大好きなおじさんが、救急車で運ばれた。
病院に駆けつけた私たちに、機器を外したらおしまいだと先生に言われたと、おばさんは辛そうに話した。
呆気なく最期の時は来るのだと、誰もが覚悟した。
だから、意識が戻り、涙をためた私たちの並んだ顔を見て、小さく吹き出したおじさんを見た時は、力が抜けて思わずこちらまで笑ってしまった。
先生に、元気になったわけじゃないんですからと、たしなめられてしまったが。
良かった。
まだどうなるかはわからないけど。
とりあえず、良かった。
感謝します。
どうか彼をお守りください。