご存知、安珍・清姫の昔話で知られる能の演目の題材にもなった
道成寺(和歌山県日高川町)の
縁起をベースに人物や舞台などの設定を一部変更して作られた、
僧と娘の悲しくも恐ろしい恋愛物語ですね。
よく知られているのは大蛇だと思いますが、「華厳宗祖師絵伝」で
娘の . . . 本文を読む
どれも見応えのある絵巻ばかり。
他に印象に残ったものは、第三章 ささげる~神仏への信仰~のところで
【重文】泣不動縁起(なきふどうえんぎ)室町時代15~16世紀
師匠の病の身代わりを自ら進み出た青年僧・証空(しょうくう)が
日頃信心していた不動明王の高徳により病死を免れるという霊験譚(れいげんたん)です。
証空は師匠である三井寺の僧の死病を我が身に授けるよう、
陰陽師の阿部晴明(あべ . . . 本文を読む
【国宝】芦手絵和漢朗詠抄(あしでえわかんろうえいしょう)平安時代 永暦元年(1160)
「あ~~、、わたしにもこの日本人の血が流れているのね、、、」と
ズーンと肌に感じる絵巻でした。
最初の「絵因果経」は絵と漢字だけ。確かに立派ですが、とても硬質。
ところが、漢字から平仮名もじを創りだした 日本人の感性の素晴らしさというのか
漢字とかなのバランスの絶妙感といえばいいのか、、、
流れが . . . 本文を読む